あばばさんの車椅子製作レポート
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3台目(クイッキー 2HP)

 仙台の障害者職業能力開発校へ入校、そろそろ何かスポーツ始めたいなぁ、車椅子テニスなんか良いんじゃないと思っている時に、福祉機器科(2年制)の先輩から紹介を受けた人が、自分も脊損で車椅子ユーザー・車椅子テニスをやっている、車椅子販売所を経営しているY氏でした。最初はテニスの事で話をしていたのですが、私が今乗っている車椅子どうも調子が悪いんですと言うと、ちょっとその辺走ってみて・・・どうも基本的な一番の基礎に歪みがあるようで・・・一言もらした事が3台目の車椅子製作へと繋がるのですが、時間かかりました。

 最初に区役所に行ってニューマシーンが私の手元に届くまで半年以上。市町村は違うものの耐用年数の5年にはぜぇんぜん程遠く、とりあえず長崎で申請した車椅子と同型のカタログを持参、メインの部分の歪みの為修理は不可と話して、補装具申請の係の人に本当に大変困ってるんですオーラーを最大限に出し続け、まぁ、市町村が違うから良いでしょ。申請しましょうとなりました。

 仙台市の場合、掛かりつけ医がいるとその医師の意見書が必要となります。麻酔科受診の時に訳を話し書いてもらう事になったのですが、麻酔科で身障者手帳を所持している人はそう多くないので、書式が良く分かってらっしゃらない。「今リハビリってあるけど、リハしてないでしょ。どう書けば良いの?」私「職能訓練中って書けば良いんじゃありませんかぁ」「あっ、そうだねぇ」ほんとっ、頼りになんないし患者の気持ちになれない人だわぁ・・・

 主治医の意見書を区役所に提出すると次は、仙台市の更生相談所へ本人と業者が共に車椅子の選択に行きます。最初、本人とケアワーカーと面談。何で障害を負ったのか今までの経緯等、今回製作する車椅子に望むことはとかメーカー指定があるか等その面接が済んだら、当番の整形外科医の診察。それが済むと業者も入って大まかな車椅子やクッションの形を決定。その後、本人・業者・PT・ケアワーカーを交えて車椅子の選定。オーダーにするか・メーカー発注にするか・どんな形にするか等、細部にわたって事細かに決めていきます。私の要望はとにかく丈夫な車椅子が欲しい!!最初、Y氏からはOXとティグのパンフをもらっていたので、OXを希望してました。PTならびにケアワーカーはオーダーしては?と提案されたのですが、Y氏は代理店ですのでオーダーは無理!!OXと言ったのですが、「貴方の体型ではOXは持たないよ。OXは案外壊れやすいし」ということでOXは敢無く却下。変わって勧められたのは、亜米利加・アクセス社製のクイッキーです。というかこのY氏アクセス社の直営の代理店でアクセスTという会社名だったのです。そりゃあ、熱心に勧めるはずですよね。

会社はアクセスのクイッキー、で車椅子の名前は2HP。クッションはJ2クッションに決定しました。 細部、車椅子は障害の影響で右側へと身体が傾く、側湾傾向なのでオプションで側板、路面からの衝撃がそのまま足へと伝わり痛みが発生するので、サスペンション付きのキャスターフォーク・フロッグレッグを付ける事にしました。J2クッションには、側湾の症状を抑える為に左側を少しかさ上げする為にゲル状のサプリメントを一つ中に入れる事になりました。これで、車椅子・クッション共に出来上がりの形が決まりました。この話し合いは、7月の上旬頃でした、まだ夏休み前で長崎には帰省していませんでしたから。その時、Y氏が外国製だから平均して1ヶ月半位入荷までかかるからという事でした。しかし、それからが長い事長い事。1ヶ月半というから2ヶ月までは黙って待ってました。Y氏からは全く音沙汰なし。仕方なくこちらから連絡すると、「自分だって何で遅くなっているのか知る分けないなどなど」無責任な発言の連続。この人、相手にしてたら何時になるか分からない。 日本の総代理店へ直接メールしましたとも。

 甘く見るなかれY氏、わたしゃぁ黙って引き下がるようなお客じゃないのよ、フン!!直接交渉しちゃうもんね。直接メールして分かったこと、一度は日本に入ってきたけれど、細部に不備な点があってまた亜米利加へ戻したらしく、それでとんでもなく時間がかかっているとの事でした。紆余曲折を経て、10月下旬、最初に区役所へ相談に行って6ヶ月やっと私のモノとなりました。後になって先輩はYサンって信用できない人なんだよね。来るって約束しているのに、何の連絡もなしに来なかったり…そんな事早く言ってくれなきゃ困るよぉ先輩〜

この車椅子の感想

 長所=座位保持に優れ、やっと自分の身体に合った車椅子と巡り合えたと実感。この車椅子に乗った後、MM−001に座っていることが出来なくなりました。

短所

  1. 軸が間隔が短いので、後ろに倒れたことが数 回あります。
  2. 車椅子事態がアメリカンサイズである為、車への積み込みが大変になりました。
  3. フロッグレッグを着用している割には期待はずれの感あり。大きな衝撃は逃がしてくれるのですが、小さな衝撃や小刻みな衝撃に弱い、Y氏曰く材質自体が剛性が高いので衝撃を拾いやすいそうです。
  4. 高いとにかく高い。¥300,000以上自己負担金も約¥150,000ほどになりました。きつかったぁ支払い・・・

3台目 「クイッキー 2HP」

サプリメントで左側を底上げしています。
クィッキー/2HP/正面
クィッキー/2HP/斜め前 J2クッション
J2クッション
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