彷徨日記

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2003年分 上半期

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05/XX(土) 大手町の夜を駆けて

東京駅横須賀線中央線…グリーン車車両前のエレベータを2機乗り継いで、B1Fへ。動輪広場前の改札を一旦出て、左手のエレベータ丸の内北口へ。丸の内南口から入り、チップトイレ脇の通用口からエレベータで中央線3Fホーム
丸の内北口横須賀線…北口エレベータどB1Fへ。動輪広場前の改札を入り、エレベータで地下へ。
御茶ノ水駅快特→普通に乗り換え。ホームの両端は事実上車椅子が利用できないので、5号車あたりに乗車すること。
水道橋駅東口(白山通り側)に出るにはおみこし
白山駅三田線改札→ホームは、エレベータ
改札→地上は、エスカルでA3出口(白山神社方面)にのみ出られます。
大手町駅
三田線
下車。地下道づたいに東京駅へ行くはずだった。
改札→ホームは、エスカレータ
改札を出て丸の内線方面に。大手町ファーストスクエアのエスカレータで一旦地上(C8出口)に。日比谷通りを後戻りして、丸の内北口へ。

 いや、問題点はいろいろ指摘できましょうが。
 大局的に見れば、「車椅子アクセスラインがつながっていないのが悪い」。もっとも私的に見れば、各種情報を詳細に検討しないで出るのが悪い。
 前回から早1月。再びの白山です。来月は、絶対に遅刻が許されない状況なので、往路は「絶対に安全なルート」を予行演習することにしました。白山駅は、接続はいいものの、駅前に迫力があって、博打的要素が強いので、水道橋からタクシーです。
 ところがどっこい。出発の時間帯、最寄りJR駅には、こちらのホームから出る電車が1時間に2本しかない。向こうのホームに移動する人員を集めるまでに2、3本電車をやり過ごすうちに、こちらのホームに入ってくるというところがいやらしい。ともかくもJRで東京駅経由、水道橋までたどり着きます。東京駅の案内板では、山手線にホームへ上がる解放エレベータが設置されたようです。中央線はまだらしく、相変わらず、バックスペースのエレベータ利用です。
 水道橋。たしか、エスカルだったはずなんですが。「白山通りに出たいんです」と、出口情報を確認せずに、ぽいっと言った私も悪かった。ホームの内線で「あと3人ほどお願いします」と、業務連絡。おみこしで地上に降ろされます。改札を出ると、幸いにして真ん前がタクシー乗り場。さて、水道橋は、過去2回利用しているはずなんだが、後楽園側はタクシーどうなっていたかしらん。
 タクシーにて、目的地へ。坂のない裏門側に付けてもらいます。車がやっと通れるような細い道なので、次回のために、道確認も兼ねています。珍しく一発でたどり着き、タクシーを降ります。この運転手さん、とっても親切だったのですが、車椅子を逆さまに立てようとむなしい努力をしてくれました。こういう勘違いもあるんだなあ、とそれはなかなか新鮮でしたけど。  いつも通り先に帰ってもよかったんですが、今回は、食事にご一緒させてもらうことにしました。9時に品川に着く時間に切り上げて、お先に失礼すれば、おみこし無しで帰宅できる京急の最終に間に合うとは思ったものの、つい長居してしまいまして。20分のホーム待ちをして京急にするか、大手町で東京駅に乗り換え、帰宅駅でおみこしになるか、という選択で、後者を選んだのが間違いでした。
 後から地図見てたまげたんですが、地下鉄の大手町駅って、バラバラの位置にあるのね こういうところに、車椅子ユーザーの非常識が出ます。東西線が東京駅からエレベータ直通になったから、つい安心したんだよね。
 大手町には、駅員さんが2人、出迎えに出ていました。ホーム神保町側の端のエスカレータを使って1階分上に上がり、改札を出ます。地下道を丸の内線方面へ。途中、C8出口の表示のところで右に折れ、少し行くと、半階分程度のエスカレータの上りです。さらに進むと、「大手町ファーストスクエア」に入ります。その上りエスカレータを使って、地上へ。
 「え、地上に出ちゃうんですか。」と問うと、「地下は、ぐるぐる回りますし、階段がいっぱいあるので。」とのこと。うぅ、こんなことならおとなしく白山でタクシー拾うか、京急使やよかった。しかも、東京駅から一番離れたところへ出てしまうらしい。さらに、歩いて、大手町駅の南の端、東京銀行協会ビルの角と思われるところで、「正面に見えるのが、東京駅ですから。」と、放り出されてしまいました。まあ、駅員さんはきわめて親切でしたし、十分に義務は果たしてますし、要するによーのすけがちゃんと地図を調べていなかったのがイカンのは、十分承知してますが。てっきり歩くとしても地下だと思ってたんだよね。まさか、夜の大手町をへろへろ疾駆することになるとは思わなかった。
 幸いにしてさすがは天下の丸の内、歩道は十分広いし、平らです。歩道を歩く分には対してつらくはない。だが。車道を横断する際、車道に降りて歩道に登るための勾配が、ここでもやはり、微妙にねじれているし、角度も厳しい。特に現在、東京駅に入る最後の歩道の部分が工事中で、ひどいカマボコになってます。転倒防止が着いていなかったら、ちょっと決心が付かない角度です。実際には、本1冊とノート、水200ccを入れたリュックを背負った状態で、前輪浮かせることなく登り切りましたけどね。へこへこ息を切らせながら、なんとか丸の内北口のエレベータにたどり着きました。

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04/XX(土) ちゃんと調べて行けよ、の白山

三田駅浅草線都営浅草線都営三田線乗り換え
浅草線ホームの前方に、三田線への連絡通路があります。エスカルで下におります。コンコースを三田線方面に行くと階段に遭遇。
三田線この階段は、上に行くと白金高輪・目黒方面、下へ行くと大手町方面です。新型エスカルでホームにつながります。
ホーム間、及び改札は、完全にエレベータでつながっているようです。
なお、三田線ホームは全てホームゲートが設置され、車椅子用車両は5両目前方となっています
白山駅 三田線改札→ホームは、エレベータ
改札→地上は、エスカルでA3出口(白山神社方面)にのみ出られます。

 定例の「研究会」会場が、表参道から白山に移動しました。面倒ですが、また新しいルートのレポートが出来ます。
 「最寄り駅は、地下鉄の白山・東駒込(徒歩7分)か、JR巣鴨(タクシーでワンメータ)です。タクシーで正門に着けてもらえば、スロープで上がれますから。」という指示をもらっていました。まず一発目は、もっとも電車の接続が良さげに見えた「白山」を利用することにしました。
 「京浜急行なら、浅草線乗り入れで、三田乗り換えで一発じゃん。」という家人の薦めに納得したよーのすけ、三田と白山の上下移動におみこしがないことを確認、すっかりその気になります。天気も上々。京浜急行の最寄り駅から、出発です。途中で快特に乗り継ぎをしてもらい、浅草線三田駅へ。品川駅で、男性が車椅子ユーザーのカップルが乗り込んできました。大きなボディバッグを背負った男性でしたが、駅員さんが1人付き添っていたものの(なにしろホーム移動がエスカルだから仕方がない)、何の苦もなく軽々と車両に乗り込んできました。「うー、かっこええなあ」と思わずうらやましがるよーのすけ。並んで車内に入ってきた彼女らしき人も可愛かったし。
 浅草線三田駅で、三田線に乗り換えます。駅員さんが1人出迎えに出ています。降りたところにエレベータがあるのを素通りして、三田線への乗り換えはホーム前方から。15両編成の横須賀線ほどではないにしても、最後尾から最前までは結構長い。ホームの端でエスカルがスタンバイしており、それに乗って、1階下に降ります。
 長い連絡通路を三田線に向かうと、上と下、両方に分かれた階段に突き当たります。{少々お待ち下さい。三田線の担当に連絡してきます。」と言われて、しばし取り残されます。上方に畳んだエスカルが1台。あれを降ろすのだな、と、思いつつ、ヒマなので、コンソール柱のメモをこっそり取りました。こういうときには、デジカメ付きのケータイか、電子手帳があるといいなあ、とか、ゼータクなことを思いつつ。しばらくすると、駅員さんが現れました。カバーを外して、移動を始めたエスカルは、何か「変」。見たことはあるけど乗ったことのない、側壁無しの新型エスカルでした。自動的にカゴが開いて組み立てられ、下へ降ろされます。
 都営三田線のホームは、安全ゲート付き。「後ろでいいですね」と聞かれ、「そんなん知るか」と思いつつも、「千石方面に出たいんですけど」と、言ってみます。「連絡しておきますから、行っててください」と言われましたが、ここがどう考えても最後尾。ぽけーっと待っていたら、連絡を終えた駅員さん、「おやおや」という顔をして、ずいずい前に押していきます。やがて、ゲートに小さな車椅子マークが。6両編成の5両目前方のドアです。浅草線は一番後ろが車椅子車両じゃんか。しかもホームに車椅子マークなんか示してないし。車椅子マークを探すところにはなくて行き過ぎるし、ないと思って探さなければ、とぼけてると思われるし。ワシゃいったいどうすればいいんだね。「白山駅には連絡してありますから」の声を背に、車両に乗り込ませてもらいます。
 白山駅。「白山です。ホームと車両の間が空いていますのでご注意下さい。」というアナウンス。見れば、うぇっ、駅員さんが来ておらん!。都営地下鉄は比較的手際がいいので、すっかり油断していたよーのすけ。慌ててお客さんに降ろしてもらいます。慌てていたので、後ろに車椅子を回すゆとりもなく、前向きに引き降ろしてもらったら、うわ、前輪が落ちた! わやや。幸い、ホームのエレベータ(5両目車椅子車両の真ん前)は完成していたので、それに乗ってホームへ。千石方面の改札へ出ます。
 改札から地上までは、エスカル2機乗り継ぎです。本来なら、連絡を受けた段階でスタンバイしておくはずなんですが、どこかで伝言が途絶えたらしい。スタンバイまで、しばらく待たされます。階段はほとんどエスカルいっぱいの幅しかありません。
 地上に出たところで、さて困った。自分がどっち向いているのかわからない(これは毎度のこと)。タクシーを拾おうにも、駅前はばっちりガードレール。こいつは困った、歩くかなあ、と思いながら地図を眺めていたところへ、「はづきさん」と後ろから声をかけた人がいる。みれば、同じ研究会のメンバーIさんです。ラッキー、と思いつつ、押していっていただくことにします。
 駅前は自転車の壁。自転車をかき分けてみれば続く坂。これで、よくまあ白山から来い、とか言われたよなあ、と思いつつ、「正門」にたどり着いてみれば、なんだ、このスロープは! 建物1階分の坂。しかも車両乗り入れ禁止。これ、1人でタクシーに乗ってここへ付けていたら、完全立ち往生だったぜ、と、汗だくで押してきてくれたIさんを思わず振り仰ぎます。感謝。
 帰りは、別の門から白山へ連れていってもらいました。そちらは、門からフラットです。「いや、そちらの門だと、駅から坂がきついと思ったので、正門のスロープをと思ったんです」とは、主催の方の言。「坂を上るためにタクシー使うんですけど。」これは、よーのすけの内心の言。ともかくも、白山駅の千石寄りA3出口のエスカル用ポールにはインターホンが付いていますので、これで駅員さんを呼び出し、下に降ろしてもらいます。改札からホームへはエレベータで降ります。ホームは上下別ですが、両方ともエレベータがあります。ここもエレベータを降りると、車椅子車両の5両目前の正面です。「ここは、車両とホームが離れているので」と、渡り板を渡す駅員さん。さっき、連絡外したのは、いったいどこの誰ですかいな。
 三田駅では、別の車椅子ユーザーが乗り込んでくるのと入れ違いになりました。そちらを「取り扱って」いたのは(鉄道業界では、車椅子ユーザーの乗降介助のことを「車椅子取り扱い」と言うようです。無線で言っていたのを聞いてしまった。)来たときに、よーのすけに付き添っていた駅員さん。こちらの付き添い駅員さんに、「一度、B3Fに降りて使って」と指示を出し、こちらは、エレベータでB3Fの白山方面ホームへ。くだんの新型エスカルが、ちょこんと待っていました。たぶん、こっちにももう1人いたんだな。
 浅草線へつながるB2Fへ。いまいち挙動の怪しい駅員さん。おいおい、コントローラ持って、一緒にエスカルに乗り込んで来ちゃったよ、珍しい人だなあ、と思っていたら、上に着いたところで、バーが開かない。たぶん、エスカルを停止する位置が少しずれているんだと思うんだけど、「開く」操作をしても、どうしても動かない。四苦八苦すること数分、「えーい」と、無理矢理にバーをこじ開け、前のヘリを踏みつけて、よーのすけと車椅子を引き下ろしました。あーあ、こうしてエスカル調子悪くなっていくのかしらん。メカ音痴に「車椅子取り扱い」担当は無理かもね。エスカル動かし損ねて、蹴り入れてる駅員さん、時々いるけど。最近のメカは、蹴り入れても動かないことが多いんですがね。
 何とか、浅草線に引き継いでもらいます。こちらもホームへの移動はエスカルで。電車の接続が悪く、しばし頭を悩ませていた駅員さんですが、何とか、連絡が楽な電車を見つけてくれ、無事に帰宅と相成りました。

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01/XX (土)渋谷〜最後のルート

横浜駅
京浜急行東急横浜線
京急ホーム→コンコースへはエスカル
コンコースから、エレベータで西口CIALの2Fへ。靴売場の脇に東横線上りホーム入り口がある。ただし、4、5段の階段があるので、いずれにせよ、1F改札で駅員を集めておく必要がある。
渋谷駅東横線ホーム→地上ロータリーへはエレベータ
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01/XX(水)両国・江戸博物館

泉岳寺
浅草線
上り方面への乗り継ぎは、ホーム替え無し。
大門駅
浅草線大江戸線に乗り換え。
浅草線ホーム→コンコースへエレベータで降りる。大江戸線の改札を目指して進み、一旦、浅草線改札を出て、再度大江戸線の改札に入ると、ホームへ行くエレベータがある。帰りは当然逆。
両国駅大江戸線ホーム→改札、改札→地上 ともに、エレベータ
トイレについてはこちら
江戸博物館大江戸線両国駅から、フラットで行けます(吸水タイル舗装)。内部はさすがに完全フラット。ただし、隠しエレベータで近道が出来たりするようなので、館内地図は必ずゲットしておきましょう。トイレについてはこちら

 うまく駅を選択したおかげで、一つも駅員連絡無しで行って帰ることが出来たルートです。母及び妹くん同伴でしたが、「連絡無しルート」は、母にとって初めてだったそうで、 えらく感激しておりました。
 ただし、大門駅は、同じ都営線の乗り換えでも一度改札を出入りするので、ちゃんと、エレベータの場所を確認しておかないと迷います。しかも、強烈に広い駅の一つ(大門と浜松町という違う駅がくっついて一つの駅になっている)ですので、間違えると、たいそうへばってしまいます。

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車椅子で彷徨えば扉
Yoonosuke Hazuki[MailTo_ocean@mbc.nifty.com]