車椅子を新調する-4

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出来てみれば…

なんかヘンだと思うんだけども

今回車椅子を作ってみて、なんか変だなあ、と思ったこと。
さすがに、意識を持って作った2台目の車椅子だから、少し気を付けてみました。

  1. 別のメーカーも試してみたかったんだけど…。
    今までの車椅子が気に入らないわけではないが、技術革新は日進月歩、もっとイイのがあるんじゃないか?と思うのは、人情だと思う。しかし、どこに行けばそういうものがあるのかが、わからない。地元の福祉展示場に並べてあるのは、老人介護用の車椅子ばかり。活動の手助けに使うものではない。役所に聞いたら教えてくれた、月に何度かある「相談会」というのも、いつもの業者、つまり、自分が持っている車椅子の業者しか来ないのだ。まさか、別の業者の情報よこせ、とは言えないし…。
    業者からも、国・自治体からも独立した情報提供機関が必要でしょう。

  2. ユーザーの責任・ユーザーに対する責任
    今回、このホームページを作ろうと思っていたので、全ての書類をコピーして、手元に置いてあります。つまり、受注書から、カルテから、見積もりから、目にした書類は全部。だけど、これ、自分でコピーを取らなかったら、手元に残るのは、「補装具交付決定通知書」一枚と、「自己負担振り込み領収書」だけ。恐ろしいことに、「こういう車椅子を作ります」っていう契約書が、ユーザーの手元に残らないんですわ。つまり、違うものが出来てきても、こちらから、直接、消費者としてクレームを付けることは、理屈上は出来ないんですね。つまり、契約主体は行政であって、ユーザーではない。しかも、作るものを決めるのも、ユーザーではなくて、医師である、という仕掛けに制度上はなっているわけ。
    (これに気が付いたのは、何のことはない、フレームのカラーがカタログイメージと違っていたので、型番を確かめようとしたら、確かめる術がない、ということに気が付いたんですけどね。後に送られてきた提出書類の中に「受注書」を見つけましたけど)
    補装具は、確かに、上下水道と同じように、身体障害かある人には、お金があろうとなかろうと必要なものではあるのだけれども、だからといって、まるきり無責任状態におかれてしまうのも、どうかねえ、と思った次第。

  3. 制度的に、どうなっているのか、結局、よくわからなかった。
    補助金制度には、自治体ごと、時代(景気のことね)ごとに差があるので、一概に調べても意味がないとも言えるのですが、誰が何を決定し、どこからどうお金が出てくるのか、ユーザー側には全くわからない仕組みになっています。役所の担当者も、全体を完全に把握していないようでした。業者が一番よく知っているようで、申請の仕方も、業者の方から役所に指示が出たようです。身障者雑誌「WE’LL vol.23 p.72-75」によれば、市町村だけでなく、県、厚生省にまでいたる、極めて複雑(怪奇)な仕組みが存在する模様。いずれ全体像を明らかにしたいと思っています。

新車の乗り心地は?

新しい車椅子。
こりゃいいや、と思った点、しまったぁ、と思った点、やっぱり両方ありますねぇ。

うまくいった点

失敗したかな?の点

下の二つは、普通ここまでチェックしないもんな、という細かなもの。だけど日常品としては、結構不便だったりする。
移動マシンとしては、良くなったかな?

しかし、使うほどに文句は出てくる。新しい車いすその後へ続く。

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車椅子で彷徨えば扉
Yoonosuke Hazuki[MailTo_ocean@mbc.nifty.com]