彷徨日記

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2004年分

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11/XX(金)〜(日)広島旅行記

10/09(土)交通アクセス神奈川行動

05/XX(金)東京都美術館とリフトアップ車いす

 上野にある東京都美術館。京浜急行品川駅にエレベータが設置されたので、京浜急行品川駅で山手線に乗り換えて上野に行きました。連れは、毎度おなじみ妹くんです。
 レポートはしていませんが、4月にも都美術館には行っています。ネットサーフィン中、どこぞのホームページで、「都美術館にリフトアップ車いすなるものが入ったらしい」という情報を得ておりまして、前回は半信半疑で出かけ、実物を見て、「うーむ、なるほど」。妹くんもよーのすけもケータイにカメラついていないので、今回は、カメラを持っての取材となりました。
 都美術館の車いすユーザー用の出入り口は、上野駅からは遠い方、「正門」側についているので、いささか大回りしないといけません。正門を入るといきなり大階段。車いすユーザーは、大階段の左手の奥まった物陰に潜り込んでいきます。パソコンでこさえたと思われる車いすマークと矢印が張ってあります。
 今でこそそこそこ明るくなっており、自動ドアになってますが、数年前までは、この出入り口、「なんだか、ショッカーの人体改造ラボみたい」でした。コンクリ張りの薄ら寒い小路の突き当たりに黒い鉄扉があり、インターホンがあって、ピンポーン、と鳴らすと、いきなり脇の小窓が開いて、「なーにー」と、警備員さんが顔をのぞかせ、こちらはぎょっとしたものです。
 自動ドアを開けると、いきなり厨房だったりしますが、そこは見なかったことにします。「リフト車いすご利用の方は守衛室へ」と書いてあります。最初見たとき、よーのすけはこれを「車いす用リフト」だと思い違いをいたしました。だって入り口部分が不自然に高くなっていて、ちょうどリフトで上げたような作りになっていたんですもん。てっきり普段はその部分が下がっているんだと思いましたよ。
 守衛室で自分の車いすを預けて、リフトアップ車いすを借ります。名前と電話番号を書かされます。リフトアップ車いすとふつうの車いすと、2台ずつ貸し出し用があります。リフトアップ車いすについての詳しいレポートはこちらをご覧ください
 展示室への入り口はB1Fなので、エレベータで降ります。お手洗いはB1Fエレベータのそばにあります。身障者手帳を持って、入り口へ。パンフもチケットも何もくれませんが、中に入れてもらえます。
展示場は、B1Fから2Fまでになっています。B1Fと1Fの間は裏方用のエレベータ、1Fと2F、2FとB1Fの間は一般のエレベータで移動することになります。

 会場をリフトアップ車いすでよれよれ移動していたら、「あのぅ、その車いすは、予約するのですか。階段はどうするのですか。」と声をかけてきた方がいらっしゃいました。どなたかを連れてきたいと思っているとのこと。守衛室にありますよ、と、お話ししましたが、確かに、こんな代物、存在するとはふつう、思わないよなあ。よーのすけだって、実物見るまで半信半疑だったし。知っていて、インフォメーションを見ても、「車いす用リフト」と勘違いするくらいだし。
 貸し出し用車いすは、ロビーにおいてあることが多いですが、ここは守衛室に置いてある上、特段に宣伝をしている様子もないので、よけい使いにくいのかもしれません。

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車椅子で彷徨えば扉
Yoonosuke Hazuki[MailTo_ocean@mbc.nifty.com]