車椅子の仕組み

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車椅子の各部の名前と働き

車椅子の各部名称 全ての部品に名称があるって、知ってました? そして、あなたはいくつご存じでしたか?

 車椅子ユーザーでも、車椅子のパーツの正式名称は知らないものです。ましてや、普通の人々は全然知らないでしょう。その意味では、たとえ名前を知っていても、双方のコミニュケーションには全く意味をなさないので無駄だとも言えます。むしろ、「それ、その右に出っ張ってる丸いやつ」とか言った方が通じたりしてね。

 とはいえ、出来たら名前を知ってる方が共通了解のためには有益でしょう。自転車と共通の部品名もありますしね。

 これは、軽量化のため、無駄をかなり省き、自走に特化したモデルです。
後輪に泥よけがあったり、肘掛けが付いていたりするものもあります。
 また、介助重視のものは、グリップ部分にも自転車と同じブレーキが付いています。


上図のパーツを、左回りに説明します

背折り畳みレバー
タイヤの一番上の高さに付いてます。丸い出っ張りを引きながら背もたれを倒すと、背もたれが横ふたつ折れになります。車のトランクなど狭いところに積み込むときに使います。
ハンドリム
ここを持って漕ぎます。タイヤを持って漕ぐと勘違いしている人もいるようですが。
ブレーキレバー、ブレーキシュー
日常的には、両方合わせて「ブレーキ」と呼んでます。
シャフトプレート
これは、おしゃれなプレートタイプ。エコノミーモデルはスポークになります。
ハブ
ワンタッチでタイヤがはずせるボタンが隠れているタイプがあります。2つに折っても大きすぎるときにはタイヤを外してしまいましょう。
テッピングバー
介助者が前輪を上げるときに踏みます。スポーツタイプ、アクティブタイプだとないこともあります。
ペースパイプ、サポートパイプ
前輪(キャスター)
こちらに重心がかかるほど、重くなります。でこぼこではまるのも前輪のせい。
フットプレート
フットレストとも言います。車椅子に乗り降りするときには、跳ね上げておきます。
フロントパイプ、クロスパイプ
後ろはクロスバー。クロス部分がちょうつがいになっている車椅子は、2つ折りにして畳むことが可能です。
レッグベルト
これがないと、足が後ろに落ちます。でも、片マヒなどで、足で地面を蹴って移動するユーザーは、外していることが多いです。
座シート
何はなくともこれがないと車椅子になりません。真ん中を掴んで引くと畳めます
スカート(スーツ)ガード、アームパイプ
取り外せるタイプもあります。
アームレスト(肘掛け)付きのものもあります。
背シート、背バンド、バックレストパイプ
日常語としてはひっくるめて「背もたれ」。
グリップ
車椅子を押す人はここを。ブレーキがあることもあります。
後輪(タイヤ)
自転車と同様「インチ」規格です。実質的に車椅子は後輪だけで動いています。

これら一連の部品の実戦的なはたらき方については、これから車椅子を作る方へも参照して下さい。

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車椅子で彷徨えば扉
Yonosuke Hazuki[mailto:ocean@mbc.nifty.com]