ヘルパークライシス顛末

みなさまお待ちかね(なのか?)。ヘルパー・クライシスの顛末。先週、やっとこせ、事業所が揃った。11月一杯で派遣を切られてからだから、年末年始を挟んだとはいえ、丸2ヶ月かかったことになる。自分の動きっぷりからして、まあ、こんなもんだろうなあ。
やっぱり、個人の働き手の応募はなかったよ。

3日間の穴に2社をあてがった。今回見つけて来た2社とも、どういうわけか、ヘルパー、サ責(サービス提供責任者)ともに、若くて、今までになくプロっぽいのが入ってきた。懇切丁寧に何度もはじめから説明しなくていいというか、大丈夫かどうか様子見ィ見ィ動かなくていい(幼児が補助輪外して自転車漕ぐのを支える、たぶんアレだ。)し、専門用語一言で注意点が伝わるのがとても楽。こんな人たちもいるんだねぇ。

1社は、拙宅近所にあった事業所に飛び込みで行ってみたら、そこから紹介ししてくれた業者。2社目は、いち抜け事業所が、聞きつけてきたウワサを頼りに打診した事業所が紹介してくれた事業所。いち抜け事業所は、ウワサを聞き込んできただけだ。トツゲキ訪問しようとしていたら、穴埋め役を買って出るとともに、心あたりを探してくれていたたった一つの事業所が、「山本さん、自分でやるんじゃ大変でしょうが!」と、代わりに当たってくれ、そこからまた紹介された事業所だ。年末年始を挟んだため、話が付くのに半月かかった。
曜日変更を希望していた既存のヘルパーもいたし、穴埋めなくなると収入に響くからイヤです、というヘルパーもいたから、新事業所の面談をして、3社同時にいっせーのせで入れ替えるのに、また半月。
「無理じゃあないけれど、代わってくれたらうれしいなあ、ぶちぶち…。」みたいなヘルパーの意向も心に留め、それぞれの得意不得意を考慮してスケジューリングする、なんち差配が、そもそも現場に関わらない計画相談員にできるとは到底思えんな。ま、そこまで配慮する必要はない、といえばそれまでだが。

今回実感したのは、「自社が関わっていない時間帯・地域に関しては、事業所は極めて冷淡に振る舞う」ということだ。今回のいち抜け事業所は、夜間帯の派遣が拙宅一カ所で、初めてでその後も取らなかった。「やってみただけ」だったのだ。3年続いたという点では大したもんだった、ともいえるが、それはともかく。夜間帯の派遣をしている他事業所のウワサを聞きつけても、つながりを作ってみようという意識が皆無なのだ。これは、夜間帯派遣経験がない事業所は一様にそうだった。そして、主立った派遣地域から外れている事業所も、このウワサを耳に入れても無関心だった。飛びついたのは、地域とサービス内容が重なっている事業所だけだったのである。

で。
もいっこ、大丈夫かあ、おい、と、思ったのが、そのいち抜け事業所、担当サ責も拙宅から抜けることになったのだが、その理由が「ケアマネに昇進して、障害の計画相談員も兼務することになったから。」だったのだが…ええええええ?
計画相談員って、計画実現のための居宅介護事業所の手配もするんじゃなかったっけ?それで、夜の派遣探せません・興味もありません、で、いいわけかいな。いいんならいいけど。
しかもキミ、「相談支援員が付いていない人は、困難事例と判断して、打診しても断る事業所が増えてますし、うちも原則そうしています。」とか言ってなかったっけ?
実は、最初、ワーカーに勧められた相談支援員が、この事業所だったんだ。相談支援員依頼していたら、どうなっていただろうね。うーん、興味あるな。依頼しときゃよかったかも。

とはいえ、実際に計画相談員やっている人たちは、「3つ4つ当たってダメだったら、利用者本人に探してもらう。契約するのはご本人だし。」というからね。計画相談員は、サービス実施できなくても、実際のところ、全く困らないわけだし。ご飯食べられなくなるわけでも、トイレ行けなくなるわけでもないもんね。当人に比べたら全く気楽なわけよ。

やっぱ、社会資源は自分で掴んでおかないと怖いわよ。で、投げ出さずに頑張れるのも自分しかいないわけですよ。