彷徨日記

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2000年分

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2000/11/11(土)-12(日)小田急東海大学前駅

大船駅
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ホーム移動はエスカル。やはり一台を使い回す。
小田原駅全て手作業。信じられないが、小田急では切符販売も人間が窓口でやっていた。(^^;。自販機ではないので、切符は買いやすい。ホームに車椅子用トイレあり。平成15年(だっけ?)をめどに全面改修しエレベータを設置する予定とのこと。
東海大学前駅上下線とも、ホームから、スロープで道路に下りる。改札は通らない。スロープの門口にインターホンがある。が、表示はないので知らないと使えない。駅前にタクシープールあり。ハンディキャップトイレもあり。

 横須賀線沿線とは接続の悪い県央部へ。「秦野」といえば、神奈川東部の住民にとっては、リュック背負ってキャンプに行くところ。県内だけど一泊するかぁ?と思うも、近くに宿泊できるところがない。車で行くのがベスト、と言われたけれども、土日の湘南海岸線の渋滞におそれをなし、電車を使うことにしました。東海大学駅前にタクシープールがあることを、まずは確認しておきます。
 いくつかのコースがありましたが、「駅前探検倶楽部」おすすめの最短コースをとることにします。まず、いつものJR駅から大船駅へ。ここもエスカル1台で何とかしよう状態なので、電車1〜2本遅れます(なかなかレールから積載部を外せない。ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ...)。「いつもどこへ乗ってますかぁ」と聞かれます。ここへ乗せて。と言えばだめだと言い、そんじゃ任せる、といえば、「何号車に乗りたい?」と聞くんだから。まったくもう。「初めてなんですけど」と言うと、じゃここでいいね、と一番手近なところへ乗せてくれました。このところのよーのすけの感想では、JRはこちらの希望通りに乗せてくれる代わりに、駅員の連絡が行き違い、私鉄は何が何でも車掌の近くに乗せる代わりに、最後までちゃんと対応する、という印象を持っています。
 小田原は、全て手作業です。小田急に階段昇降機はあるようですが、「おみこし」にされます。切符が自販機でないのには心底びっくりしました。小田急に引き継がれ、ホームに上がると、もうひとかた電動車椅子の先客が。先ほどから、駅員さんたちは「この人、東口の車椅子じゃないよね」としきりに気にしています。見れば、反対側のホームにももう一人車椅子。で、もう一人いるということは… え、こんな小さな駅に車椅子が4台。しかも全く待たせずに乗せてくれるとは、どういうシステムしてるんだ、と、夏の横浜駅を思い出しつつ、舌を巻きます。何でこんなに車椅子?と思ったところ、一緒に電車に乗った方とお話ししていてわかりました。そう、神奈川県立リハビリセンターは、この沿線上にあるんです。道理で、妙に車椅子慣れしてると思った。
 で、東海大学駅です。駅員さんが一人出て来ており、こちら、と改札と反対方向に向かっていきます。ホームの端の小さな門扉を開け、スロープを下りて、また門を開くと、そこは歩道も何もないただの道路。人影一つ見えやしない。じゃ、ときびすを返す駅員さんを慌てて呼び止めます。ちょっと待て。こんなトコに置き去りにされたんじゃ、飯田橋事件よりも悲惨じゃないかぁ。「タクシーに乗りたい」というと、タクシーは反対側なんです、と言い置いて行こうとするので、それはどうやって行くんだ、となおも食い下がると、えーと、といって、やっと出て来てくれました。で、踏切を渡り(これは一人じゃ怖い)、タクシーはそこ、といって引っ込んでいきました。が、タクシーなんてないじゃないかぁ。それでも二人ほど並んでいたので、おとなしく待ちます。15分ほどで乗ることが出来、無事に東海大学に行き着きました。ちなみに、二日目は、ちょうど入試と東海大学を会場にした試験がいくつかあり、駅員さんの手か余っていたらしく、「あ、どうせもうひまなので」と、大変丁重にタクシーに乗せていただきました。
 帰りも、タクシーで東海大学駅に行き、逆コースをたどります。が、降ろしてもらって、いきなりそびえる階段。来たときのことから考えて、上りホームに通じるスロープ&インターホンがあるはずですが、わからない。しばらくうろうろした後、一緒にタクシーに乗ってきた連れが駅員に聞いてくる、と駆けだしていきます。待っていると、先ほど東海大学で別れた一群が現れ、いいよ、上げてあげる、と上げてくれたのですが、やはり。駅舎とはおよそ離れたコンビニの角にスロープ&インターホンがあったのでした。そして、上がったものは下りねばならず…。二日目は、乗ったタクシーの運転手氏が、事情のわかった人で、スロープのところで降ろし、インターホンで駅員を呼びだし、わざわざ引き継ぎをしてくれたのでした。さて問題です。改札を通らないよーのすけは、どこで切符を買ったのでしょう。答えは、駅員氏が買って持ってきます。が、お釣りまで用意していないことがあるので、硬貨は十分に持ち歩きましょう(まったくもう)。
 東海道では、2ドア車両に乗せられました。これ、なんと、車椅子はデッキに置いておかれるんだよね。客室に入れないらしいの。一日目は、新しい車両で、ハンディキャップトイレの横だったので、あまり奇異に感じなかったのですが、二日目の行きで乗せられたのが、古い車両。狭いのはいいけれど、ドアのしたの隙間から線路が見えるんですもの。寒くって。デッキと客室の間に扉があるわけですよねぇ。同じ運賃を払って客室に入れないとはどういうわけよ、と、鼻をすすりつつ憤るよーのすけでした。

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2000/08/12(土)みなとみらい・クィーンズビル

横浜駅
参照 1 2 3 4 5
京品急行のホームはエスカル
JRはエスカル一機のみ設置使い回すらしい。横浜線・京浜東北線ホームはエスカルで上がると5両目に出ます。
桜木町
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エレベータ有り。ただし、改札の外に出てしまうので、施錠されている。連絡なしで行ってしまった場合はインターホンで呼び出しましょう。なかなか来なかったりするけど。乗る場合もインターホンで呼び出します。
クィーンズビル桜木町から階段なしで行けます。
お手洗いは、普通のトイレのある場所に、男女・赤ちゃんスペースと一緒のがあります。車椅子をとり回すには少し狭めかも。

 実は、この一つ前の記事、つまり、135のライブで天王州に出かけた直後に車椅子が壊れ、外出がままらなくなり、その後、忙しくなって来て、車椅子の修繕&新車椅子完成後も、まるで出かけられずにいました。で、ぴかぴかの車椅子でもって「馴らし」に出かけたのが、また、135のイベントだったってのが、なぁ...。我ながら好きだねぇ、と思いつつ。
「横浜・桜木町のクィーンズパーク、比較的近い、これは行こう」と思っていました。みなとみらいに一人で行ったことはなく、距離感がつかめなかったので、歩く歩道までたどり着けるか半ば心配、半ば楽しみでした。雨が降ったらやだなあ、と思いつつ、前日ラジオ付けっぱなしにして天気予報を聞いていたところ、台風発生。「並はずれたスピードで接近中」。おいおい、やめてくれぇ、と思いつつ。
18:30開演のため、16:00出発のつもりでした。17:00頃に着いて、友人を探し、運が良ければリハーサルが見られるかな、と期待してました。が、やっぱり。台風はどんどん接近してきてます。よりによって出かける時間に、雨が降り出します。うー、と考えて、30分ほど遅れました。野外のイベントだったので、行った挙げ句に中止になり、知り合いにも会えなかったりすると、帰れなくなるおそれがあったので。結局、連絡が付かず、えーい、いいや、と京浜急行で横浜へ。横浜までは、意外に早く横浜に着き、JR側に引き継がれました。ところが。横浜駅での乗り継ぎは、ホームから降りて目の前に連絡通路があるのに、乗り継げず、一度改札の外へ出なければなりません。車椅子の先客がいるとのことで、横浜線に設置してあったエスカルを目の前で外され、他所へ持っていかれてしまいました。約20分も待たされた挙げ句、ホームに上がると目の前で電車に行かれてしまい、さらに10分待たされました。いい加減、頭に来ます。どれくらいかかるか、尋ねるべきでした。担当要員を一人しかおかないというのもおかしな話なら、一人の車椅子利用者に20分もかかるシステムで平気、というのもひどい話です。
 結局桜木町に降り立ったのは、なんと17:45。ひえー、と思いながら歩く歩道を目指します。17:00には、着いてるはずだったのに。 歩く歩道までは意外に近く、走りやすい道です。新しい車椅子は驚くほどよく走ります。5分足らずでたどり着き、エスカレーターの裏側に設置された胡散臭いエレベータで上に上がります。動く歩道に乗りたかったんですが、以前見つかって注意されたことがあるような気がした(妄想かもしれない)ので、乗らずに自走してみました。かなり遠いし、やはり動く歩道の方が圧倒的に早です。ランドマークタワーの入り口はかなり急な上りスロープになっているので、思い切って動く歩道に乗ってみました。何の問題もないです。降りるときに引っかからないように、少し手前から助走をつけておけば絶対大丈夫です。
 むしろ、ランドマークに入ってからの方が大変でした。広いし、メインストリートを使うと、階段とエスカレータに出てしまいます。エレベーターは隠れていることが多いのです。方向音痴なので、インフォメーションでは右のエレベータで1Fに降りるといわれたらしいのに、左に行ってしまい、エレベータが見つかりません。迫り来る時間。店に飛び込んで、聞くと、左サイドにあるエレベータで2Fといわれ、その通りに行ってなんとかクイーンズビルにたどり着きました。しかし、クィーンズサークルは、1Fです。一度表に出なければならなりません。エレベーターも見つからない…。と焦っているうちに向こうにエレベータが見えたので、近づいていったところ、あれ、耳になじんだイントロが、次いでボーカルが。音をたよりに行ってみると、吹き抜けがあり、足下でリハーサル中ではないですか。下に降りねば、とエレベータを探すも、最初に見つけたのが1Fに降りていないように見え、近くにあったインフォメーションで確認すると、それで降りられるといいます。よく見ると確かに下りボタンがあり、降りられました。あせるとろくなことがないです。しばらくさらに迷い、音をたよりに会場を探し当てました。友人にも会えました。実は、ランドマークで1Fに下りるのが正解でした。ちゃんとつながっています。2Fは屋根なしで、雨が降ると大変です
 帰途は、友人達との飲み会に少し出て、適当なところで失礼するつもりでしたが、降っていたので、雨の中、外を歩くのはさすがに不安で。そのうちの一人が、もう帰ると言うので、一緒に帰りました。ちょうど小やみになったところで歩く歩道を降りられ、幸運でした。22:00を少し回った頃でしたが、桜木町駅のエレベータはシャッターがすでに降りてました。改札でまた開けてもらいます。横浜駅まで友人と帰り、乗り換えの都合上、JRにて帰宅しました。

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2000/05/14(日)天王州アイル駅・スフィアMEX

品川駅
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全ホームから改札にエレベータ設置済み
高輪口には改札を出ると大階段があり、右手の奥に潜り込んでいくとエレベータがある。帰りは当然逆
天王州アイル改札と、日本郵船ビルの4階がつながっている。
日本郵船ビルのスロープ・エレベータは外から隠れていてわかりづらい位置に位置にあるので注意。
天王州スフィアMEX障害者用トイレ完備。
二階ホールへのエレベータあり。ただし1機のみなので、機材搬入用に使われ、車椅子用コンソールパネルに覆いがかかっていたりするようだ。

 またも、 135 のライブに行って来ました。今年、135 は、月に一度Monthly Liveというものをやってまして。一度行きたいもんだ、と思いつつも、いろいろありまして、ま、運が良ければ年末あたりに行けるかなあ、くらいに思っていました。ところが。当ホームページと相互リンクを貼って下さっている135ファンサイト「いさご研究所(2000/08/31をもって惜しまれつつ閉鎖)」が、オフ会をやるという。「ライブ行きたいっ」というのと、それとで理性吹っ飛びました。「知り合いを作っておけば、介助者を気兼ねしいしい探さなくても、ライブ行けるようになるかもしれない」。普段なら絶対そんな無茶なこと考えませんが、鬱屈していたせいか、ついふらふらと、一人分のチケットを買い、「オフ会、混ぜて下さい」と頼んだよーのすけでした。
 なんというか、今回、ほんとに、何考えてたんだか、おおボケまくりのよーのすけです。新しい施設だというのでタカをくくっていたせいもありますが、初めての場所に一人で行くというのに、会場側と連絡をとることもしてなかった。午前中の用事が長引いたのと、電車の時間を見誤ったのとで、「遅刻」をし、探されてましたm(_ _)m。
 まず、横須賀線で品川駅へ。時間がなかったのと、モノレールに乗る自信がなかったのとで、タクシーを使うことにします。本当は東口から行くべきだったのですが、「飯田橋事件」で懲りたこともあり、タクシーに乗れるかどうかを確認したところ、駅員氏は「?」の後に、「高輪口ならホテルがありますから」と、連れていき、乗せてくれました。天王州アイルへと告げます。
 待ち合わせは「改札口」。いくつかの車椅子移動系ホームページから、「エレベーター完備」であることは確認してありました。そして、品川から徒歩10分であることも。それにしては遠い。日本郵船ビルの天王州駅側の玄関に降ろしてくれました。しかし、目の前は階段です。運良く案内のいいタクシーの運転手氏でしたので、物陰にスロープとエレベータかあることを教えてくれます。言われたとおりに行くとスロープと、「駅」というエレベータがありました。しかし、このエレベータ、何階が駅か、ということは非表示です。ホームページであらかじめ調べておいてよかったです。無事合流できました。
 天王州の一連のビルは、さすがにエレベータ完備。くるくる回らなければなりませんが、どこかでスロープがつながっています。これならホールも大丈夫だろう、と思っていた矢先、よーのすけの見通しの甘さが露呈します。ホールは2階で、エレベータ1機しかありません。そして、コンサートなどの場合、それは機材搬入用になり、「楽屋裏」につながることになります。従って、事前の連絡が必要になります。10年ほど前の新橋演舞場等の古い劇場は、よくそういうことがありましたが、まさかこんな新しいところで、と少しびっくり。小さい建物なので、エレベータ2機はあり得なく、付近のビルの二階ともつながっていないようです。会場へは車椅子のまま入れてもらえました。
 帰途は、天王州アイル駅側にタクシー乗り場があります。「品川駅」と告げたところ、あっという間に品川東口へ。ところが、まだ工事中らしく、運転手氏も連れては来たものの、車椅子で駅に上がれるという自信がない、とおっしゃいます。仕方なく高輪口に回ってもらいました。出費は大きかったですが、東口にタクシー乗り場があるということは確認できました。
 高輪口から入ろうとしたところ、あれ?。京急は1階だけど、JRは2階だよ? 遅刻のあせりのため、行きの道順をちゃんと覚えてなかったよーのすけです。ほんと、車椅子ルートの表示は、誰にでもわかるようにでかく出して欲しいです。なんとかエレベータを見つけだし、無事に帰宅できました。
 しかし、これ、滅多にない経験でしたね。そもそも、初めての、行き先に知り合いが全くいない所へ一人で乗り込むなんてことやったのは初めてだったし。ネットで知り合ったといっても、事実上初対面だったわけで。そして、初めての「事件」だったということに気が付いたのは、5日以上も経ってから。それだけいい仲間だったということですけど。ライブの興奮も手伝って、まだどう整理付けていいかわからない、不思議な経験でした。

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2000/03/某日(土) JR飯田橋駅・市ヶ谷駅

行きはメルヘン、帰りはドタバタ喜劇。こんなことがあるから、彷徨うのはやめられません。

東京駅 横須賀線->中央線快速 エレベータ
御茶ノ水駅中央線快速->普通 ホームは同じ
飯田橋駅(JR)ホームの中程から降りる階段には、エスカレータ。5号車付近に乗ると近いのだが、列車とホームの間が車椅子より大きく開いているので(!)駅に連絡せずには降りられない。改札出て左手にタクシー乗り場有り。屋根なし。
東口は、スロープで外に出られるが、降りても何もないので、絶対に出てはいけない。駅に平行して商店街があるが、中に階段があり、車椅子では抜けられないらしい(未確認)
市ヶ谷駅(JR)ホームへの昇降はエレベータ
構内に車椅子用トイレ有り。ただし、施錠されているので、改札で鍵を借りる。鍵の位置は高く、車椅子では開閉不能。開けてもらってください。内鍵は、後から付けたとおぼしき鍵が低い位置にあります(誰かがクレームをつけたんだろう。感謝。)。赤外線式水洗は生きてますが、洗面の方は壊れています。

 定例の研究会のため、市ヶ谷に行きます。市ヶ谷駅は、タクシー乗り場の有無が明らかでないため、飯田橋で下車します。
 JR横須賀線にて東京駅へ。横須賀線は、東京駅の最深部B5Fです。グリーン車が止まるあたりにあるエレベータでまずB4Fに上がります。そこから、さらに関係者用のエレベータ、VIP用とおぼしきエレベータ(2機ある)を使って地上に上がります。丸の内口の向かいの広場に出て来ます(^^;。駅に連絡していなくても、エレベータを乗り継いで、丸の内のタクシー乗り場に出ることは可能です。土曜日のせいか、3台もの車椅子に遭遇しました。
 もう一度改札をくぐって、「関係者以外立入禁止」の通路から、エレベータにて中央線ホームに上がります。お茶の水では、またも駅員さんに見失われ、お客さんに下ろしてもらいます。学生街は若い人が多くて気が楽です。
 ホームと列車の間が開いているので有名なのが飯田橋です。エスカレータのあるあたりは、なんと車椅子の前輪と後輪の幅よりも広い。これは落ちます。駅員さんが渡り板を持ってきます。
 いつもなら、エスカレータで下ろしてくれるはずなのですが、この日は「まっすぐ行くと東口からスロープです」という言葉とともにとり残されてしまいました。さて、タクシー乗り場はあるのか?  とりあえず、こぎ始めます。下り坂でこりゃいいや、と思っていたら、ホームから改札までは、ながーい上り坂。肩を痛めていた上、深爪などもしていたため、中途で一休みしていたところ、ホームにいた若い女性が追いかけてきて、「私は改札からは出られませんが、押してあげましょう」と改札まで押してくれました。
 改札を出ようとして、外を見ると、なーんにもない。「ここ、タクシーは...」と聞くと、「降り口が違います」むっ+。「タクシー拾えますか」「無理ですね」むむっ++「外堀通りに出れば?」むむむっ+++「さあ、どうでしょうねえ。」このぉ++++信じられますか、これ。タクシー乗り場まで連れてけ、と言おうかとも思いましたが、「車椅子で手を挙げて、果たしてタクシーは止まるか。うん、これは面白そうだ」という思いの方が、どんどんふくらんできましてしゅうーーー。そこでかみつくのをやめ(なんと運の良かった飯田橋だこと)、てこてこ出ていきました。ちょうど下り坂だったしね。
 ところが。 誰かが後ろから追いかけてきます。心配そうに見ていた先ほどの女性が、わざわざお金を払って、駅から出て来たのです。改札から出せばOKという駅に比べ、なんという正義感、なんという責任感でしょう。結局、彼女がタクシーを拾い、乗り込ませてくれました。なんだか、現実に起こったこととは思えない夢のような出来事でした。
 さて、研究会の後はコンパというものがあります。なにしろ、帰宅には2時間かかる田舎住まいなので、何か食べて帰りたい、と、参加することにします。「田舎者」なので、早めに失礼するつもりでいたのですが、えらく近所にお住まいのお方がおりまして。「電車ならまだ大丈夫」ということで、最後までつきあってしまいました。それが10時半。お手洗いを使おうと思ったら、つぶれたお人に占拠されていて、待てど暮らせど開かず、市ヶ谷駅の手洗いを使う羽目に。深夜なので、人手がなく、エスカレータを使うのにひと騒動(手洗いを使っている間に集めてくれたらしい)。深夜は東京駅まで直通の中央線を、ついお茶の水で降りてしまい、危なく反対に乗り換えそうになって、電車一本遅れ(なんか最近こういうの多いなあ^^;)、東京駅に着いたときには、後5分で横須賀線発車、これを逃すと40分後の終電、という事態に。「何とか乗りたい」という我々の願いに、駅員さん「走りますか」。夜の東京駅を走る走る。押してくれた方も疲れたでしょうが、よーのすけもコワかった。段差一発アウト、って感じでしたからね。ストップウォッチを片手に、中央線のエレベータから地下4階の横須賀線まで、なんと3分で走り抜け、なんとか間に合ったのでした。

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2000/03/吉日(日)浜松町駅

JR品川駅
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99年に、最後の横須賀線ホームが完成し、全ホームにエレベータ設置。 シースルータイプで、一般に開放されてます。横須賀線ホームは上りから見て最後部にあります。
田町駅エスカルあり
JR浜松町駅北口側にエスカルあり

友人の結婚式、ということで、ちゃんとめかし込んでお出かけです。「浜松町の世界貿易センターに近い方の改札」で、待ち合わせます。JRの品川駅で乗り換えです。ここは、一般にも使えるエレベーターが全ホームにあるのは確認済みでしたが、その先、浜松町の問題があるので、出発駅で「最後部に乗る」ということを連絡してもらいます。ところが、品川では、駅員さんが来ていません。はぐれるのはよくあることなので、いつも通りお客さんに降ろしてもらいます。さて、エレベータを探すか、と思いましたが、すでに連絡してあることでもあり、「いない」というのもまずいのです。ホームで様子を見ていると、ホーム係の駅員さんとばったり目が合いました。「あれ、この電車に乗ってきたんですか。」「はあ。」「すいません。前に乗せたって連絡来てたものですから。おーい、こっち。」ということで、ここは無事駅員さんと接触できます。エレベータで跨線橋を渡ります。品川−浜松町間は近いので、向こうの用意が出来るまで、二つほど電車をやり過ごします。
 そう、この日、よーのすけはどうかしてました。「品川から一駅目」と思いこんでいたよーのすけは、一駅目で、乗客さんに降ろしてもらいました。駅員は来ていません。「休日だから、連絡うまくいかないのかな」と思いつつ、駅員さんを探します。「あれ、連絡しましたか」と、ホームの駅員さん。「したはずです」と、よーのすけ。「じゃ、手配しますね」と、エスカルを運びつつ、「田町下車でいいんですね。」「はい、下車で... 
なにい、たまち?」そう、浜松町はもう一つ先(大汗)。
 平謝りしつつ、また、浜松町に連絡を取ってもらいます。浜松町側の係は、来るはずのよーのすけを迎えに行っているからなかなかつかまらず...それでも、なんとか待ち合わせ10分遅れで、「浜松町の世界貿易センターに近い方の改札」に着いたのでした。
 ...つもりでした。ところが、いくら待っても相手がこない。改札、もう一つあるのかな、と思いましたが、道行く人の、「ここ、小さい駅だから、改札いっこだよね」という声が聞こえます。なにより、目の前にそびえる「世界貿易センター」。時間いっぱいとなり、おそるおそる窓口の人に「ここ、もういっこ改札あります?」と訊ねようとしたところ、窓口の方から「あ、ひょっとして、はづきさん?」と聞かれ、そうだというと、「お連れの方、南口の方にいます。すぐ来ますよ。」と言われました、やれやれ。どうも、友人たちは、人がたくさん降りる「南口」に降りたようです。そして、エスカルが設置されるのは、たいがい人の出入りが少ない所ですよね。そして、「世界貿易センター」は、浜松町駅よりも大きいビルだったのでした。
 帰りは、友人と途中まで一緒で、行った道を無事帰ってきましたが。お間抜けな一件でした。お出かけ慣れして、気ぃ抜けすぎですね。ま、JR田町駅にエスカルがあることは確認できましたけど。
 こういうあほなことをやっても、何とかなるものです。たぶん。
 しかし、結婚式場というものは、ホテルに似て、車椅子で利用しにくい施設ですねえ。きれいで、トイレ(少なくとも女性用は)は洋式なんだけれども、車椅子用はないところが多いですね。よーのすけは、洋式なら何とか用を足せるので、何とかなりますけど。でも、きれいに出来ている分だけ、広いし手がかりになるものがなくて、苦戦しました。おまけに普段着慣れないもの着ているし。

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2000/02/11(祝) 横浜駅東口・西口

横浜駅
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京浜急行のホーム移動は、エスカル

 友人の結婚祝いのため、数人の仲間と買い物です。京浜急行の改札で待ち合わせます。
 さすがに休日の横浜は人出がすごい。人をかき分けかき分けルミネで腹ごしらえ。ここは段差なし。ついで、そごうへ。ルミネのエレベータで地下まで下りればいいものを、うっかり1Fで降りてしまいました。そごうに向かって右手の突き当たりに、地下鉄用のエレベータがあります。鍵こそかかっていないものの、これも、車椅子用のご多分に漏れず、人気の少ないいかがわしげなところにあるので要注意。標識もありません。稼働時間が決まっている(8:00-21:00かな? 違っているような気がする)ので、注意が必要です。かつて、よーのすけは夜遊びしてて閉め出されたことがあります。
 そごうの中は、平らだよね、と安心していると大間違い。上に行って、別のエレベータでB1に戻ったら、目の前に現れた5段もの階段。周りを回れば…、と回っているうちに、スカイビルの店先へ。ここでも買い物ができるかも、と、スカイビルのエレベータで上に上がったけれど、目当てのものがない。ちょうどその階はそごうにつながっていたので、そこからまたシースルーエレベータで地下へ。西口に渡ることにします。  西口の地上(自由通路)に出るのには、昔から、ふれあいリフトという、大がかりなリフトがありまして。階段の地下から見れば左端(地上から見れば当然右)に、いわく言い難い階段登り型リフトがあります。現在、付近工事中のため、以前とは違う形になっていますが、初めてだと面食らうシステムが存在します。
 結構かち合うことがあるから、利用率高いんでしょう。これも稼働時間に制限があります。
 そして、地上玄関から高島屋へ。そこで買い物を済ませました。

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車椅子で彷徨えば扉
Yoonosuke Hazuki[Mail_ocean@mbc.nifty.com]