車椅子を作るというのは、移動障害者にとって、大変大きな仕事です。いわば、車椅子とは、自分自身を丸ごと預けるものなのですから。また、ある人にとって−とりわけこれまでがんばって自分の足で歩いてきた人にとっては、、車椅子を使うということは、これまで自分が大事に持っていたものを手放してしまうみたいで、なんだかつらい気持ちになるものでもあるかもしれません。
なにはともあれ、車椅子の出来如何によって活動の幅は大きく変わります。手動車椅子を使うには、上体の状態(しゃれじゃありませんよ。念のため。)が十分ではないよーのすけにとって、それは実感です。これまでに車椅子3台作りましたが、車椅子の出来は、制作者のスタンスにより、大きく異なるものでした。そしてその違いは、日常生活に直接跳ね返ってきます。
ここでは、車椅子を3台作り、また、少しばかりニューモデルに乗ってみたよーのすけの体験に基づいて、「車椅子をこれから作るなら」ということで、話してみます。アドバイスになりますかどうか。
予めお断りしておきますが、これは、体験に基づいたよーのすけの個人的な考え方です。ウラを取ったわけでもないし、決して一般論ではありませんので誤解なきように。