頑張ったのはよくわかる。ユニットひとそろい受け取ったもののどうしていいかわからなかったのもよくわかる。良くも悪くも工夫を凝らしたバリアフリー・コレクション。
扉がスライドせずに、起きてくるかたち。某国公立工科大学の研究棟に設置された汎用トイレのドア。
幅が広い扉の戸袋がなくて済む、ということなのか、工科大学なだけに、実験的に作ってみたものなのか。
予想外の動きであることは間違いなく、ドアノブ部分の「開け方」を良く読んでしばし考えてから操作しないと開きませんし、開き方にかなりびっくりします。
完全にペーパーホルダーを付け忘れたらしい、某ホームセンターの汎用トイレ。どうも、広い空間があると、ど真ん中に便器を付けたい気分になるらしいですね、施工者は。
ところが、そうなると、ペーパーホルダーや、ウォシュレットの操作ボタンを付ける場所がなくなりまして…。
「支え」という意味でも、壁は寄りかかることができますし、縦のラインで手すりが付けられるので、広いスペースの端っこというのも悪くはないんですけどねえ。
女子トイレの一番奥に設置された「汎用トイレ」で発見。
十室ほど並んだ個室の一番奥なのですが、その通路にはガイドはなく、汎用トイレの足元に忽然と点字ブロックが現れます。どう誰が使うんだろう? 男の人が立ってすることを考えたのかな、と思ったけど、女子トイレだもんねえ。男の人に聞いたら、「いや、普通は立ち位置では決めないよ。便器の位置を狙う」って一蹴されました。
ちなみに、、目が不自由なひとは、汎用トイレは広すぎるうえ、規格が決まっていないので、とても使えないとか。目で確認できても使い方がわからない汎用トイレってたくさんありますものね。
車いすはスリップするし、足首の安定がない人にとっては立つのも怖いし。足首ひねりそうで怖かったです。
このトイレも、扉がVol.1 のどんでん返しに似た作りになってまして、最初、開け方がわからなかったです。扉が丸くなっていまして、くるりと回る感じでスライドします。
ユニットバスの段差を解消するために、部屋の床全体をスロープにしてしまったとあるホテルの部屋。右の見取り図の、緑色の部分が傾いています。スラブ厚さが足らず、ユニットバスを埋めることができなかったと思われます。
凡人であるよーのすけの発想では、ピンク色の部分をスロープにして、部屋全体をかさ上げする、というアイデアしか浮かんでこないんですが…。
しかもこれ、入り口のドア幅は通常の80cmしかないのに、バスルームのドア幅<はバリアフリー用の100cmあって、しかも金属製の開き戸ですっごく重いんだ。普通はレール付けて引き戸にする奴にちょうつがい付けてんの。入り口狭くして、中を広くしてどうしようっていうのだろう? 凡人のよーのすけにはやっぱりわからん。
詳しいレポートは、秋の京都旅行3からどうぞ。
車いすユーザー用の広い駐車スペースなのですが、車いすを横付けするために広くなるべきところ、歩道に上がるためのスロープが設置され、車いすを下ろせなくなっています。 右側に見える車椅子マークがスロープです。車いすを下ろすため、やむなく前にはみ出させて停め、車いすを下ろすスペースを確保しています。写真ではスペースがあるように見えますが、本来のスペースより1メートル以上前に出していますし、左側は境界線ギリギリまで寄ってます。左に停めた車は、多分運転席のドアが開きません。ゴメンネ。バックの車庫入れが得意なよーのすけでなければ使えやしません。