代々木国立第一体育館の GRANRODEO ライブ。5ケタ入る会場のコンサートなんて、90年に来日したサンディ・パティの武道館コンサートに教会で動員されて以来じゃなかろうか。
２階席の後方、というか３階通路、というか。幅5m×奥行き3mくらいのスペースで、原宿口玄関と同じ高さにある。サイトによると48席分のスペースが作ってあるらしい。今回はバック席になってしまったが、向かいに２スペース、２階席前方があるらしい。
私はどうも一番乗りしたらしく、ほとんど真っ正面でこんな感じの見え方だ。競技場なだけに、意外によく見える。メインスピーカーとほぼ同じ高さだったから、音が直で響いて良かったこと。これこそロックのライブですよ。（若い頃はこういう音、全く受け付けなかったのにね。年食ってから突然ロックとエレキの人になった。）
今回の車いす席確保は、実に楽だったな。電話一本、名前と電話番号だけで通じたもの。入りも、開場と同時くらいの、一番ぐちゃぐちゃのときに到着してしまったのだが、専用通路からすらっと通されてしまった。この簡単さは、たぶん誰か他に来るな、と思っていたら、あとからもう２人来た。１人は当館備え付けの車いすで来た杖ユーザーで、応援グッズ一揃え持参の気合いの入れようだ。もう１人は介助者連れの、たぶんforce。（他人様の車いすをチェックするなよ、ってか。）
専用通路から通されたから、またも物販に取り付き損ねたけどね。終演後取り付けたけど。
2部屋ある汎用トイレは完全封鎖。使いまーす、というとすぐに開けてもらえる仕組み。マルチシートはなし・オストメイトはあり。ひとつはすごく広くてひとつはすごく狭い。開けてみるまでわからない。（両方使ったマメな人。）
隣の杖ユーザーが、「チケット本来の席」に移動できないか交渉中。２階席の、通路には近いが微妙な位置らしい。結局車椅子席で観ることにしたようだ。立つな歌うな、だった、緊急事態宣言中の前回（中継で観た）と違って、今回はスタンドＯＫだったから、たぶん車いす席でないと、人の尻しか見えなくなる。
しかし、これしきの階段が移動できない杖ユーザーが、どうやってここまでたどり着いたんだ？と思うほど、この「代々木国立第一体育館」はトンデモ物件だった。さすがの私も泣きそうになったよ。そのトンデモ物件ぶりは、明日か明後日の次回投稿で。乞うご期待。