ポーサイド地区に用事のついでに、横浜駅東口に去年出来た、うわさのアソビルに行ってみました。うわさの、というのは、「車椅子だとすっげえ遠回り』というものなんですけどね。公式サイトにはベビーカー向けのコースが掲載されてます。一度外に出ないといけないらしい。
ほとんどテレビを見ないもので知らなかったんですが、話題のスポットらしいですね。
とりあえず、東口1階の「東口広場」に出て、中央郵便局を探します。駅からたどるのであれば、東口ボルタの南の端っこ、2020年2月現在「LASH」の近くにあるエレベーターを使って1階に上がるしかないです。JR、京急、東急、からであれば、地下1階の東西通路を東口に向かって下り階段に突き当たるまで進み、突き当たったら右に突き当たるまで進むとエレベーターがあります。市営地下鉄、相鉄からはややこしいので割愛。
あるいは、そごう・マルイスカイビル2階のペデストリアンデッキから降りてくる。私はポートサイド地区から来たので2階から降りました。
中央郵便局2階の壁一面にアソビルの看板がかかってます。玄関先には「右へ行くとアソビル」という立て看板。
そこで右を見ると
なんか、仮設トンネル?!
「JR横浜駅みなみ東口」って書いてあるけど。
なんか、延々工事中の仮設トンネルにしか思えないんですけど。そして最後に。
あっ。
15センチ段差ふたつ。この先がアソビルかい。一応スロープ埋めてあるけど。
「ベビーカーのルート」という但し書きがしてあったのはこれですかい。確かにベビーカーなら降りられるけど、車椅子は…。キャストアップ段差降りの技ができるユーザーなら楽勝だと思うけど。
行き詰まってしまったので、Uターン。どっかで間違えちゃったんだろうけれども、いやあ、脇道のないトンネルの中だど。一体どこで間違えたと言うんだ?
なにぶん工事現場なので、安全管理の工事作業員さんが赤いライトを提げて立ってます。作業員さんにダメ元で「アソビルへはどう行けば?」と聞いてみました。作業員さん、「この先行きたいの?」と言って手を出そうとしたものの、車椅子と15センチスロープを見て絶句。「中の人呼んできます。」と、呼びに行き、受付のお姉さんを連れて出てきました。
「私が降ろしますから」と、受付のお姉さん。わかってるのかいなあ、と、思いましたが「やります」と言い切るので、降ろしてもらいました。ああ、転倒防止も上げないままで、とおもったものの、意外や意外、これくらいなら引っ掛からないのね。
出てきたところを外から見るとこんな感じ。
左がみなみ東口に降りていく階段で、右が来た方。
結構な角度のスロープでしょ。階段幅には、車椅子の奥行きはたぶん足りないです。
ちなみに、東口階段の登り口は、JRの南口から京急南改札に向かうところにありました。
玄関は二つありまして、左の方がレストランエリア。
厚いビニールのカーテンをくぐって中に入る。
手でよけて入る感じです。両手が塞がる自操手動は嫌かも。
よっこいせと入っていくと。
あれ?
まさかの階段ドーン。2段の階段でステージ上になったところへお店が続きます。どこかにスロープないのかなーと思っていると。
出ちゃった。
こちらは帷子川に面した入り口です。こちらの入り口から入ると、左手にスロープがありました。
帷子川入り口のスロープから、上の写真の左に見える出入り口につながりまして、このレベルには上がれるのですが、上がれても通路一杯に客席が詰まっているし、しっかりパーティションで区切られているので、店の移動は難しそうです。
下記の見取り図。ブルーの車線の部分は入れます。 でも、上がったところで入れる店舗は3店のみ かいな。
誰です、これで建築許可出したのは!? と、言いたい。
たしかに、内装は建築確認の預かり知らぬところではあるのですが。
2階以上は、段差はないようです。行ってないですけど。この日はアクセサリー作りのワークショップとか、モンスターハンターのイベント、クイーンの展示会とかやってたみたい。次はバンクシーの何かですと。
ちゃんとスロープを上がると建物1周は出来ました。「結局、店に入れなかったぞ。変だなあ?そんなことってあるかあ?」と首をかしげていたら、先ほどのお姉さんが追いかけてきました。どうやらインフォメーションカウンターの前を通り過ぎてたらしい。
お店、全部階段なんですねえ、と聞いてみたら、「そうです。入りづらい店が多いですが、いつでも声かけてください!スタッフたくさんいますから。」とのことです。でも、スタッフに声をかけるには階段上がらないといけませんけど。あるいはインフォメーションカウンターまでお越しください、ってことか。
こころのバリアフリーは満点ですけどね。
120キロ越えの車椅子ユーザー10人くらいで飲み会やってほしいところです。上げたら降ろさなきゃいけないし、トイレのたびに降ろして上げなきゃ行けないし。1トン越える重量を上げて降ろしてしたら、「こころのバリアフリー」とか悠長に言っとられんと思いますが。
基本的に飲み屋街のコンセプトらしい。いくら段差を気軽に上げ下ろししてあげると言われましても、昼間からハイボール飲んどられんので、引き上げると告げたところ、
「反対側の出口から回っていただきますと、左に回って東口に出られます。」
とのこと。「遠回り」情報を教えてくれたTさんの、舶来品の巨大電動を、あの段差解消スロープ2段で下ろせるとは思えんかったが、 やはり平坦な車椅子用出入り口はあったか。
「でも、急な坂がありますのでお手伝いさせていただきます。」
どこまでお心づくしが必要な物件なんだここは。
急な坂と言われた坂はたいした坂ではございません。電動車椅子にとりましては。手動でひっくり返る、というほどでもないとは思いますが、嫌かもね。急な部分は短いですけど、坂の距離はそれなりに。
さて、ここはどこだ?と見回せば、郵便局の先にそごうの看板。あれをめざせばいいのね。
駅の東口と隣接してしているはずのこの建物。郵便局の矢印とは反対向きに回れば「平坦な」帷子川沿いの入り口から入れますが、それにはひと街区迂回しなければなりません。これは確かに腹が立つレベルの遠回りかもしらんです、はい。
飲食店は、飲み屋街。上のイベントスペースは、一応親子連れ向け?なのかなあ。全体に見て40歳代の男性がターゲットなのかなあ。
正直言って、よくわからないスポットだったのでした。