OX/MA−1日誌 7

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07/06/17 更新

ガタツキはMA−1の仕様なのか?

 ガタツキは硬性感の小さいMA−1の仕様なのか? エアキャスターの時にすでにカタカタ言っていたMA−1、業者の弁によれば「OXのってつなぎ目にクッション入ってて、それが衝撃を緩めてるんで…。こんなもんだと思いますけど。」 要するに「気のせい」ないしは「仕様」。エアキャスターのエア抜けのせいだ、と、コアキャスターに換えてみたけれど、サスペンションがなくなった分、振動は直に身体に伝わるし、イスそのものがカタカタ言って心許ないことこの上ない。

国際福祉機器展で調整

 これは、フレームが「安物バージョン」だからか、キャスターのサスペンションの問題か。フレームは今さらどうしようもないので、とりあえずサスペンションを試してこようと、国際福祉機器展のOXコーナーへ。かくかくしかじか、と頼んでみると、サンプルはないから、といって気軽にキャスターごとフォークを交換してくれました。それで走ってはみたものの、キャスター径が違っている上、所詮はイベントホールの床なので、ガタガタと言ってもたかがしれていてイマイチよくわかりません。

 うーん、と首をひねっていると、「キャスター径違いますしね。わかりにくいはずですよ。でも、この大きなキャスターでサスペンションフォークってあまり付けないもんですから。何か気になることでも?」とおっしゃる。自分の担当の営業氏がいないのをいいことに、実はかくかくしかじか。ガタツキが気になるのだが、気のせいだ、仕様だと言われているんだが、と言ってみると、そのメカニック氏、「いやあ、MA−1は確かに柔らかいフレームですけど、安物仕様のフレームというわけではないですからね。」といい、X軸回りをいじり始めました。ちょっと畳みにくくはなりますけど、と渡された車いす、前後左右に振ってみると、劇的にガタツキがなくなってます。床のつなぎ目の鉄板上を走ってみても、お尻の下はあまりガタ付かない。思わず「うっそぉ」と叫んでしまいましたがな。

 ものすごく不思議そうな顔をして自分が座っている車いすを見回していると、メカニック氏、ためらいがちに「ひょっとして、よーのすけさん、じゃ…ないですか?」。こちらもついいぶかしげに、「そう…ですが」。

 偶然とは恐ろしい。たまたま対応に出て来たこのメカニック氏、当サイトで「何かうまくいかないのぉ」とぶちぶち文句垂れていたよーのすけにおつきあいしてくださっていた常連さんが、一貫して相談して一緒に考えてくださっていたメカニック氏だったんですね。車いす・販売店マーク・いきさつ、の三点セットで、これはよーのすけに間違いない、と思われたようです。

 気になるほどのガタツキはなくなり、一安心です。

けれども再びガタツキが…

 ところがぎっちょん、甘かった。ガタツキが止まってみると、「なーんか変」という部分が目立って感じられるようになってきます。やっぱりスピード上げると足音がするし、ハンドリムに力を加えた瞬間、コトッという手応えが来るんです。危ないと感じることは全くないけれども、力を損している気がするのは、よーのすけの考えすぎなのか。しかもせっかく増し締めで直っていたお尻の下の「カタン音」が復活して、無意識に体重移動(大あくびとか)をすると、ガタッ、と落ちてびっくり反応まで出る始末です。

 ひと月エアキャスターの快適さにスポイルされて、コアキャスターの感覚を忘れたか?と、派手派手車いすを引っ張り出して家の前のアスファルトを走ってみたけれど、抵抗感が全く違う、というか…。確かに重いのだけれども、床のデコボコをもろに拾わない、というか…。逆にリノリウムだろうがアスファルトだろうがあまり変わりません。変わらず重いです。

 というわけで、よーのすけにMA−1を売りつけたわけでもない、別のお店のエンジニア氏たちにまた相談です。当サイトに顔を出したばかりにえらい迷惑。

 本社から仕様書まで取り寄せて検討をして頂いたのですが、原因がつかめません。キャスター回りに問題が集中しているようだが、後輪も分解して徹底的に調べさせてください、というありがたいお言葉を頂きました。

 1月12日 お店に訪問し、午後一杯かけてガタツキを調整し、ついでに「力が逃げる」方も見て頂くことにしました。

 後輪の「ガタン」は、ハブシャフトとハブホルダーの間隔が大きいのかもしれない。ということで、シムという円盤をハブシャフトに挟んでガタを少なくしすることにしました。ワンタッチでホイールが着脱できるタイプのものは、多少隙間が出来るので(隙間がないとツメが引っかからない)、少しのガタツキは出来るはず、とのことでした。とはいえ、個体差で、その差が大きいことがあるとか。よーのすけのMA−1は、右の隙間が大きく、シムを3枚、左に1枚挟みました。HCRでやったように、X軸の調整をし、キャスター水平も少しおかしかったようで、調整をします。従来品だと「ずれるのが当たり前」だったフットプレートも、OXではずっこけてはいけないんだそうで、調整しました。フットプレートも接続部が合ってなくてガタツキ感の原因になっていたらしい。

 それにしても、どうして派手派手車いすはコアキャスターなのに、MA−1ほど衝撃を拾わないんでしょう? 売った業者さんなら「それは比べるからだ」と答えると思われる疑問をこちらのメカニック氏に聞いてみました。

「それは、派手派手車いすは、全体的にフレームを柔らかく作っていて、キャスターの衝撃をフレーム全体で吸収するからじゃないですかねえ。OXの場合、MA−1は確かに柔らかく作ってありますけど、縦の硬性感は標準のオーダー品より高いんですよ。だからコアキャスターの衝撃をまともに拾って伝えちゃう。おまけに、後輪回りとかフットプレート、座席下でガタがあったから、衝撃が増幅されて伝わってる、ということなんじゃないですかねえ。」

 「小さい凸をがつんと乗り越えたい? そうか、やっぱりスッとキャストアップするのはCPには難しいですもんねえ。でしたら、バネの大きなサスペンションを入れて、弾みを大きくして乗り越えて、キャスター径を縮めて機動性を確保するか、反対に、キャスター径そのままで、ちょっとサスを入れてみるか…。」

 なるほど。

もう少し、乗りやすく変えられません?

バックレスト高を下げよう

 以前、ここのエンジニア氏に、「よーのすけさんなら、もう少しバックレスト高が低くても行けるんじゃないですかねえ。」と言われていましたが、これは派手派手車いすで懲りた結果高くしていたので、「いいです」と言ってました。派手派手車いすでは低くて疲れ安かったり、背が反ってしまって頭が後ろに行き、転倒しやすくなっていたからです。ところがジャケットの脇がボロボロになっているのを発見し、これはやっぱり邪魔になっていたんだ、と思ったので、下げることにしました。2センチほど下げて、張り具合を調整します。お店の回りの一街区を一周し、坂を上り下りして、あまり怖くはないことを確認しました。

リムが近いんですけど…

 2代目チタンの頃から感じていた「リムが近い」。普通、手を下ろして車軸に指先が届くくらい、と言いますが、背が低くて腿が細くて手ばかりが長いよーのすけ、車軸の3センチほど下に指先が来ていたんです。以前からクッションの上にもう1枚座布団敷くとちょうどいい感じだな、とは思ってましたが、固定式ゆえ、思い切ってバランスを変えて作る勇気は出ませんでした。もっとも、今になって思えばクッション厚さを調整して、足置きを上げれば済む話なんですが、フットプレート高が上下するなんてつい最近まで知らなかったし。あ、やっぱりダメだ。バックレスト高もかかわるんでした。7月に売った業者に相談した時も近くないって言われちゃったし…。と相談すると、んじゃ、と言って出してくれたのが10センチはあろうかという、堅めのウレタンと低反発ウレタンの二面素材クッションです。いきなりすごく遠くなるリム。高くなる視界。より低くなるバックレスト。これは…怖い。寄りかかると背もたれがなくて反っくり返る感じです。

「しばらく座ってると沈みますから…。落ち着いたら一周してきてください。」落ち着いたら、と言われ、道へ降りてはみたものの、やはり怖すぎです。足が届いてないんですが、穴が足りそうに足りません。フットプレート高を一番高いところまで上げ、もう少し沈まないだろうか、と様子を見ながら、バックレストをいじることにしました。バックレスト高そのものを高くするのではなく、バックレストの上に突き出ているフレーム(ハンドル)に何かを当てて、バックレストを継ぎ足そう、というもくろみです。何かないかな、と言って探し出してきたのがデモ車のレッグベルト。これをフレームに巻き付け、バックレスト高を7センチほど伸ばします。「うん、今までより窮屈じゃなさそうに見えますね。」というメカニック氏たち。でも、よーのすけとしては、バックレスト・アームレスト高は下がるわ、視線は高くなるわで、やはり不安です。まあ、店の周り1周、坂道の上り下りともに出来なくはなかったですが、やはり不安定です。「このクッションで、座面を下げたら。」と言ったのですが。「あまりいっぺんにあちこちいじると何が効いたのかわからなくなる。」ということでもしばらく様子を見ることにしました。十分いっぺんにあちこちいじったよな、と思いつつ。

ついに! 前出し5センチ! 俺ぁ、知らねえよ

身体を預けられない不安感

 劇的に変わった乗り心地。今回のセッティングはどうも今までになく不安定です。怖いという感じは1日で抜けました。でも、車いすに身体を預けることが出来ず、キャストアップもままならりません。一言で言えば、力がうまく入らなくなった感じです。以前は上がれた段差が上がれなくなっていたり…。

 リムまでの距離が遠すぎるのか、意外に前の方しかつかめてない感じが出て来ました。以前のクッションに戻してみたら、「うわあ、こんなに窮屈な姿勢だったっけ」とは思うので、今までの高さでは近すぎるということは確かです。その上に、200円とかでスーパー売りしてる化繊のせんべいクッションを載せてみたら、これが大体良い感じでした。要するに、前の設定ではあまりにも近すぎて、今の状態ではちょっと遠い、という中途半端な高さのようです。

 クッション厚のせいで不安定感が出ている感もありました。お尻がはまる部分のバックレスト空間を、クッション厚に取られてしまうのか、お尻が前に出て背中が後ろに行く、のけぞり座りみたいな感じになっています。重心が高くて後ろにくる感じで、ブレーキをかけて、身体を後ろにぽんとぶつけると前輪が浮きます。低いクッションに換えると浮きません。

 総じて、体重は前に来るのに重心が後ろにあって、前輪はよく上がるのに上げようと思うと上がらず、一漕ぎで思った通りに距離が伸びない、という、なんだか嫌な感じになっていました。

仕切り直して再調整

2月24日  「前回あちこちいじりすぎました。不調の原因がわかりません。いちど元に戻して仕切り直しましょう。」と、、メカニック氏が提案してくれ、いちど元に戻すことにしました、

 とはいっても、前回実際にいじったのはバックレスト高とクッション厚さだけ。クッション厚さで座面を上げた分、フットプレート高も上げはしましたが。クッション厚さのせいでバックレスト高が心許なくなった、というのがことの本質でしたので、クッションを戻し…、あれ? もう一つ基本部分でキャスターの水平を取り直すような調整を戻したはずなんですけど、何だっけ? こないだやったばかりなのに忘れてるよ。やあねえ。

 肘が曲がりすぎて窮屈なので、まずは座面高を1段上げ、一番上の位置にしました。それでもまだきつい。これはもうクッションを換えるしかないです。とは言いましても「今すぐクッションを作るわけにはいきませんので、出来ることを考えましょう。普通のクッションを車いす用クッションの下に敷いてください。市販のクッションはつぶれますので上に敷いても無意味になります。それで様子を見てください。」とのこと。返す返すも購入した業者に「じゃこれで」と見せられたクッションに座ってみなかったことが悔やまれます。

 座面を一段上げた状態で、坂道一杯の付近を歩いてみます。横断歩道部分での車道と歩道の移動も特に問題なし。でも、やっぱり、もう一つリムに力が入りません。漕ぎしろがもう少し欲しい。

 ということで、「あのお…。もう1センチ前出したらどうなりますかね? 怖そうな気もしますけど。」と言ってみると「転倒しやすくはなるでしょうけど、やってみますか。危なかったら戻せばいい。やりましょう。仮止めにしておきますから。」

 ということで、前出し5センチと相成りました。キャスターを上げてみると、なんだか紐でつり上げられたようにくいっと上がります。走らせてみるとキャスター浮きもない。これはいい、と表に出ようとしたところを、メカニック氏に止められます。「待ってください。それじゃあ転倒防止が意味をなしません。少なくとも、私はそのままよーのすけさんをお帰しするわけには参りません。」それはそうです。転倒防止を少し下げ、臨界点を確認してから外へ出ます。

 前出し5センチの字面の怖さに比べれば、全然怖くありません。むしろ軽い分だけ反動が不要ですから、むやみなキャスター浮きがないです。坂を漕ぎ上がり、歩道から車道へ降りる段差で、たまたまキャスターを上げたまま下に降りることが出来ました。これは楽です。お尻が浅くなってしまったので、ヒップのクロス調整もしてもらいます。

 バックレスト高も高過ぎだったので、継ぎ足したベルトを外して返却し、次回はクッションですね、と言って、ただ働きさせた挙げ句、次の目的地まで送って頂く、という図々しいことをして別れたのですが…。

 次の仕事をしていて、ああっ、と気が付きました。「仮止めのままだったような気がする。」都内で気が付いて良かったよ。ケータイメールを入れてみると、すぐに「すいません、そうでした。」のご返事が。お互いの仕事が終わったあとで再度待ち合わせて増し締めをしました。6時間ほど乗ったあとでしたので、また感じも変わります。フットプレート高、最初は、もう1枚クッションを入れるから、と思っていたのですが、やはり窮屈で、1センチ下げてもらいました。メカニック氏、次の約束もあったのに、こちらの仕事が抜けられず、待たせてしまって申し訳なく…。

 翌日からクッション2段重ねで乗ってます。乗ってるときはそうでもないのですが、乗り降りする時にずっこけます。でも高さはちょうどよさそう。何より軽くて力が入りやすくなりました。

 後から考えたら、座面後ろを上げたんなら、キャスターフォークも上げないと座面の傾斜が変わっちゃうんですよね。でも、キャスターフォーク位置はいじらなかったので、座面後傾はより小さくなったはず。それが安定感の原因の一つのようです。

クッションを作ってみる

 言われたとおり市販のクッションを車いす専用クッションの下に敷いて乗っていました。高さは良くなるのですが、やはりいくつかの問題が出てきます。

 ツッパリ型不随意運動がある脳性マヒ者の場合、車いすに座っていてつっぱり、クッションごとずっこける人が多く、そのためクッション厚さを固定している人が結構います。よーのすけも面ファスナーでクッションを固定しております。間に普通のクッションを挟んで数日生活しまして、よーのすけ、ツッパリ型不随意運動はちゃんと(?)あるわりには、車いすに乗っていてずっこける、ということは思いのほか少ないことが<わかりました、しかし、乗っている時は問題がなくても、車いすから降りる時に、背中でつっぱって身体を前に押し出していることも判明しました。このとき、お尻ではなくクッションの方が滑ってしまい、立ち上がるとクッションがふたつ下に落ちるんです。これはうれしくない。しかも、サイズの違うクッションを詰めるわけですから、自分でちゃんとセッティングしないと、前過ぎてお尻が下に落ちたり、後ろに余りが行って腰が浅くなったりします。うっかり腰が浅い状態で階段昇降機なんかに搭乗してしまい、これはスリル満点でしたね。

 ハードタイプの5センチクッションにしよう、という案は出てますが、何しろこれもオーダーで1万円。交付をかけられるとはいえ、そうおいそれと作るのもな…何か試せるものはないか。「何か使いやすいもの作る」ということには、つい情熱を傾けてしまいます。それで思いついたのが、「今使っている車いすクッションの中身を換える」。

 以前、当サイトのけいじばんで、「東急ハンズで低反発ウレタンを切ってもらって車いすクッションにした。」というかたがいらっしゃいました。先日借りた低反発クッションは、確かに座りやすかったです。しかし、低反発ウレタンは、厚みがあっても沈むので、高さを出すには物足りない。

 そこで、下を堅めのウレタン、上を低反発ウレタンの二層構造の中材を詰めてみることにしました。東急ハンズで探してみると、35×35センチ高さ3センチの堅めのウレタンクッション中材、40×40センチ、高さ2.5センチの低反発ウレタンクッション中材というものが出て来ました。

 車いすクッションのカバーをむいてみたところ、ウレタンサイズは34×35センチ。しかし、購入してきた堅めのウレタンクッション中材とほぼ同じサイズでしたのでこちらはそのまま。低反発ウレタンは、車いすクッションに合わせて裁ちばさみで切ります。裁ってくれた家人によると、「餅をはさみで切っているような感じ」だとか。2枚重ねると、オリジナルと同じサイズになりました。そのまま車いすクッションのカバーを掛けて完成です。締めて1470円なり。

 実際に使ってみると、座った感じとしては、一つ前の車いすと似た感じです。あまり沈み込まずかつフニャフニャしないので、包まれる感じがなく、お尻を動かすのには楽です。でもここは好みが分かれるところでしょう。高さはもう少しあってもいいかな、という気もしますけれど、この高さでちょうどホイール中心に指先が来ます。足元が窮屈なのは、座面角が変わったのに、フットプレート角がそのままで、足首の角度が狭くなっているからかもしれません。足首の反りが悪いので、意外にフットプレートの角度は大きい要素なのかもしれないです。

 1万円の医療具が1500円の家庭用品に負けるのはあんまりだとは思いますので、これはあくまでも「間に合わせ」。ちゃんとしたものを作るための模型みたいなものです。

クッションを作ってみる その2

 上述お手製クッションをしばらく使ってましたが、疲れるわお尻は痛くなるわで数ヶ月と保ちませんでした。しかも、5センチの柔らかクッション+座布団でちょうど良くなるように設定しまったために、手持ちの車いす用クッションでは脚が余ります。たった2センチの座布団の差なのに、これが思いのほか大きい。もう少し体圧を分散するような厚いクッションに変えてみたくもあり(借りた10センチクッションが気持ちよかったんだよね)、しかし、それをするにはセッティングを全部変えないとダメ。あてにしていたメカニックさんがいるお店は閉店され、相談しながらの調整ゆえ、地元の店では頼む気にならず(地元にあるからOXにしたのに)、なかなか約束が取れません。やむをえず、派手派手車いすのクッションカバーに、派手派手車いすのハードウレタンと、ハンズで買った低反発ウレタンを詰めて、それをクッションより幅の狭いOX車いすに詰めて座ってました。でも、当然ですが、ゴロゴロするわりには高さが出ない。カバーが3センチしかないんだから。

 ぶつぶつ言いながら1年が過ぎました。1年乗ると、これまた「もうちょっと」という部分が出てきます。「バックレストを少し起こして、高さを下げたい。アームレストも下げたい これにさらにクッション調整をくっつけたい。クッション高さが変わるとなると、バックレストもアームレストも連動するわなあ。」 あまりいっぺんにいじるとわけがわからなくなりますよ、というくだんのメカニックさんのアドバイスもありましたが、なかなかアポの調整が付かないわけですから、会えるときまでにどこかの基点を決めておかないと時間がかかってしょうがない。

 ということで、派手派手車いすのクッションを、思い切って、OXのサイズに合わせてカットしてしまうことにしました。OXのクッションは、自称34×35センチ。派手派手車いすは自称35×38センチなんだけれども、これが実際に測ってみると、OXが35×36センチ。派手派手車いすは34×37センチなんだな、これが。どう切ってもぴったりは合わない。

 OXのクッション高さは5センチで、派手派手車いすのクッション高さは3センチ。それに2センチの低反発ウレタンを足して、ちょうど5センチ。ふちがちょっとデコボコはしてますが、とりあえず5センチハードウレタンに似た感触になりました。…それというのも、作ったときに、「同じモンだよ」と言って、ソフトタイプを寄越しさえしなければ…。ぶつぶつ。いや、それ以上に、よーのすけがちゃんと「これは話が違う。説明も受けなかった。作り直せ。」と言っておけば…。ぶつぶつ。

 とりあえず、座り心地は多少まともになったところで、バックレスト調整かな。それからクッション…だろうなあ。


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車椅子で彷徨えば扉
Yoonosuke Hazuki[Mail_ocean@mbc.nifty.com]