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takezouは、ただいま3歳の年少組の幼稚園児です。
痙直型CPです。
takezouの通ってる療育センターの 理学療法士の先生から
「来年の4月から幼稚園に行くのなら、移動手段として、バギーもしくは車椅子が要るようになります。 将来は歩けるようになるとしても、とりあえずは車椅子を購入してはどうでしょうか? つきましては、11月21日に福祉機器展があるので、そこに行って検討してください。」
と、アドバイスを受けました。
西日本展示場にて福祉機器展を見学。沢山の車椅子に乗せてみる。その中で、非力で小さい息子でも、パンテーラ社製と、OX製、日進製が何とか動かせた。特にパンテーラ社のは、楽しそうに動かしていた。
ここで2,3の疑問が。
そこでネットでいろんなサイトをさまよってみる。
はづき氏の、車椅子に関するサイトを見つける。
懇切丁寧に説明しているサイトのおかげで、いろんな疑問が、少し判りかけてきました。
勇気を出して、BBSで質問。沢山の方々からアドバイスをいただく。そして思わぬ申し出。
これで使い勝手が一気に氷解、
しかも、わりとらくに車にも載せられることが判明。
もちろん少し大きいので、息子にぴったりのサイズになるパンテーラを買おうと意を強くする。また皆さんのアドバイス。
子供は走ってぶつかって転べ(もちろん車椅子でも)。
大切なことだと認識し、療法士の先生にお願いする。
幼稚園入園及び療育センターの卒園が近づいたので、手続きを開始する。
OX製、パンテーラ製、自社製オーダーメイドの3種の見積もりが出る。
見積書と一緒に、補装具交付意見書を医師に出していただいた。
自社製オーダーメードがおよそ15万円で、補助金(交付金)内で納まる。
OX製とパンテーラ製はどちらも10万ぐらいの自己負担が必要です、といわれる。
OX製は、少し重く、やはり非力な息子には無理のようで、また装具屋さんがあまり扱いたがらないので脱落。
装具や靴と一緒に車椅子を購入することになり、ややこしい手続きも一回で済む予定だったのですが、なんとパンテーラを買うと、納品が遅くなり手続きをやり直さなければいけないかもしれないと言われる。
また、装具屋さんが、「直ぐに大きくなるので3〜4年しか使えないのだから補助金内で買える自社製オーダーメイドの車椅子にしてはどうか」、と勧める。心ぐらつくも、療法士の先生が、最初の方針バンバン車椅子をこげるようにパンテーラにしましょうと背中を押してくれる。
色は2色で赤と黒。
黒を選ぶと6月になるといわれたが、ここはやっぱり黒で、と、妻が主張。私は早い方が良いので赤でもいいのにと思ったが・・・
他のお子さんがレンタルされたパンテーラを見かけ、最小サイズだと、小さすぎることが判明。30センチの座席幅にする。
装具と歩行器はさっさと納品される。
装具屋さんから、突然の電話、
パンテーラ入荷しました。 6月入荷予定が、入園に間に合うことに。
取りに療育センターへ行く。
担当の先生が軽快な動きに感心している。
ただし予定より早く本体が納品されたので、車輪カバーが遅れる。
ただし、日本製(ヤマハ)のため、外国製のパンテーラとスポークの位置があわず、若干の修正(紐で結びつけた)
とそんな所ですが、もともとわかっていた欠点なので、ほとんど満足してます。サイズが合うという事で、息子も積極的に乗りたがりだしました。
皆さんのおかげで、なかなか良い買い物をさせていただけたと思ってます。
あくまでも交付ということで、車椅子の発注の主体は、医師及び療法士の先生方にあり、使う方《患者》は、先の交付書を書いてもらう形をとる以上、装具会社等との交渉は、先生方にお願いすることになって、私たちが直接することは有りませんでした。 つまり、そこにやはり遠慮等が介在します(素晴らしい先生方でしたので、頼めばして下さる方々です。こっちが勝手に遠慮してるわけです。)。そのため、見積もりなども、好きなだけ出してもらうわけに行かず《遠慮》、また値段交渉等も、普通の商品の様に、出来ないのが、なんとなく商売人の私には・・・・です。
ハハコさんからのパンテーラ | takezouのパンテーラ 後ろの介助グリップ。息子が突然暴走しても、咄嗟に手を突っ込んで止められる様に、ブレーキ付きグリップをやめ、ブレーキなしの繋がったバー型にした。 |
折りたたんだところ。 |
座席マットがはずせる。マットを切ることにより、座面奥行きの長さを調節できる。 |
介助バーの上げ下ろし機構。
レバーを跳ね上げれば簡単に上げ下ろしが出来る |
同じく介助バーの上げ下ろし機構。
こちらはハハコさんの旧タイプのハンドル形 |
座幅30センチと33センチ。タイヤ24インチと20インチ。 |
家主としては、無責任なアドバイスをして、反省することしきりだったりします。
「パンテーラ・バンピーノ」という、パンテーラ社が幼児〜子ども用に展開している車椅子です。パンテーラは、スウェーデンの車椅子・装具メーカーです。大人バージョンは、日本では2000年のTBSドラマ「ビューティフル・ライフ」で、ヒロインが室内用車椅子として使ったため、すっかり有名になりました。リジットシート(座面が一枚板になっていて畳めない)が特徴で、自動車に乗せるには不利ですが、正しい姿勢が保て、疲れないと言われています。
上手に乗りこなせるようになって、お友達といっぱい遊べるようになるといいですね。もちろん、動けないからといって、お友達と遊べないわけではありませんが、走ったり、転んだりすることは、車椅子を使うにしろ、子どものシゴトの一つですからね。車椅子のカンを体得するのだって、若い方が良さそうです。1人で出来ることも増えるでしょう。男の子だし、ガンガンぶつけて、車椅子が小さくなる頃には、「使い切った」感じになるかもね。
なかなか、医師も装具業者も扱いたがらない高級車ですが、歩けないなら、歩けないなりに、豊かな子ども時代を送らせたい、というご両親の前向きな姿勢が、彼らを動かしたんでしょう。
確かに、子どもは大きくなるので、オーダーメードでピッタリの車椅子を作っても、すぐに使えなくなります。でも、小さくなくなったからといって、すぐに作り替えることは出来ません。交付内で収まる10万円の車椅子を2年ごとに買い換えて6年間よりは、30万円ポンと出して6年使える方がいいのでは、と思いますけどね。現実はそれも不可能で、思い切り嫌味な言い方をすれば、オーダーメードなのにわざわざ合わない大きい車椅子を作り、はじめの数年は使えないけど我慢させ、運が良ければ、合う期間が1年くらいあるかな、という車椅子づくりをさせるようです。大人ほどぼこぼこにはしないと思うので(モジュール型車椅子をアクティブに乗りこなすオトナは総じて力持ちだからね)、モジュール型車椅子を普及させて、リサイクル制度を作るといいのかもしれません。
しかしねえ、子どもが楽々自力走行できる子供用車椅子が、舶来品しかないというのは、まずくないかい。大人になるに連れて障害者率は上がるので、子どものマーケットは小さいのは確かですが、それにしても「ない」というのはまずいでしょう。がんばれ自称「技術大国」ニッポン。