かっこよく介助を 2
介助される側も、実は結構大変なんです。いろいろ考えます。
声を掛けられた側の心理
「お手伝いしましょうか」と声を掛けられたとき、すごく困るケース。一瞬のうちにこんな考えが頭の中を駆けめぐります。
- 「あと、3つ漕いだら、この坂頂上なんだよ…。今、声を掛けられても息が上がってるんだよ…。今、しゃべって力抜けるとバランス崩すんだよ…。あぁ、でもここで断っちゃったら、この人、次から声を掛けられなくなるかもしれない…。でもここで自分にそんなことを説明する余裕はない…。
- 手伝って欲しい状況なのは山々なんだけど、でも、これをやってもらうのには詳細な説明をしなければいけない微妙なことなんだよな。この人、私の説明をちゃんと聞き取って聞いてくれるかな…聞いてくれそうにないな。あぁ、でもここで断っちゃったら、この人、次から声を掛けられなくなるかもしれない…。でもここで自分にそんなことを、気持ちよく説明できる自信はない…。
さあ、 ♪ あなたな〜らどうする〜 ♪
こんなことがありました
- 自動車から車いすを降ろして、ごそごそ準備をしていたら、「車いす、積みましょう」と言って、こっちが返事をする前に、せっかく降ろした車いすを積み込まれてしまった。先に車いすに座っとくんだった。(言語障害の悲劇だねえ。)
- 駅前で、タクシー乗り場がわからなくて案内板の前で思案をしていたら、「デパートへ行くんでしょう。私も行くので遠慮しないで。」と言って連れて行かれてしまった。後ろに立たれると声が届かないんだ。(落ち着いて、前に回って行き先くらい確かめてから、ハンドルに手をかけてほしいよね。)
- 電車に乗っていたら、たまたま目が合ってしまった人に、その人が降りる駅で「降ろしてあげますよ。」と言って降ろされた。(思いこみってすごいねえ。)
- 登りエスカレータに乗ろうとしたら、「危ない」と言って後ろに曳かれた。こっちも頑張ったもんで、その人を引きずっちゃったけど、あれは怖かった。(よくご無事で…。)
Yoonosuke Hazuki[Mail_ocean@mbc.nifty.com]