HCR2018 その7

簡易電動のヤマハがオフロードモービルをお披露目。
ドイツのオットーボック社とか、今回スウェーデンのどこぞのメーカーからも出ていた。スノースポーツが特別な遊びではない、雪深い国でよく作られている車いす?だ。

今回のHCRはお披露目だけで、試乗機はまだらしい。

タイヤはできるだけ大きく、サスペンションは大きくむき出しがかっこいい、というのは、ザクの動力パイプむき出しなのがかっこいい、というのと同じセンスか。

マシンの美しさを愛でる観賞用メカとしてはいい気がするが、使うシチュエーションが思いつかない。

道交法上は歩行者扱いされる電動車いす仕様。イメージビデオによれば、開発者のイメージする活用場面は、石畳のヨーロッパ風街並みや、林の中の散策。
石畳の街並みは、道の両側の家作にずらりと並ぶ階段。これ、私なら「極力軽い手動で行かなきゃ。」と思う典型の場所だ。車いす担いでもらわないと遊べないからね。突っ込みたくてうずうずしてた。
ハイキングとかも、そこまでどうやって持っていくか、難しいよなあ。シニアカータイプは身障交付の証明がないと電車に乗れないし。大都市でも徒歩圏内に森があるらしいヨーロッパとは訳が違うし。巨大なヴァイキングの国スウェーデンには、スノービークルと車いす積んでさらに一家族ぐらい乗れる巨大タクシーとか普通に走ってそうだが(あくまでもイメージです)、我が国のユニバーサルタクシーは電動車いすさえ乗らないちっちゃなちんまり車両だもんね。

実はわたしがちょっと想定したのは「京都」だ。名所の神社仏閣はどこもかしこも段差と砂利の中。
しかしなあ、きれいにならされた白砂と飛び石の庭園を、ビーグルで走っちゃダメな気がする。いろんな意味で。
伏見稲荷も登って降りてこられそうな程度の段差だが(えんえん続くガッタンガッタンに、身体のほうが耐えられるかどうかは別として)、アレで入ったら、歩く人とすれ違えなくなる気もする。
行ったところで屋内に入るにはやっぱり車いすがいるし。手動が積めれば使い道があるかな? でも新幹線は乗れないから京都は無理か。
自立歩行が問題なく出来るレベルの人しか利用シーンが思いつかない。自立歩行が出来るとしても、現場までビーグルをどうやって担いでいくかが問題だ。

観光地に配置、は、問題外。電動車いすは一発で乗りこなせるもんじゃない。それでなくてもシニアカータイプの電動車いす、事故が多くて締め付けが厳しくなり、そのとばっちりがこっちにも回って来てるんだから。

レジャー用の車いすって、日本の現状では難しいよなあ。いいなあ、とは思うが、自分に引きつけてくると、いろいろと。

現場でツーショット撮ってSNS投稿すると何かもらえるらしいが、突っ込みしか思いつかないので止めといた。