サニタリーボックスの置き場についてクレームが来た、と、アドバイスを要請された。その話はたぶんオフレコなのでともかくとして。それ以来、「ゴミ箱の位置」を意識している。
ゴミ箱後付け後付け後付け…で、訳わからん状態になっているトイレが多いのは確かに以前から気付いていた。たとえば東京国立科学博物館のトイレなんか、人樽ほどもあるゴミ箱を外に出さないと車いすが入れないという仕様になっている。
「生理用品を交換・処分したい」「カテーテル類を処分したい」「おむつ捨てたい」「オストメイト用品処分したい」etc…、どれも、車いす用トイレセット、おむつ替えシート、オストメイト設備を備えつけられたら、当然やるに決まっている行為なんだけれども、設計・施工の段階では想定できていないらしいのね。
で、クレームのままに後付けしていって、最後は車いすにで入れません、というクレームになるという…。センスないねえ。
何しろ広いから、サニタリーボックスを座ったままで手が届かない場所に置かれて困ることは多い（自分で処理するオナゴならわかる）。というより、たぶん考えなしにいろいろてんこ盛りに設備盛っちゃって、置けなくなるのだ。
「生理用品の処分」は、かつては本当に困った。そもそもサニタリーボックスがないトイレが多かった。大学時代なんか、施設に言っても忘れられてしまうので、ワタシ用♥️と、ペーパーのサニタリーボックスをしばらく置いていたら、掃除のおばさんが気付いて入れてくれたらしい。そんな程度だ。
「おいおい」と思っていたのは私だけかとずっと思っていたが、そういうわけでもなかったらしい。
で、意識して勘定し始めたら、ゴミ箱だらけのトイレの多いこと。
このケースは３つ。たぶん、ここ１年くらいの間に建ったばかりの施設なんだが…。
一つ目はおそらく他の女子トイレと同じオープン仕様の作り付け。二つ目は、おそらく、子どものおむつを捨てたいという要請があり、三つめはオストメイトユーザーが使い始めて、「汚物を入れるのに密閉性が高いゴミ箱」の要請があったと思われる。で、次々増やしていった結果、こうなって、車いすが回ると突き当たる、という狭さになった（それでも元々の配置がまともだから、私の車いすに程度なら、さほど邪魔にはならないが。）
このケースはなんと４つ。おむつ替えシートもオストメイトもないこのトイレ、ここはもう、本当に何でこういうことになったのかさっぱりわからん
たかがゴミ箱、されどゴミ箱。