単独でタクシーを利用する場合、当然ですが、車いすの積み込みは運転手さんにお願いすることになります。運転手さんは、車いすの扱いの経験がない方が普通なので、適切に指示を出せるようにしておくことが大切です。
タクシーは、トランクに、ガスボンベや工具を積んでいますので、5ナンバーの車ですと、車いすを畳んでも、トランクのふたが閉まらないことがあります。運転手さんによっては「紐止め」で行ってくれることもありますが、後部シートと前シートの間に上向きに入れてもらってもいいでしょう。もちろん、車いすユーザーであるあなたが、シートの奥までずって行けることが前提です。
言語障害がなければ、この部分は健常者諸君と同じです。
言語障害に自信がある人は、赤丸でも付けた地図をお持ちすることをお奨めします。文庫版で出ている地図でもいいですし、インターネットの地図をプリントアウトしてもいいです。
かの有名な「ロンドンのタクシードライバー」と違い、当地のタクシードライバーは、しばしば道を知りません。「それはどう行くんですか」と言われることがしばしばあります。何しろ、高田の馬場駅で「早稲田大学の大隈講堂」とオーダーしたら、「それ、どうやっていけばいいんですか」って聞かれて困ったことがあるほどです。こちらも初めての場所でタクシーに乗ってそんなこと言われても困りますし、それで頭に血が上って話せなくなることは予想がつきますので、安心のためにも地図は持ちましょう。
駅前には、タクシー乗り場はありますが、どういうわけか、タクシー降り場というのはありません。駅へのアクセスがとんでもなく難しい所に降ろされることがしばしばあります。
駅が大きく、したがってタクシープールが大規模であればあるほどこの傾向は増すようです。