車椅子のテクニック −握力11kgの挑戦−

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 車椅子を乗りこなすには、それなりのテクニックがいります。上半身にマヒがない人であれば、驚くほどアクロバティックなことができるのを、パラリンピックやダンス公演などで目にすることができるでしょう。
 もちろん、車椅子に乗る人がみな、あんなことができるわけではないです。身体の状態によって、車椅子の乗りこなしは全く違ってきます。電動を使う人も多いでしょう。
 それでも。ホントは手動式に乗るのはしんどいのだが、という程度であっても、諸事情を考え合わせると、手動式を使うかなあ、ということもたくさんありますよね。よーのすけも、その一人です。まあー、乗り始めた頃の大変だったこと。
 意外なことに、車椅子の乗り方って、誰も教えてくれないんですよね。中途障害なんかの人だと、リハビリで教わったりとかするらしいんですけれども。車椅子を使いはじめた頃、あまりにヘタなので、近所の脊椎損傷の人に教えを請いに行ったんですが、体力のあまりの差に、お話になりませんでした。
 ここでは、今ひとつ上体に自信のないよーのすけが、実践(気分的には実戦だな)の中で、ここまではできるよー、ということを紹介します。実際の車椅子ユーザーであれば、こんなもん当たり前じゃないか〜という人ばかりだろうとは思いますが。とはいえ、これも個人差ありますし、危険かも、というものもありますので、試すときは、用心して下さいね。

小ワザ編

車椅子幅ぎりぎりの隙間を通る

 狭いところを通り抜けるとき、壁とリムで手を挟んでしまいます。そういうときは、タイヤ本体を握って漕いでしまいましょう。リムと壁に傷が付くことに目をつぶれば、車椅子と同じ幅の隙間を通れます。ハンドリムでガードされるので、壁で手を詰めたり、すりむいたりするのからも守られます。
 ただブレーキに指を巻き込まれないように注意してください。これで、よーのすけは時々、おやゆびの第一関節をざっくり…(ToT)

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らくちん直角ターン

廊下の曲がり角に手をついて曲がる。すっぽ抜けないように注意 廊下の角をラクして曲がる。
 カーブを曲がるのは、せっかく漕いで付けた勢いを自分で落とさないとならないのでもったいない
 曲がり角の内側に手を引っかけて、すぐに離すと、労力いらず・スピード落ちずに曲がれます。はたから見ると、すごくカッコよく見えます。
 時々目測を誤って、すこっ、と抜けてしまうことがあります。途方もなくかっこわるいですし、進行方向の壁に衝突することがあるので気を付けましょう。

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閉まりかけたエレベータに飛び込む方法

 これは、テクニックというより、ランボーなだけ、という気がしなくもない。
 人が乗り降りしていれば、「乗せてぇ」と怒鳴ればすみます。
 これは、エレベータを呼んだものの、呼んだ人が待ちきれなくなって、階段で行ってしまい、ドアが閉まる寸前のエレベータに飛び乗る場合。
 とにかく開いたところめがけて、足置きを突っ込む。新しいエレベータであれば、床から約20cm上、ちょうど足置きくらいの高さのところに赤外線センサーが付いているので、まず挟まれることはありません。赤外線センサーがなくても、足置きくらい大きいものが挟まれば開きますから、それから外のボタンを押してやれば、また開く時間が延長するので、ゆっくり乗れます。足置きだけを突っ込むのがポイント。手などは挟まないように。よーのすけ。エレベータの赤外線センサーの有無は、ついチェックしてしまいます。
 人に見られると、「車椅子ユーザーはやっぱりトロい」と思われるか。「なんて強引な奴ちゃ」と思われるか、どちらかなので、人がいるときは「乗りまーす」と、叫ぶ方を選択しましょう。とゆうか、その方が確実に乗れます。

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車椅子で彷徨えば扉
Yonosuke Hazuki[mailto:ocean@mbc.nifty.com]