恵比寿~広尾、さらに東京駅で迷子

ちとひどすきないか? 広尾の街 & 東京駅。しゅっごくちかれたびー。ヘロヘロだじょー。
ほんの出来ゴコロだったのさ。山種美術館の帰りに、東京八重洲の地下街に寄って、宝町から京浜急行で横浜まで1本だ、なんてのは。

バック転の街恵比寿~広尾は、忘れてましたが、歩道橋の街でもありました。前回もイラッとしながら歩道橋を迂回したのを、すっかり忘れとった。次の信号まで100mはゆうにあるんだよね。
で、後戻りしているところでちょっと方向を見失ったらしく、明治通りを渋谷方面に進んでました。なぜかそこだけ横断歩道があって、信号もなく無意識に渡れちゃったのね。
いつまで経っても上り坂にならないので、これはおかしい、と思っているうちに、右折して500mで山種美術館、という標識が出てきまして。これは間違えた! この道500m、とはいえ、覗いてみたら、歩道が高くて狭くてかまぼこで、電柱も立っていてところどころ歩道がスパンと切れている、というすごい状況。さっき地図で確認したら、本来行きたかった道の7割の距離で同じ高さに上る仕様。そら急だわな。これは後戻りするのが吉とみた。行き止まったところでUターンすら出来なくなる可能性がある。
戻ったところで、横断歩道を渡っておけば良かったんだけどね。美術館は道の右側にあることは確かだったんだが、やはりとったルートに自信がなかったんで、道を渡らずに右側を歩いていたんだ。やがて上り坂にさしかかり、目印も見えてきたので、次で道を渡ろうと思ったんだが、行けども行けども、出てくるのは次々歩道橋で、渡れないんだ、これが。まさか美術館まで行っても渡れない、ってことはないよな、と、思ったら、まさに美術館の前になってやっと、横断歩道が現れましたよ。キャスターが浮くのを感じながら、1キロ近く。途中の施設に用事があったらどうすんだ。
歩道との境目がどこも、車いすでバック転してくれと言わんばかりの3センチ段差+すごいかまぼこなんである。バブル期の潤沢な予算でアスファルトつぎ込んだのか歩道が高いのだ。傾斜にもケチらなかったらしく、こってり盛り上げたらしい。もっと削ってくれよ。

で、山手線で東京駅へ。うっかり「どこでもいいです」って言ったら、また、車いすスペースの隣のドアから突っ込まれるし。教えてあげないと、各車両の4番ドアが車いすスペースってことも覚えられないらしい。「1番ドアがシルバーシート、何が何でもシルバーシート」って刷り込まれているらしいや。せっかくオリンピックに供えて新型車両導入したのに、一見さんでは使えないではないか。

そして東京駅で途方に暮れた。
「八重洲地下改札へ」と言えば良かったのを、「一番街に近い改札へ。」と言ったのがあかんかった。「行けます。」と聞きまつがわれて、それきり何を言っても「行けます。」に聞こえるようになってしまい、ホームのエレベーターで放置された。表示を見ながら八重洲、八重洲北口…っと。丸の内にはすぐに出られるんだけどなあ。「八重洲改札」の方に向かうと、なぜか7段くらいの階段がある。スロープは、と見ると、新幹線待合に行ってしまって、同じレベルにある八重洲改札とは隔てられている。スロープ上の看板には「在来線乗り換え」と書いてあるのだけれど、これ、乗り換えられるけど駅の外に出られない、ってことよね。
高さの違う改札と新幹線改札を右に見ながら南からスロープ探して北上して、八重洲北改札でどん詰まったが、ここも階段でDead End。丸の内改札から出てきた通路へ回れ、ってことかなあ、と、思ったが、振り向いたら、でっかい車いす用スロープマークがある! でもスロープはない…。ふえーん。😭
あるのは新幹線改札のエレベーターだけ。レベルは同じだし、つながってそうなので乗ってみることにした。が。
エレベーターの中と外で、パンテーラ(スウェーデン製の高級車いす)に乗った、英語を話すカップルが、中と外で、「この階だ。」「いいや違う。」ともめている。パンテーラ乗りの方は、エレベーターから降りてはみたものの、「なんか様子違うかも。」と見回していて、荷物を持って歩いている方は、エレベーターの中で、「何よぉ、違うじゃないの。降りるの、降りないの。」と、ドアを押さえてプーたれている。「きゃないへるぷゆー? ほえあどーゆーうぉんとぅーごー?」くらい言ってあげたかったが、私がすでに泣きそうなんやからねえ。
上に上がってみたら、やっぱり八重洲改札とは隔てられていた。手を伸ばせば届きそうなくらいすぐそこに自動改札あるのに。
もういちとエレベーターに戻ったら、「B1F 銀の鈴」の記載発見。あ、ここだ。地下街と同じレベル。エレベーターがなかった数年前まで、横須賀線から八重洲の地上に出るには銀の鈴から大丸のエレベーターしかなかったから、そこは間違いない。やっとJRから出られた。
東海道線のホームだけが、改札・地下に一直線につながっているのだけれど、他の線はレベルがずれているらしく、下まで一気に行けないのが不思議 & 真ん中の1階改札から入ってしまうと、いつまで経ってもエレベーターに乗れないんだ、これが。

いきなりの真夏日で、キャスター浮きに緊張して炎天下を歩いたし、くたびれた。ちょっと甘いものでも補給してから、と、思ったのだけど。その「ちょっとお茶」がだね…。新しくきれいになった八重洲地下街と東京一番街だから♪と甘く見すぎた。。どこもかしこもハイチェアで全滅。1000円以上のがっつりお茶は座れるんだけど。やっとこ見つけたスターバックスは、地下街なのに店内階段2段仕様。八重洲端から端まで往復して、やっと、ちょうど座り席を立つお客さんがいた店に滑り込めたけど。休みに来たのか疲れに来たのかわかりゃしないよね。
実は、恵比寿でも「さっくり一人ランチ」しようとしたら、全部ハイチェア仕様で、駅ビルの中をさんざん探し回って大変だったんだ、これが。
Googleマップのおかげで入り口の段差は見当が付くようになってきたけれど、オールハイチェアの店の増えていること。健常者がハイチェアすっごく好きなのか?と思うとそうでもなくて、両方あるとローチェアから埋まっていくのが、障害者的には謎だ。
いちいち抗議してもきりがないし、せめてアクセス出来る一席を設ける的なルールは出来ないものだろうか。アメリカだったら一発訴訟・莫大な損害賠償、っていうアピール方法があるが、日本じゃ勝訴出来そうにないしなあ。どこかを相手に一発やってみたい気もするが。
まあ、まだまたフツーに出歩く車いすユーザーは少ないから、みなさん、「たまに出かけたときは立ち食い的なところでは食べたくない。」なんて言っているのかもしれないけど。いや、そんな潤沢な資金がある障害者ばかりじゃないはずなんけどなあ。

東京駅に行った理由というのが、「ブリヂストン美術館の建て換えに伴って、八重洲地下街の日本橋側とっつきにエレベーターは設置されたか?」という疑問がありまして。地下街から探すと、なかったときにまた大丸まで戻らないといけなくなるので、地上を行ってみました。ブリヂストはまだオープンしてませんでしたが、交差点の角にエレベーターは出来てました。動いているのかどうかまでは、あまりに挙動不審なので確かめませんでしたけど。行き先も何もまだなかったから、まだじゃないかな。
果たして、ブリヂストンのビルと地下街はつながったのか? あとほんの5mくらいなんだけど。

東京駅で電車に乗るのは運が悪いと30分待ちになるし、混んで大変だが、だったら宝町まで歩けば、気が楽だし、泉岳寺まではすいているからラッシュでも乗り込みやすいし。そもそも東京駅寄り道しても、ラッシュ寸前の5時前の電車に楽勝で乗れる予定だったんだけど、とんでもなかったわ。あーちかれたびー。