秋の京都小ネタつくりの旅 1

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なにゆえに京都土日に学会なんだ

 学会シーズンが今年もやって参りました。今年は、再びの京都。再び、というのは、数年前にも京都が会場になったことがあったからで、その年は、「べったら市」と重なってしまい、大学生協の旅行窓口を通すも全て全滅。大阪に宿を取るほどよーのすけの関心を惹くテーマではなかったので、その年は見送りました。他の出席者は、皆、大阪に宿を取り、名古屋圏在住者は日帰りするなど、かなりとんでもない状況だったらしい。今年のテーマはよーのすけとしてはどうしても行きたいところ。今は、大学教授といえども、学会にかこつけて観光、なんていう悠長な生活はできないんだから、京都の時くらい観光のハイシーズンを外すか、土日を外して、東京並みの金・土にしてくれればいいのに、と、ぶつぶつ言いつつ、またまたバリアフリールーム探しです。

 べったら市で懲りたので、今年は案内が来てすぐの1ヶ月半前から宿探しに取りかかりました。旅行社を通すことにしていましたが、たまたま関西圏出身の脳性マヒ仲間がいたので、どっかいい場所知らない?と聞いてみたところ、「京都は日帰りするところなんだもん。泊まったことない。」 あ、そ。脇で聞いていた別の友人が、旅行社のサイトで、駅前のホテルを探し、半ば面白がって問い合わせの電話。「このホテルは、バリアフリールーム、あるそうだよ。どんなバリアフリールームかは知らないけどね。」 そう。どんなバリアフリーかは、行ってみるまでわかりません。

やはりホテル探しは難航

 とはいえ、直接取るのは嫌だったので、旅行会社でパックを探します。例によって1泊1万円程度で、バリアフリールーム。会場が、「地下鉄烏丸線」沿いなので、乗り換えなして行ける線で、駅から近いところ。プランを見ながら探してもらいましたが、どこも満杯です。そんな中、パンフレットの中から見つけたのが、アパホテル京都駅前。先ほど友人が問い合わせたホテルです。ここを聞いてみてください、と頼んだところ、運良くゲットできました。

 帰宅して、改めて契約書を確認してびっくり仰天。金曜の晩しか取れていない。値段がばかに安いなあ、と思ったのですが、ビジネスホテルのビジネスパックだったし、「2泊分ですね」「2泊です」というやりとりをしていたもので…。しまったあ、言語障害。慌てて旅行会社に電話をしたけれども既に閉店。ホテル側に空きの確認をしたらば、「空いてはいますが、2万5千円です。」とのこと。一晩明けるのを待って、旅行会社に電話を入れ、「土曜、バリアフリールームが空いていたので押さえて欲しい。」と頼んだところ、「空いていません」との返事が返ってきました。旅行会社の方も焦ります。連泊できなくてもいいからどこかを探してくれ、と頼みました。その日の夕方やっと見つけてきてくれたホテルは2軒。しかし、「Hホテルは…、バリアフリールームがあるんですけど、シングルユースはお受けできない、と言うんですよ。ツインで3万円でしかお受けできないそうで…。ドアが車いすの人には重くて自力で開けられないので、介助者同伴が前提のご利用なんだそうで。」 後日、この話を聞いた友人が言いました。「ホテルの従業員の人に開けてもらうようにお願いできませんか、って言ってみ。」 …それは思いつかんかった。明らかに、ハイシーズンの利用を断る口実ですね。空いてるときなら、黙ってビジネスパック・バリアフリールーム利用に切り替えるに違いない。

 そんなとこを利用するのはこちらから願い下げなので、もう一つの空きからすま京都ホテルを利用することにしました。こちらは、一般客室ゆえ、「バスルームには段差がありまして手すりなどは一切ございません。」 でも、ロビーにはハンディキャップトイレがあり、24時間使えるとのこと。最悪そこを使おう。そう言えば、前日このホテルも問い合わせていて、バリアフリールームはあったのだけれど、空きがなかったんでした。だったら、公共部分はバリアフリーのはずです。やっぱ、秋の紅葉シーズンの京都で土日に学会って無茶だよ。

 新幹線のチケットは、ぴったり1ヶ月前の地元JR駅の窓口で購入しました。一瞬、「簡易電動をレンタルして行く」という無茶な妄想を抱いたので、どうしても「車いす席」をゲットしたく、2日続けて足を運びました。運ぶはずでしたが、本人は首を寝違えてダウン。家人が行く羽目になりました。毎回、たいして揉めないのですが、今回はなんだか、窓口の人が不慣れでごちゃごちゃしたようで…。窓口で「上司に相談してみます」と言われてお預かりになっちゃいました。結局希望の席は取れたけれども、そんなの初めてです。

観光してみるのもいいかも

 直前まで、なんだか忙しかったんです。いつもなら、駅からホテルまでの地図、駅の出口とホテル・会場の市、エレベータ、一応確認してプリントアウトを作るのですけど、今回はそんな余裕がありませんでした。とはいえ、修学旅行を欠席してしまったよーのすけ、京都は初めてで、せっかく行くのだから、ちょっとくらい観光を、と思いまして、観光タクシーを使ってみることにしました。出発前日に急きょ「京都 福祉タクシー 観光」でネット検索をかけたところ、いくつか出て来たのですが、都タクシーが、良さそうだったので、問い合わせの電話をしたところ、3時間での貸し切り予約がとれました。当日の朝に、ドライバーの携帯電話のナンバーが電話で伝えられてきます。到着したら、呼んでくれとのこと。(「障害者」「介助」重視で相談・オーダーをしたいときは、フロンティアグループから問い合わせてみてください。)

 連泊ができない、ということで、荷物はトコトン最小限に…したら、信玄袋半分で済んでしまいました。ここまで少ないと、「絶対に何か忘れてる」と不安になります。でも、シャツブラウスも2日分あるし、スーツは着ていくし、アノラックも入っているし、ケータイの充電器まで入ってるし、変だなあ…?

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車椅子で彷徨えば扉
Yoonosuke Hazuki[Mail_ocean@mbc.nifty.com]