事実は小説よりも奇なり。
「完全車椅子仕様の建物」というアホな話を考え出したら(ぼやっきいなよーのすけを参照のこと)、「営団地下鉄淡路町に出来たエレベータは、かなりそれに近いものがあるよ」と、妹くんから情報が入りました。
「よしなさいって」という、ツッコミが入るはず、のヨタ話のつもりだったのに、現物がある、というのだから、世の中は広いというか、よく分からないというか…。
と言うわけで、これは、妹くんによる「完全車椅子仕様エレベータレポート」です。
やはり、面白い代物でした。
上の階の扉から下の階に止まっている昇降床を覗いた |
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およそ0.5階分の段差を解消すべく設置されていまして、エレベータは「箱」ではなく、「手すり付きの床」が
昇降するものと思われます。
というのは、上の階の扉のガラスから覗くと、下の階で止まっている「手すり付きの床」が見えるので。
(右の写真を参照)
下の階の扉はこんな感じ |
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サイズ比較のため、人間を一緒に撮影したかったのてすが、さすがに、東京のど真ん中で通勤客を捕まえて、エレベータの前で「写真取ってください」というのは、恥かしくて出来なかった。
その代わり、私の傘を一緒に写しときました。
グレーで見にくいかもしれないけど、良く探してね。
この傘、全長91.5センチあります。
だからやっぱり、入り口は高さ150センチかなあ。…いや、やっぱり高さ150cmってことはないね。
でも、せいぜい160-170cmだと思う。
(というわけで、上の階の扉を車椅子の人物と合成してみました。大きさの基準として傘を持ってます。
この車椅子の人物は小柄&車椅子も小さめです。まさにエレベータが必要な大型の電動車椅子だったりすると、乗らないのでは? by よーのすけ)
下の階で中を覗いた |
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コンソールも見たかったのですが、何となんと、「開」や「上」「下」のボタンを押しても、
うんもすんも動かないのですよ。
で、で、良く見るとインターホンに、「ご用の方はインターホンで駅員をお呼びください」って書いてある。
… ってことは何かい、営団地下鉄、0.5階分の
段差を解消するために、車椅子ユーザにしか使えない
エレベータを、駅員を呼ばなければ使えないように
設置したというのかい??
これ、私がもし足を骨折した身長180センチの男で、この駅の利用者だったら、間違いなく激怒しますね。ぜったい暴れてやる。