彷徨日記

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横浜元町ロケハン中 −お出かけ便利帳」取材のための下見

「おしゃれな横浜」と言えば。やはり元町。ここもまたは入れる店はほとんどなく、お昼を食べるにもすーーっごく苦労したもんですが。 だいぶ様変わりしましたが、やはり、すてきなのは、優美な曲線にかたどられたデッキやらせん階段のあるクラシックな趣のあるお店。ジブリ映画に出てきそうな、日本なのに西洋の薫りいっぱいの店構えですよね。あまり知られていませんが、「猫の恩返し」の人間世界の街は、この横浜元町がモデルの一つになっています。

我々は思いっきり拒否られているんだけどねえ。それでも、すてきに見えるんだよな。

昼過ぎに家を出ました。今日はバス便の確認も兼ねて、バスで元町入口へ。

バス停は広いものの、横断歩道まで行かないと段差は解消されないし、かまぼこ度も高かったような気がする。

カフェの看板見尻坂のふもとの「元町パセオ」1Fのカフェ「Slow Cafe」のテラスでランチ。建物の前に10cmほどの段差があるのですが、お店のレジカウンターがこっち向きに付いていて、スタッフがずらっとこっち向いているので、手を振れば誰か出てきます。こういうつくりになってところは「アクセシビリティ高」に私は算入します。平らでなけりゃアクセシブルではない、というわけじゃないのです。とはいえ、広々としたアプローチの端っこ20センチ角を削ってくれたら楽勝なんだけどなあ。

テラスの様子定食(というと色気がないが、すごくしゃれたデリの盛り合わせ)が850円から。事業所り方針によりますが、ガイドヘルパーを使う場合、一般に700円越えると食費は利用者もちになるので、価格帯にも気を遣いたい。1人介助ならともかく、2人介助だったりした日には大変だもんね。

道しるべ港の見える丘公園に続く見尻坂は、とても登っていけないので、元町公園の小道に入ってみることにしました。お手洗いが2階にしかない元町パセオ。けれども、この坂の上から2階に行けました。女子トイレ確認。半端なく狭いですが、逆に言えば掴まり放題。トイレの外に車いすを置いて、少し歩ければ使えそうな感じです。

ロマンチックな店舗がいっぱいこの小道、アトリエとか、カフェとか、入ってみたいところはありましたが、どこも3〜5段分の階段が。ただ、面白いことに、階段にスロープをかけてあるところが相当数見受けられ、世の中バリアフリー化が進んだ結果、みんなスロープがなきゃ暮らせないような生活パターンが浸透してきたんだなあ、と。車いすより大型で、とっても階段なんか持ち上がらず、外に置いておくとすぐ盗まれるような高級ベビーカーとか、普通に見かけますもんね。みんな、ガラガラカート引いて歩いてるし。なので、絶対無理、というところは意外に少ないかもれません。ところどころに、さらに上に上がっていく枝道があり、山手に上がれそうな気はしたんですが、以前、ガイドヘルパーとともに上から貴道探検した折、階段で行き止まった枝がいくつかあったので。それるのはやめました。だいたい本日のメインは元町です。初心を忘れちゃいけないね。

ダラダラ坂を登っていったら、元町公園の庭園が遙か下になってしまいました。あれえ?

「ジェラール水屋敷」? こんな高台?

眼下の庭園には、ベビーカーの親子連れもいるので、どこかからは降りられるはず。結局ぐるりと庭園を一回りして町に降り、それらしい道を見つけました。どうも、車いすで降りるには怖いな、と回避した下り坂が正規ルートだった模様。

高台に出た!水の庭園ジェラール水屋敷

そろそろお手洗いに行きたくなり、確か障害者用トイレがあった元町プラザへ。が。十数年前の記憶はやはりいい加減でした。使った記憶はあるのです。しかし、当時はどうも、「階段がなくて使える洋式トイレ」がここしかなかったらしい。そういえば、お昼を食べられる場所が元町プラザしかなくて入ったという記憶が…。やむを得ず使いましたか、こいつはマズイ。パセオの方がマシっぽい。となると、ユニオンにしか使えるトイレがない、ということです。隣のGAPの中にもなさそうです。当てが外れてしまいました。元町寄りの場所でどっか探さないと、バリアフリーマップにならーん。うーん、まいったなー。

元町通りを両サイド行ったり来たりしながら縦断。いまや、元町通りに面した店のほとんどには、「入口の段差」はありません。ただ、入った中で、すぐ階層が中二階と半地下に分かれたりするんだよな。

ハロウィン窓。店主もちょっと魔女っぽい雰囲気。有名どころが並ぶ元町通りに対して、むしろ面白い細々としたものが見られるのが、実は1本上のクラフトマンストリート。実は、私の行きつけの靴屋があります。十数年前、足首ねんざして、歩くのが怖くなったときに、こちらで靴をあつらえて以来のご縁です。こっちは残念ながら、道の両側に5センチの段差が全部付く道の構造になっているですよね。で、工房兼用だから、がっちりドア。ここでどういう遊び方を提案できるか?

この通りで、すてきなランチを出していた店が見つからなくて…。なくなってしまったのかしら。明るいうちにもう一度探してみよう。

すでに日はとっぷりと暮れていましたが、元町入口に着いたところで、アメリカ山公園に酔ってみました。公演直通のエレベーターがある、という、驚きの構造です。半年ほど前に発見したときには、実に驚いた。拙宅派遣の数社のガイドヘルパーたちも、誰もこの存在を知らなかったようで、「港の見える丘公園って、車いすじゃ行けないもんだと思っていた。」と。バスを使えば行けるのですが、ガイドヘルパーたちは、バスではいやな思いしかしない、と言って、バス利用は「ない」ことにしている人が多いのです。

このプロジェクトのための企画です。2014.11.8までご支援よろしくお願いいたします。
https://readyfor.jp/projects/yokohama-ido


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車椅子で彷徨えば扉
Yoonosuke Hazuki[Mail_ocean@mbc.nifty.com]