障害者雑誌We’ll

積み上がったガラクタを掘り返してたらこんなの出てきた。2001年の障害者情報誌。18年前にすでにロードスター改造して車椅子車載してフツーに乗っている。18年経って状況は変わったような変わらないような。情報がこれだけちゃんとまとまってウラも取って出ている資料って、その後全くないのは確かだ。で、このまとまった資料を読むと、免許取得・クルマ選び・改造etcの知識としては、今でも十分通用するというか、「困る点」が何一つ改善されていないことに憮然とする。変わっているのは掲載車種だけや。

この雑誌、20年前にすでに、SEXとかフーゾクとかかなりきわどい線まで切り込んでいてだね。最近、ある種の障害者エンターテイメントで盛り上がっているイッシューをとっくの昔に、しかも、ちゃんとした社会的・医学的コメントも盛り込みつつ、展開しているのだ。いろいろな障害についての特集も組まれていて、自分の障害についても、人様の障害についても、一通りの体系的な知識を得ることができた。今でも、何かがあると、記憶を頼りにバックナンバーを探す。これこそデータ化して全文検索かけられるようにしたいところだ。人のことは知らんが、私の周りを取り巻く生活状況の情報は、20年前のもんで十分じゃ、というこっちゃね。

反射神経だけで出される、キャッチーな「情報」は、今や「障害者モノ」もたくさん出てきつつあるけれど、きっちりウラを取って、いったん体系的に組み直された情報を提供しようという媒体は、あまりないなあ。