立ち食い寿司屋とバリアフリーの推移

780円でカツサンド食べるか握り8貫食べるか迷って寿司にした。ところがそこは「立ち食い寿司屋」だったのである。

ぴょっと入ったら、立ち食い用のカウンターとアイランドテーブルしかなかった。ぎょっとして立ちすくんで(座りすくんで?)いたら、「へい、いらっしゃい。どうぞこちらへ。」
どうぞこちらへってアンタ、スタンドテーブルでどうせいっつうんじゃ…ごにょごにょ。

私がごにょごにょよどんでいるのに、よどみなく通されたのは入り口近くのカウンター。立ってベルトのちょっと上くらいの高さか。確かにこの高さだと、ちょうど茶碗を持ち上げて食べるくらいの高さになる。ビミョーと言えばビミョーだが、食べやすいと言えば食べやすい。アイランドテーブルの方は、立ってみぞおちあたりなので、こっちはたぶんどうにもならん。
手を伸ばさないと届かない醤油やおしぼりの面倒もさかさか見てくれた。ご案内のよどみなさといい、こりゃ、絶対常連客がいるな。

にしても、自己増殖中の横浜駅。
西口地下が先に開発されて、かつてはチョーつぎはぎでカオスだったのに対し、少し遅れて発展した東口地下街の方が比較的車いすで動きやすかったけれど、ジョイナスとダイヤモンド地下街が大幅改装したら、今度は東口ポルタの前世紀っぷりが目に付くようになったねえ。お部屋の中に段差を作る演出の流行った80ー90年代らしく、店内に階段がしつらえてあって入れない店もいくつかあるし。

10年代に入った頃から、70年代から80年代の「車いす専用」施設が駆逐されてほぼ絶滅したら、今度は世紀の変わり目あたりの原始的バリアフリーの時代遅れ感が目立つようになってきたな。今、ここが入れ替わりつつある感じがする