ここは、楽勝です。誰です、車いすで行くのは大変だ、なんて言った人は。
ランチの値段は、確かに優しくないてす。屋台で買って道ばたで食べる「歩き食べ」が出来ないと、気まぐれ散歩」には厳しいですが…。私も、取材費のご予算では、店に入るとろくなものが食べられませんでしたた。露天では、あれもこれも魅力的に食べたかったのにぃ。慣れないところで、立ち食いする場所を見つける自信がなかったんです。
立ち食いできる場所は見当は付いてましたし、あるいは食べ物を持って一度中華街の外に出れば、快適な場所はいくつもあります。スタジアムのある横浜公演とか、山下公園とかね。
でも、45度傾いた中華街で、方向音痴の私は完全に位置を見失ってました。しかも、限られた時間の中で、途中で街の外へ退避するわけにはいかなかったんです。今回のロケハンは、なぜか写真もロクなのが撮れてなくて、食う方も撮る方も不完全燃焼でございます。
が、結果的に言えば、ある程度予算をかけるのなら、中華街は大して遊ぶのに難しくなありません。介助者が1人付いて、本人が3歩歩ければ、何の問題もなく遊べます。
「観光」で行くのなら楽勝。ぶらっと出るには、ちょっと工夫がいる、という感じですかね。
今回のロケハン、方向を見失ったのがそもそもの失敗でした。玄武門から入って、公共駐車場をまず下見するつもりだったんです。そこに、「中華街マップ」があるはずでした。ネットでは見ていたのだが、それには多目的トイレの場所もちゃんと書いてあります。ところが、まず目に飛び込んだのはなぜか「中華街パーキング」。マップかあるかと思いきや、あったのは「パーキング提携マップ」。考えてみたら当たり前ですわな。
中華街パーキングのある開港通りは、実は車いすで歩いちゃいけない場所なんてす。この道だけは、なぜかすごいんです。かまぼこと、歩道に乗り上げた車の山。なのに、毎回入り込んでしまうこの私…。ぶー。
インフォメーションセンターには地図もありました。トイレもありました。「車いすおよびベビーカーでご利用になれるエレベーター完備の店」というマップまであり、4カ所ほど印が付けてあった。持ったマップにその場所を写してもらい。出発。
やっぱり、方向を見失ってました。中華街大通りを行ったつもりが、実は南門シルクロード、媽祖廟でちょっと遊んで、気がついたら朱雀門にいたんです。
引き返したら、また関帝廟通りに入ってしまい…。関帝廟通りは時々通るので、さすがに風景でそれとわかります。まあどうにか大通りを見つけ、何度も振り出しに戻りつつ、縦の小路もほぼ見て回れました。
インフォメーションセンターで挙げられていたエレベーター付き物件は、なぜかいずれも入口に階段や段差があり、しかも、中の一軒は、「障害者によるアクセスのための国際シンボルマーク」を付けているにもかかわらず、入口にしっかり段差があって、何のリストだがよくわからないのですが、それは別にして、路地の店も入れそうなところはちゃんとある。
さすが、老舗の観光地である。しかし、これはこれで、「お出かけガイド」の方針、立てにくいなあ。