ウワサのコレが来ていたのよ。トヨタ・ジャパンタクシーヨコハマ・ヒューマン&テクノランド(愛称:ヨッテク) その2


ヤマハの簡易電動すら載らないというウワサのユニバーサルデザインタクシー。これは私、乗らなきゃダメでしょ。

出展していたのは販売店さんで、とにかくいろんな人に乗ってもらって、改善点を上げ(メーカーにダメ出しとも言うね)、改良しないと売るに売れないんだそうな。

最初の車種は、本当に載らなくてどうにもならなかったそうで。現行車種は、私のJWX-1++MS車軸標準、は、載るには載った。方向転換の力尽くは大変だったけど。
でもって、確かに載るには載った。が、固定が出来なかった。まあ、実地運行の乗務員ならテキトーにどっか引っかけて固定したことにして運行するだろうけれど、サプライ側としてはそれは困るらしい。
「2日間でいろんな人が乗ってくれましたけど、一台として同じ車いすなかったですもん。」とは出展者の言。それをメーカーは…以下自粛、だそうです。

メーカー側の言い訳は、「ユニバーサルデザインであって、福祉車両ではない」と。で、2017年以降、たかが車いすを排除したらどこがユニバーサルなんだ?って突っ込みたいのは自然な流れ。
私が尊敬する、日本にユニバーサルデザインの考え方を最初に持ち込んだデザイナーの中川聡さんは、「具体的な誰かのために徹底的にデザインすること。それを追求することなしに、ユニバーサル(普遍)には届かない。ひとりにとって本当に良いデザインは、他の多数の人にとっても使いやすいデザインたりうる。漠然としたユーザー、万人が使いやすい、などと考えると、誰にとっても使い道のないデザインが出来上がる。」というデザイン方法論を取っていました。ミクロコスモスの中にマクロコスモスがある、というわけですが。
じゃ、ユニバーサル車両のユーザーは誰ですか?って話ですよね。「ユニバーサルって、中途半端よね。」なんていうのは、何かチガウモノにユニバーサルデザインを名乗らせているわけどわけで。

ある意味あまりにも面白すぎて社会現象になっちゃったこのユニバーサルデザインタクシー。メーカー側も焦っているそうなので、あっと驚く発明があることを期待したいですねえ。