ぼやっきいなよーのすけログ

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[01] 途中で投げるのやめてくれない。:2003年08月05日 (火)

 車いすルートというのは、できる限りウォーキングルートに近い方がいいんです。お手洗いも、できるだけ一般トイレに隣接している方がいいし、スロープの入り口も階段の入り口に近い方がいい。車いすユーザーも、大抵人の流れに沿って歩いてますので、アプローチ口は同じでないと、えらい遠回りを強いられることになるからです。
 とはいえ、唯一例外がありまして。それは、すごく動作の遅いエレベータと並んでる階段です。
 よーのすけに言わせりゃ、なんてもったいないと思いますが、みなさん、原則として歩きたくないらしくて。階段とエレベータが並んでいると、とりあえずみなさんエレベータを呼びます。んで、エレベータがなかなか来ないとなると、そう、エレベータ待たずに階段使うんですよ。
 その結果。5Fのよーのすけが、下へ行こうとして4Fにいたエレベータを呼ぶ。しかし、一足早く1Fと3Fで誰かが上行きでエレベータを呼び、下へ降りてしまう。3F通過で、3Fにいた人は待ってらんねえや、と階段で上がってしまう。1Fにいた人もじれて階段に行く。
 となると。
 よーのすけ、各階止まりになってしまった空っぽのエレベータを延々待ち続けることになるんだな。こちとら、えぇい、待ちきれねぇや、と、階段滑り降りるわけにもいかないし。人が乗っていないと、誰も「閉める」を押さないから、エレベータは所定の時間いっぱい口開けて止まってるしね。エレベータ呼んだんなら、最後まで責任持って待っていやがれ。
 トイレのない階で、急におなかが渋りだし、エレベータを待つ午後の一こま。
 こう言うときに、選択肢のない不公平さを感じるよーのすけでありました。

[02] 風呂の床:2003年08月17日 (日)

風呂用マットをまた買い換えることになりました。
風呂の床素材、我が家は完璧に失敗してます。

我が家は風呂を2度改築しています。建築当初は、よーのすけはおろか、家族不在の状態で、まだ十歳だったよーのすけが入れる風呂というのが考案されたのですが、ご想像の通り、とんでもない風呂が仕上がりました。さすがに身長・体重が母親と同じになると、抱っこして入れる、というわけにいかなくなり、とんでもない風呂をなんとか入れる風呂へと改築しました。
二度とも、まだ、つるつるタイルしかなかった時代(?)だったのか、床にはつるつるタイルを張り、日本アビリティーズから出ていた吸盤付きゴムを敷いていたもんです。
で、2度目、本格的改築をしたわけですが。とは言っても当時のこと、ノウハウがあるわけでもなく、ノウハウ調べる知恵もなく、基本構造はそのままに、落ちる手すりをかっちり付ける程度になりましたが。
問題は、床。よーのすけが知らないうちに、「滑らない」というなんだかざらざらした四角いタイルが張られてまして。こんなの張ってどうする気?絶対私ダメだよぉ、と主張しましたが、大丈夫に決まっている、と、言下に却下。ごつごつが足の裏を刺激して、足が反ってしまい、敷物無しでは一歩も踏み込めない風呂が出来上がりました。
だからやめてと言ったのに、と、文句言いつつ、ずっと使っていた敷物を敷いてみると。これが、吸盤が全く効かない。浴槽に入るとき、敷物ごとつるんと滑ってしまう。その後は、同じ滑るんじゃ高くても安くても同じじゃん、と言うことになり、普通の発泡スチロールのマットをしいてます。
1と月に1度くらい、本格的につるんと滑って大騒ぎになるので、1人で風呂に入れると言えば入れるが、入れないと言えば入れない、というしょーもない事態になってます。悲鳴が届くところに母が待機してないといけないからね。マットの状態によってはどうしようもなく滑る日もあり、誰かにマットに乗っててもらわないと、ダメな日とかもあります。
最近、福祉用具ショップを兼業している薬屋に、アレルギー薬をもらいにいったら売りつけられたマットというのが、比較的滑りにくいのだが、50cm四方で1万円近かったりして。おまけに掃除する上で面倒な仕掛けになっていて、帯に短したすきに長し。買い足す気にならない。
いっそ、ホームセンターに行って、全然違う素材を探してみるか、なんて言っております。

[03] 涼しいのは楽でいいんだけど:2003年08月18日 (月)

 私の居室の窓は隣家の庭に面しています。この隣家には、大きなケヤキを中心にしたちょっとした森のようになってます。涼しいとはいえ、ただいまセミの求婚シーズンということで、必死こいて鳴いてます。よーのすけは窓際に机を置いていて、窓を開けて座っております。この涼しいのに、窓を閉めると鼻が詰まってくしゃみが止まらなくなるという困った体質になっちゃいましたもんで。
 隣家の庭と部屋の窓は、ほんの数メートルしか離れていませんし、窓の側には我が家の柿の木がありますんで、ほとんど耳元で、ミンミンゼミが、がなり散らしております。なまじ涼しいので、まっ昼間から、カナカナゼミも甲高い声でわめいてまして、これは、頭の芯にキーンと来ます。ミンミンとカナカナの大コンチェルトの中、日々過ごしているわけですが。
 それにしても。
 先週、まだ暑かった月曜日に、整形外科に行ったんですが、このセンセのトコの玄関が、ちょうど街路樹の桜の木の高さとほぼ同じ高さにあります。春は桜の花の中にいるようで、たいへん素晴らしいんです。そう、それは、ちょうど、張り巡らされた枝の中に頭を突っ込んでいる状態です。そこで、セミの合唱の直撃を受けまして。ズガイコツ直撃。いやもうえらいのなんのって。ズガイコツ自体が振動する感じでしたよ。分解するんじゃないかと思った。
 セミって、図体小さい割には、声もでかいし羽音もでかい。窓の外で、ガサガサッと音がして、どんなでかい生き物が出たんだ、と思えば、セミが飛び立って葉っぱにぶつかっただけだったりして。セミに心騒がされつつある今日この頃です。

[04] 世間を騒がせているウィルスについて:2003年08月19日 (火)

「MSBLAST(エムエスブラスト)」(WORM_MSBLAST.A, W32/Lovsan.worm,W32.Blaster.Worm, RPC DCOM WORMなどとも呼ばれる)というウィルスです。
Windows2000、及び、XPに感染します。
とにかくMicrosoft社をやっつけたいウィルスらしく、プログラムコードの中に、「ビル・ゲイツは、儲けてばかりいないで、セキュリティホールを埋めるように」というような一文が書かれているとか。
ニュースでもさんざん騒いでましたし、MS社は、各新聞などに大きなお知らせ広告を出さざるをえませんでしたし、今や、パソコンにかかわる人で知らない人はいないかもしれません。懸念されていた16日のMS社への一斉攻撃は回避されたようですが、感染被害は広がっているらしいです。あれだけ騒がれても、感染する人はするのね。

メールなどを介さず、ネットにつながっているだけで、パソコンが直接攻撃されます。「感染型」ではないので、アンチウィルスソフトを仕掛けていても、感染を感知できないとか。データを壊したりする破壊型ウィルスではないですが、一旦駆除できても、セキュリティホールを埋めるまで、繰り返し感染します。
セキュリティホールを埋めるパッチファイルはこちらから。
MS社「RPC DCOM バッファオーバーフロー」下の方にパッチファイルがあります。ダウンロード後実行する形式です。
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;823980
あるいはWindowsのアップデートを行って下さい。
ちなみにMSが推奨する「Windowsの自動アップデート」というのは、アップデートプログラムが出来たことを通知する仕組みではなく、「最近、アップデートしていないので、アップデートしましょうや」と、定期的に教えてくれる仕組みですので、くれぐれも勘違いしないように。

やられた、と思った方は、
シマンテックの駆除ツール
http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/data/w/w32.blaster.worm.html
等で駆除した後、パッチを当てます。

感染しても自覚症状がなく、そのうちWindowsが強制終了/再起動を繰り返すようになります。
また、亜種、というか同じセキュリティホールを狙った別ウィルスも現れており、これは、MSのUPDATEサイトに接続して、なんと、修正パッチをダウンロードしてインストールし、その後、コンピュータを再起動しようとします。

どこまでもふざけた奴というか、とことん嫌わたMS社というか…。

[05] 外国人が一人歩きできる都市:2003年08月25日 (月)

を目指して、国土省がプロジェクトを立ち上げるんだそうな。(25日朝日新聞朝刊)
それよか、「車いすユーザーが一人歩きできる都市」を、なんてえ野暮はこのさい言わねえ。

 要するに、案内板に全て英語表記を付けたり、○○から△△に行くには、出口Aから出てBに入る、なんていう簡易マップを作ったりするらしい。いやあ、通常は一本しか存在しない「車いすルート」ですら、そんな簡単なマップができた試しがないから、無理なんちゃうか、と思いますけど。え、なに、車いすルートは、あっちゃこっちゃで寸断されてて、迂回路の迂回路がいるから、簡単に図示できないだけだろうって。それも確かにありますわなあ。
 つくづく思うのは、街なかの案内表示のわかりにくさよ。時々都会に出ていくお上りさんとしては、表示板案内だけでトイレ探したり、乗りたい電車に乗ったりって、すごく難しいですもんね。東京で仕事している人でさえ、路線図がないと乗れなかったり、車両位置と出口位置のチャート付き乗り換えマップなるものが存在する東京の地下鉄迷路は極端な例にしても、案内表示を見つけるのがまず大変だし、見てもなんだかよくわからなかったりりして。通りの看板が地図・道路標識ともに違うとか、「東口で待っててくれ」と言われて、駅の構内案内を見れば、「○○通り方面、△△ホール方面出口」としか書いてない、とか、反対に「○○ホールの方に出てきてね」と言われたら、表示は南口、中央口しか書いてなかったりね。これで、地図無し一発到着できたら、そっちの方が大したもんです。普通、各駅の構内図までは持ってないですからね。道路標識だってそう。鎌倉から「→横浜」という表示を頼りに、横浜方面に向かって車を走らせ40分、あと20分くらいで横浜駅に着くかな、と思ったところで、「→鎌倉」が出てきたときの、よーのすけの狼狽ぶりをご想像下さい。

 ホントかウソかは知りませんが、欧米の大都市の駅などでは、外国人でさえ「迷うのが難しい」という話です。表示がでかいので、それさえ読めれば行きたいところに迷わず行けるとか。
 エレベータ、スロープ、車いすルートの表示も同じことなんですよね。「表示」がとてもわかりにくいために、初めての場所ではそもそもそういうもんが存在するかどうかもわかりません。いや、あるかどうかわからないところで、表示がなかったら、ないもんだと思うのが普通でしょう。そういう心理を汲み取って標識を出して欲しいもんです。どうも、私たちには、初めてそこを訪れる人に対して説明するスキルが欠けているんじゃないか、という疑いを持ちつつあるよーのすけです。

[06] 間違いだらけのクルマ○○:2003年08月29日 (金)

 両親の車が10年になり、もったいないほど少ししか走っていないというのに、痛み方と保険料だけはいっちょまえになりまして。車検の前に買い換えじゃ、といっております。
車検まで半年しかないので、選定に入っておりますが、相変わらずというかなんというか、条件がキビシイ。
 一応二台はいる車庫になっているとはいえ、天井が低い変形車庫で、車に加えてスクーターまで入っているので、まずここに収まるサイズでなきゃならない。それに加えて、同居している祖母の存在。母は買い物にはもっぱらスクーター愛用者なので、事実上、両親の車は、この祖母の病院送迎用になっています。さすがに身体が多少不自由になっているので、これが乗り降りしやすい車というのも条件に加わります。これに、滅多に運転しないくせに、やっぱしオトコノコ、大きくてかっこいいクルマに惹かれる親父の好みなどが加わると、もうあきまへん。まあ、クルマのサイズに関しては車庫のサイズから、自ずと決まってはきますけどね。でかいクルマで目測誤り、並んで停まっているよーのすけの車に当てられたんじゃかなわんし。
 で、条件の範囲内のクルマを各社ピックアップするのはよーのすけの仕事。いつも最初に見たものに飛びつく習性があるので、事前にバックアップしとかんと。
 さて、体が不自由な人間が2人いると、なかなか大変です。1人だと、「それじゃ出来ないから困るんだけど」と訴えても、「そんなわけないでしょ」とも言下に却下されるのに、「そうだそうだ」と、脇からあおる奴がいますんで。今となっては、よーのすけが両親のクルマに乗ることはほとんどありません。同乗の際は車いす積み替えるのも面倒だし、多少とも危険分散のため、よーのすけのハンドコントロール車を出してます(複数ドライバーの方が安心でしょ)。でも、祖母が乗る、ということは、実は、よーのすけを乗せるよりも実はキビシイ条件だ、ということがわかってきました。
 なにしろ、体が小さい上に、足の上がりが悪くなっているので、座席の高さが問題になります。クルマ好きが好きな車高の低いセダンだと、座ったっきり立ち上がれなくなっちゃいますし、「コンフォート設計」などとされている高い座席だと、今度はお尻が座席に届かない。ほんじゃいっそ回転シートの福祉車両にしちまうか、といえば、年寄りは、シートベルトを嫌がるので、後部シートにしか乗りたがらない。乗るのは一瞬だけど、シートに着座する時間は長いからね。シートベルトが嫌だというのは、そりゃ重大な要素だわよ。回転椅子にしか乗れなくなったらあきらめるだろうけど、そうでなかったら、乗り心地のいい方に乗りたいのは道理だもんね。
 で、後部シートはと言えば、小さい車だと、ホイール枠が、扉の方へのせり出しが大きくなるので乗りにくい上、十分に開かないとまるで乗り降りできません。駐車場に停めた場合、横の車が邪魔になって出られないというわけで。じゃ、車庫に入れる前に降りればいいじゃんというと、素早く乗り降りするなんてことは至難の業になっている。しかも車から降りたら安全な場所まで連れていってあげないといけないし。安全で十分に広い乗降車スペースがとれないとまずい、というのは車いすユーザーと同じですが。それじゃ、スライドドアでは、というと、これは、自分で開け閉めが出来ない(わからない)ので、嫌だという。ま、免許持たずの常として、後ろ確認しないで開けたりするので、これはかえって好都合とも言えますが、でも自力開閉できないのが嫌、という気持ちもわからないではないし。
 しかも、後部ドアは、そもそもあまり開かない構造になっているし。アチラを立てればこちらがどころの話じゃない。こりゃ、よーのすけより難しいや。

 「福祉車両」で、「助手席回転」といえば、それしか思いつかない車メーカー諸氏。介助無しには動けないほど身体がすごく不自由になっても乗れるけど、同時にちょっと身体が不自由になったり、新しい仕掛けが使えなくなったとたんに、「介助」が必要になる車っていうのは、やっぱり問題あるんでないかい。
 そら、「同乗者の安全確保」は、運転者の責任ではあるけれどもさ。

[07] お茶漬けさらさら:2003年09月04日 (木)

 今年は暑い日が続かなかったので外したみたいですけど、永谷園のお茶漬けのCM、あれはうまそうでしたね。ふりかけご飯に砕き氷をがらがら入れて、お茶をじゃーとかける奴。
 お茶漬けというのはうまいもんですが、これを片手で食べる、というのは実は至難の業だったりします。あれはお椀を傾けて箸で掻き込むからおいしいもの。スプーンでしゃくって食べたって、雰囲気出るもんじゃありません。
 同じ理由で、おみおつけや、冬の定番、具だくさんの汁物なんてのも、片手じゃいまいちおいしく味わえないもんです。一度やってみィ。箸で具をつついて食べ、箸を置いておつゆをすするの。時間ばかりかかって、汁物を食べているという気がしないと思います。「汁物は身体が暖まるね」なんて気分にはなかなかなりません。普段、箸で汁物食べている人にとっては、スプーンでお味噌汁をいただくというのも、これまたお味噌汁を食べているという気がしないんじゃないかなあ。
 もちろん、食べているものは同じですし、スプーンでしか食べられない人もいるわけで、「気分」の問題ではあるのですが。椀ものをすべからく苦手とするよーのすけに、「実だくさんのお汁はおいしい」というテーゼを強いた家人に、片手で汁物食べさせたら、まずそうな顔してすぐに両手に切り替えちゃったところを見ると、やはりうまくないんでしょう。それでも「おいしい」と言わせたがるところが、なあ…やれやれ。
 「お椀は手に持って食すべし」というのは日本式食事のマナーですが、食べ物の方もそういう食べ方をするように出来ているので、よーのすけとしてはどっちかというと苦手です。

[08] トヨタの新型ラウム:2003年09月07日 (日)

 両親が車買い換えのため販売店巡りをしています。セールスに来るとうるさいので、名前も住所も告げずに来ていました。よーのすけの車を購入した販売店では、よーのすけの車を担当してくれた、熱血営業マン氏に見つからないように、こっそり行ったつもりが、店を出る直前に捕まったらしい。よーのすけのことを思い出したらしく、新しいラウムを持って、使い勝手見てくれませんか、とやってきました。トヨタのホームページに出ているとは思いますが、車いすユーザーが見たらどんな感じかいな、ということで。
 新ラウムの「ウリ」は、助手席と後部シートの間の仕切り柱がないこと。ぱっくり開きますので、車いす入れるには最高です。ただし、「助手席側」というのが惜しいところ。よーのすけとしては、運転席側がこうだったらありがたいのですけど。アクセルブレーキの取り付け位置と構造によっては、助手席側から乗り込んで、運転席にトランスする、というのもありだと思いますが、メンドなことには変わりないですね。路上駐車の際にはいいかもしれませんけど。助手席トランス原則という面倒を覚悟の上であれば、スライドドアはリモコンで開くし、助手席の後ろには頑丈な手すりがあるし(これは、後ろに身体が不自由な人が乗り込むバヤイにもよろしい)、お奨め商品と言えるでしょう。
 ハンドコントロール車仕様もあるようですが、「車いすの自力積み降ろし」に関しては、残念ながらトヨタはまだ無策に近い状態です。
 さて、運転席回りに関して、興味を引いたことをいくつか。ハンドコントロール車を持ってきたわけではないので、走ることは出来ませんでしたが。比較の対象は、96年型ラウムです。
 まず、シフトレバーが大幅変更になりました。これ、心の底から触りたかったんですが、ブレーキを踏めないとチェンジできないもんねえ。96年型ラウムは、ハンドルの横から長いレバーが出ていまして、一度手前に引いてからチェンジします。可動域が大きく、いささか手応えが強いので、よーのすけなんかはいつも行きすぎてしまいます。しかも、可動域の大きさのせいで、一番下のレンジとアクセルブレーキがバッティングするため、シフトレバーごと取り替えて、シフトレバーの位置が高くなっているので、よけい力の加減がしにくくなっています。新型ラウムは、シフトレバーがフロントの壁に付いていて、階段型になっています。アクセルブレーキの位置との兼ね合いは依然としてありましょうが、あれは多分操作しやすいそう。
 エアコン類のスイッチ位置もだいぶよくなってますし、コインボックスは底が平らになってますので、コイン取り出しやすそうです。ただ、位置が高くなったので、よーのすけだと背伸びしないと中が見えませんけど。
 足操作のサイドブレーキは相当柔らかくなりました。よーのすけは、このサイドブレーキを足操作にしてますが、踏み込み板を継ぎ足してもらっています。しかし、新型ラウムですと、軽々踏み込めます。これなら手操作にしても楽だと思います。
 そして、運転席側にもグリップが付きました。これがあるとないとでは、車いすユーザーにとって車内での動作がかなり変わってくるのではないでしょうか。

[09] 物好きな私。ウィルス注意:2003年09月11日 (木)

二月ほど前、繰り返しよーのすけのトコにKLEZを送ってきた方がいらっしゃいまして。
感染に気づいていない&誰も教えてあげていないらしかったので、プロバイダに連絡を入れ、警告してもらいました。
で、一応止まったんですが、先日また一通送ってきまして。よくよく引っかかるお人ですなあ、と思ったものの、それっきりでしたので、ほったらかしてます。
とはいえ、一体どういうモンに引っかかるんだろう、気になる。ということで、開いてみました。おっと、これは、絶対マネしちゃダメですよ。

いやはや、何て書いてあったと思います?

「Klez.Eは、世界中で蔓延している危険なウィルスです。巧妙に隠れるうえ、アンチウィルスへの対抗手段を持つので、通常のAV(アンチウィルスのことらしい:よーのすけ注)ソフトでは駆除できません。私たちは駆除プログラムを開発しました。添付されているファイルを実行するだけで駆除でき、二度と感染しなくなります。このプログラムは、疑似KLEZを装うので、AVが警告しますが、無視して"続く"を実行して下さい。連絡先は、xxxx@xxx.com」

という文がテクスト部分に埋め込まれてました。ご丁寧に連絡先付きだよ。もちろん英語だけどね。これをOEその他のメールソフトで見れば、たとえプレビュー画面をOFFにしてあったって、この部分だけは読めるわけだ。それで、差出人が知り合いだったりした日には、開いちゃうのかなあ。
それにしてもスゴイよね。AVの警告無視して実行しなさいですもの。こりゃたまりまへんわ。
このメールの差出人は、個人でしたが、system@nifty.comなんてので来ることもあるんです。詳しくない人はひっかかりそうだよね。

[10] 子どもの動作の愛らしさ→ノーマリゼーション論へ:2003年09月13日 (土)

 時折、我が家にも小さな子どもがやってきます。といっても、祖母の友達の子供の孫、なんていうモンなので、うちの客というよりは祖母んちの客。母も知らないわけではないので、玄関でちょっと挨拶したり、ちょっとだけうちの世帯によって、という感じです。
 んで、母が言うことには。「子どもの動きって、すごくかわいいよね。ぎこちなくて。」
よーのすけ「ぎこちない動きなら、私だって同じはずだけど。」
母「いや、あんたはさ。ぎこちないけど、うーん、違うな。」
 これは、大きさの問題じゃないんだな。以下、障害者ご本人さまが言うんでなけりゃ、差別的発言になる可能性があるビミョーなご意見。
 訓練教室などで、小さな子どもがいっぱい転がっているのを見ても、「健常な」子どもが同じように転がっているのに比べると、かわいい度が足りなく思われます。動作がね、どうもかわいくない。ぎこちなさの方向が違うみたいなんです。予測ととんでもなく離れた動き方をするからじゃないか、というのが、母の分析です。同じ年頃の妹くんの写真を比べてみるとよくわかる。だんごむしに手足が生えたような妹くんがとことこ歩いている写真はすごくかわいい。しかし、よーのすけの方は、そういう写真がないんです。最初の子どもの特権で、写真の数は圧勝なんだけどね。不機嫌そうな顔して転がってるだけ。だんごむしに手足が生えたのが、転がってるだけじゃ、ただのだんごむしだもんネ。
 もっとも、よーのすけの赤ちゃん時代の顔というのが、母曰く、「ふん、かわいいなんておべっか使ったってだめだぜ。こっちは全部わかってんだから。なめるなよ。」という不敵な表情してますんで、そのせいかもしれない。成長後の性格がそのまま現れていると言われてます。顔立ちはちょっとましになって、それほど喧嘩ふっかけてる顔ではなくなった、と思うけど。
 で、話を元に戻そう。「障害」というのは、多分、自然な、生のままの感覚では、やはり醜いものであり、嫌悪の対象になりうるものなんでしょうね。うちの玄関先に毎年巣を掛けるツバメ、時折ヒナが落ちるんですが、健康な子は上げてやるとそのまま育ちますが、具合の悪いのは、また落とされるんです。落ちるんじゃなくて落とされる。その意味では、残念ながら、気を抜くとコワイことになる可能性を秘めているんだと思います。しかし、私たちは人間でございますので。力が強い、とか、でかい、とか均整がとれている、とか、「子どもらしさ」などいう自然にインプットされた「美」に加えて、それ以外の「美」を作りだし、それが「人間らしさ」を作り出してきたはず。とすれば。
 障害がある人に出くわして、思わず引いて(ビビって)しまうのは、たぶんごく自然な反応なんで。問題は、そこから先、どう関係を作っていくか、なんでしょう。そこに良き関係を生み出していくのが人間の人間たるところだと思います。そこに「淘汰」なんちゅう話を持ち出して、直感的な嫌悪を正当化するような奴は、とっつかまえてジャングルにでも放り込むんですな。一度淘汰されたら反省するかもしれない。双方向的な関係の中にしか、「ノーマリゼーション」は実現出来ないと思うんです。

[11] 減量ほぼ成功。後は維持のみじゃ:2003年09月20日 (土)

 8ヶ月で4Kg。悪くないペースかな。一気に落とすよりかはいいんでないかと。
 現在の身長で、一番痩せていた&一番長かった体重っーのが、40kg割ってまして。これだと軽くてはいいんですが。身体は軽やかだし、負ぶってぇ、とお願いされるのも、30Kg台と40Kg台では、たとえ200g程度しか違わなくとも、気分的に軽さが違うらしい。とはいえ、この体重だと、スタミナかなくなってしまい、ご飯が2時間遅れただけで気分が悪くなって目ェ回してしまうので、ここまでは落とすまいと、んで、まあ、ここ一週間ほど、目標体重が続いているので、ま、成功かな、と。
 あ、体重だけ聞くと、ガリガリみたいですが、なにせちびなので、太めには見えませんが、それほど痩せてはみえません。車いすに座っていると、背が高く見える体型らしく、15cmくらい、サバ読みしてもらえます。立つとぎょっとされるです、いろんな意味で。
 「目標まであと1キロ」地点で、「このあたりで買っておけば、多少膨らんでも、いきなり着るものがない、という事態にはならないだろう」と、Gパンを購入しました。少しゆとりがあるものの、ちょうどよかったそれが、たった1Kg落ちただけで、なんだかぶかぶかでかっこわるい。太るときには、この地点、全然気付かないで通過しちゃったというのに。おかげさんで、履けなくなりかけていたズボン、スカートとも、今まで通り履けるようにはなりました。さすがに10代の頃に作ってもらったスカートはホックがかからなかったけど。
 いわゆる少年体型で、胴回りが大きく、腰回りが小さいよーのすけ。数年前まで一般的だった、「股上を深くして、お尻を包んで足を長く見せる」というタイプのハキモノは、車いすに座るとウエストがせり上がってきて、胃のあたりを圧迫し、おまけにウェストベルトとあばら骨で挟まれて、えらい苦しい思いをするので、大概、腰の浅いデザインを一生懸命さがして履いていました。今でこそ、ローライズ流行ですけど、それまでは、ほんと、なかったんですわ。標準体型なら、腰骨で履くところを、ウエストで履いてしまいますので、当然胴回りはゆるゆる。座りっぱなしでも、苦しくならないんですな。それで、太ったのにも気付かなかったらしい。
 太ったのに気付かなかった頃、ユニセックスタイプのズボンの最小サイズを愛用してまして、最近はこういうのが小さい方まで展開してて、いいなあ、と、呑気に思っていたのですが。どうやら現在一回り縮んでしまった?ようなので、また、ハキモノ探しに苦労しそうです。子どもよりはすこし大きく、大人よりかはかなり小さい、というのが、ネックなのです。というか、5月に買ったGパンがこれじゃあ、去年買ったズボンが、かっこよく履けるのか?

[12] 「障害者」というアイデンティティ:2003年09月23日 (火)

 先日、あるテレビ番組で、「チック」を特集していました。
 チックとは、意図せざる動きをしたり、声を発したりする症状のことで、軽いものは、瞬きしたり、肩をすくめたりする程度ですが、重症になると座っている椅子から落ちるほどの動きをするらしい。動作そのものの大小は余り問題ではないらしいのだが、他人からの視線がより大きな問題であるようで。絶えず声が出たり、動いていたりするので、他人に訝しく思われたり、学校などで、教師の無理解にあって、つらい目に遭ったりするようです。
 まあ、問題点を上げていけばきりがないのですが、少なくとも番組の作り手には自覚されていないだろうな、と思われたことを一つ。というか、これを指摘してしまうと、収拾がつかなくなることは間違いないですが。よーのすけもここで指摘して、オチが付かなくなることは予想されますが、言っちゃいます。
 あるお母さんが、チック症状が激しくて、電車の中などで冷たい視線を向けられる子どもに、「この子はチックです。チックとは…」と説明した後に、「知能も正常です。普通の子どもです。云々。」というようなことを書いた札を付けて、周囲の理解を得ようとなさっていました。この親子の悲しみや怒りはよーのすけにも身に染みてわかっているつもりですが、他方、非常に嫌な気分になったことも確かです。どこにか、といいますと。
 この「自己紹介」の趣旨は、結局のところ、「私を誤解しないで下さい。私は身体的にも精神的にも異常ではありません。」と言うことなんです。暴論を承知で単純化してしまえば、「障害児」なんかではありません、ということ。やっぱし、「障害児」のレッテル貼りされた彼から我を区別したいんだなあ、そう思われるのは嫌なんだなあ、と、思いましてね。そして同時に、そこに「私は、歩けず、手も口も不自由ですが、頭脳は明晰です。身体が不自由なだけで、普通の人です。」と主張している、よーのすけ自身の姿を見てしまって、ものすごくブルーで嫌ぁな気分になったのでした。私は○○ではない、という、負のプライドとでも言うべきものを見せつけられてしまいまして。
 車いすに乗り、手足をこわばらせて、どもりつつ話す。縦から見ても横から見ても、「障害者」であるよーのすけ。負のレッテルとしての「障害者」をこそ、自分のアイデンティティの一部として高らかに掲げ、「何が悪いのよ。」と、ふんぞり返っているつもりでいたんですけどね。自分自身が偏見も含めて持っている基準によって、自分自身も量られるし、さらに言えば、その基準によってしか量られても傷つくことはない、と思ってます。傷つくほどに誤解されたとき、私は自分の内面を点検して…それで、「気付かなかったけど、きゃつと同じ価値基準を持っている」ことに気が付いてまた落ち込むんですけどね。

[13] ケータイ・カメラ:2003年09月28日 (日)

 使用料半額になっても、ケータイに変える踏ん切りがまだつかないヤツ。何せ滅多に電話なんざかけないもので、切迫感がないんですよねえ。大概、「駅にいるから迎えに来てよ」コールだし、たまにかかってくるのを待てば電波来てないからはじめから当てにしてないし。だから、それほど困らないし。月々の使用料100円というレベルなんですもん。電磁波も強いっていう話だしい。しかも、これからサーバの追加料金かかるしなあ。うぅう。
 てなわけで、電話としてのケータイにはあんまし魅力感じてないんです。4年前の型落ち品で十分さ。いや、そんな、Eメールもろくに出来ないような不便なもん使っているから、需要が出てこないのかもしれないけど。
 ちょっと心が動いているのは、ケータイのカメラです。手が不自由なので、小型のデジカメは形状からしてシャッターがうまく押せず、デジカメのメリットないじゃん、というほどでかいデジカメを使っていますので。「カメラ持っていくぞぉ」と、気合いを入れないと、持っていけないのですわ。
 で、よーのすけの場合、いいものを見に行くときは、カメラよりスケッチブックを持って歩く人なんです。シャッター押せないヤツの言うことか、という声が聞こえてきそうですネ。ああ、カメラ、と思うのは、ちょっと出掛けた先のトイレ、とか、階段、とか、エスカレータ、とか。もしかしたら見つかるかもしれない、というもののために、毎日手に余るほどでかいカメラを携帯するのもアホらしいし、第一、トイレの前でカメラ構えるっていうのもちょっと…なあ、ですし。ケータイ一つ持ち歩けばすむ、というのは魅力です。設備ものの証拠としては、絵よりも写真の方が説得力あるでしょ。よーのすけも楽だしね。
 と言うわけで、変なところでお悩み中のよーのすけだったりします。

[14] 抗生物質、使いすぎじゃない?:2003年10月16日 (木)

 風邪引きましてん。
 最初、あ、またのどに口内炎が出来てしもた、と思ったんです。のどが痛い、と、鏡に向かって大口開けたら、口蓋に、大きな白い水膨れが出来ていたので。しかし、翌日、腰が痛くなり、こりゃいかん、熱が出るわ、と、医者に行きました。2時間程度で、37度の微熱が38度に上がってましたさ。
 診断はただの風邪。そんじゃ、暖かくして、水2リットル飲んで、長風呂をやめて、ぐーたらしてれば4,5日でだいたい治るわ、と、思いましたが、出てきたのは、風邪でおなじみPL顆粒に鎮痛解熱剤、そして抗生物質。微熱とはもはや言い難い38度でしたし、腰痛頭痛がひどかったので、鎮痛解熱剤はありがたかったんですが、それにしても風邪ごときで、抗生物質とはオーバーな。抗生物質なんか飲んだら食えなくなるじゃないか、というベタなギャグは、前にもやったような気がするので、やめときまして。流感じゃないのがわかれば、よーのすけは、24時間働くビジネスマンではないので、24時間寝てれば快復します。自己負担があれば、抗生物質はいらんです、と言うところ、自己負担ないし、それで医者の機嫌損ねるのもかったるいので、出さされるままに薬を受け取ってきました。
 で、抗生物質は飲まずに放っときまして、週明けに、別件で、近々寄ってくれ、と言われていた耳鼻科に行ったんです。風邪引いた日に行けたら一度ですんだのですが、定休日だったので。もうすでに、いわゆる「あおっぱな」状態で、あとこれが数日続けばおしまい、というのが経験則だったので、順調に快復、と思っていたのですが、診察した医師が言うことには。「あおっぱなになってるねえ。抗生物質5日分出しとこう。」あおっぱなごときで、抗生物質?ウソだろう? 大昔医療従事者だった母曰く。「そりゃ、鼻汁が青くなるってのは、黄色ブドウ球菌が繁殖してるっていうことだからねえ。そっかー。今の日本の医者って、あおっぱなに抗生物質出すんだねえ。」日本の医者は、抗生物質好きですからね。世界に冠たる抗生物質消費大国だもんね。
 耳鼻科の抗生物質はお断りしましたが、「ま、アンタの場合、鼻かむの下手だし、痰出すの下手だし、近頃アレルギーで鼻と耳が弱くなってるし、中耳炎でも起こすと面倒だから飲んどけば。」ということで、今更、抗生物質飲んでます。とはいえ、以前、期限付きで風邪治さないといけないことがあって、抗生物質も出された分、ちゃんと飲んだけど、やっぱりあおっぱなは長く続いたので、あんまり違わないんじゃないかなあ、とは思ってますけどね。
 しかし、日本人って、薬好きだよね。「流感じゃないんだから、暖かくして、これだけ水飲んで、こういうもの食べて、これだけ寝なさい。」なんていう処方をする医者がいてもよかろうに。黙って座ればピタリと治る、でないと納得しないんだろうか。せっかちなのかな、日本人は。

[15] 仕込みは上々。仕上げをごろうじろ。:2003年10月18日 (土)

ぼやっきぃは移動できたし、仕込みは上々です。
FTPは早いし、サポートは親切だし、CGIは全部相対パスで動かせるし、もう、楽で楽で。
せっかく、ぼやきにも画像を貼り込めるようにしたはずなのに、容量が不安で一枚も実験さえ出来なかったものね。願わくは、このサーバが今後もずっと安定経営してくれますように。
明日、けいじばんが問題なく移動できれば、ま、いくつか課題は残っているけど、とりあえずOKてことで。

[16] 体験学習:2003年10月27日 (月)

 オフィスのエレベータで5階から1階に降りていたところ、2階でストップ。この建物、1階と2階の間には階段がせいぜい10段程度しかありません。だから大抵は台車で、時に、そのことを知らないお客さんが、2階から1階に降りるのに、エレベータを呼んじゃう程度です。あと、上行きのつもりで下矢印ボタンを押して乗ってきて、降りたら1階なんでボーゼンとしている人も少なからずいますけどね。
 なもので、扉が開いて「下行きですけど乗りますかぁ」と言いかけたよーのすけですが、思わず言葉を飲み込みました。開いた扉の向こうに現れたのは、車椅子に乗り、巨大な水中メガネのようなマスクと防具風のものに身を固めた大男。「ターミネーター車椅子バージョン」か。そんなアホな。しかも、こんな地味なところで。
 思わずスペシウム光線ポーズをとりかけたのを思いとどまって、まばたき一つ、フリーズしかけたアタマと目とを立て直し、見れば、胸には大きなゼッケン「高齢者疑似体験実習中」。なるほど、これかい。ここのところ、NISSIN製の廉価版車椅子で、よれよれ走っていて、なんと言うことはない小さな坂道ずり落ちている輩が時々目の端に止まってたのは。目の錯覚かと思っていたけれど、この連中だったのね。見たところ、若い人だし、今どきそんな若い本格派車いすユーザーが、廉価版車椅子使うわけないし、怪我で車椅子あてがわれたにしても、病院から出てこられるほどになったときには、若い人ならガタガタ車椅子でも乗りこなせるようになってるはずだし、どおゆう人なんやろ、と思ってはいたんです。
 自分の車椅子を幅寄せし、「乗れますよ。どうぞ」と声をかけたら、「いえいえ。」と、首を横に振ります。体験中だねえ、初心者だねえ、初々しいねえ。連戦錬磨の実戦経験者なら、もう一度エレベータ待つなんて御免だからさ、無理にでも突っ込むもんねえ。ちなみに、普通の9人乗りエレベータの場合、普通の車椅子(重戦車級の巨大電動等は除く、ということ)であれば、互い違いに入れると2台ちゃんと乗れます。ここで、「実戦経験、積んでみない(はぁと)」とユーワクしてもしょうがないので、そのまま下に降りました、すると下には、5階の住人が。このエレベータ、再び5階に上がりますから、実習中の彼が1Fに降りられるのは、エレベータがもうひと往復してからのこと。車いす生活の面倒っちさを、存分に味わうがいいや、と思いつつエレベータを後にしたよーのすけです。
 ま、これで、車いす生活のしち面倒くささを、ちょっとでも想像できるようになるといいんですけどね。これで、車いす嫌いになると困るんだよな。

[17] 紅一点、黒一点で困ること。:2003年11月05日 (水)

 平気そうな顔して出歩いているよーのすけですが、慎重な人からしたら、えらく危ない橋を渡っていると感じられるじゃないでしょうか。決定的破綻なしにやってこられたのも、単にラッキーなだけかもしれません。トイレにせよ、移動にせよ、全部自力で何とかなる、という自信なんか、実は全くなく、ただ、「ま、なんとかなるやろ。」の一言で、なんとかなってきたというだけのことだったりします。もっとも、どこへ行っても、トイレにも、移動にも、食事にも特段困らない人のことを「健常者」というわけですが。
 今のところ、自分以外の周囲の人はみな「健常者」という環境にありますので、目上の人だろうが、通りすがりだろうが、手当たり次第にお願いする、というやり方で、世渡りしているわけですが、一つだけ、相手を選ぶものがあります。それは、「トイレ」。こればかりは、外出中「しない」というわけにはいかないし、自力でどうにもならないようなトイレだと、「同性で・かつ力持ち」という人材が必要になってきます。
 先日、あるシンポジウムの終了後、みんなで食事を、という企画がありました。よーのすけは、とっとと帰る心づもりでいたのですが、主催者で師匠筋にあたる方が、「はづきくん、コンパ出ていくよ。予約人数に足りないんだ」。「ね」と言われたら、逃げようがございません。シンポの会場は、最新式の建物でしたので、はるか彼方とはいえハンディキャップ・トイレがありまして、そこで用足しをして、集合場所へ戻り、「やばい」と思いました。やばい。面子が、全員殿方だ。
 コンパ=手頃な値段で飲み食い
    =駅前の飲み屋
    =トイレは普通の洋式トイレ+入り口扉+段差
    ≒ヘルプが必要
 女性陣が全員トンズラというのは、計算外だった…。
 さすがに、企画者が、よーのすけの師匠でありましたので、コンパ会場はエレベータには車椅子用コンソールパネルがくっついているような、ちゃんとした駅ビルでしたけど。幸いにして、というべきか、トイレは使わずに済みましたけどね。でも、緊張しましたぜ。
 もちろん、お店にはウェイトレスさん達がいますから、どうしてもどうにもならない、ということになれば、お願いしますが、彼らはフル稼働中だものねえ。客商売するところのトイレが全て車椅子アクセス可能には、よーのすけの生存中にはなりそうにない。
 トイレというのは、人間生活上、もっとも必要なことで、かつきわめてデリケートな部分ですよね。食べる方は、後で、とか、予め、とか、調整できなくはないけれど、トイレは後でも先にもできないもんねえ。代わりにしてもらうわけにもいかないし。一日のうち、数回に渡って使わなければならない場所へのアクセスが、もっともしづらく、また、ヘルプする人を選ぶ、というのは、実に困ったことではあります。

[18] 14MB, 800枚:2003年11月07日 (金)

 これ、当サイトの現サイズです。ファイル数約800枚、14MB。うち、4MBは、ダウンロードファイルとして、実質10MBを越えました。いずれにせよ、11月には@niftyでは足りなくなる運命にあったわけだ。
それにしても、14MB。フロッピーディスク14枚。Windows3.1が、(圧縮ファイルとはいえ)フロッピーディスク12枚に収まっていたことを考えると、これはすごいことなんじゃないかという気がする。そう言えば、Windows3.1時代のハードディスクは、170MBでした。黒船来襲、価格破壊だと恐れられたCOMPAQ。仲間うちでは初めてのDOS/V・AT互換機で、格安・群を抜いたスペックでうらやましがられたものでした。それがあなた、なによ、レンタルサーバ200MB、めいっぱい使うとしたら、データ収まりきれないじゃないの。
いや、まてよ。確か、WindowsXPの動作保証って、メモリ256MB、推奨512MBだったような気がする。メモリにさえ足りないじゃないかあ。

基本的にテキストでしか作業していないから、ある日突然パソコンが壊れても、すぐに、大昔のパソコンで作業できるという点では困らないけれど。Wordのバージョン何とかでないとデータが読めない、とかいうことは全くなくて、最悪、コマンドラインさえ出てくれば、何とかなる、という作業環境は維持できる、というのが、よーのすけの自慢だったりして。
 とはいえ、ネット環境が、ねえ。本業では困らないけれど、サイト構築には、現在のパソコンでは、スペックが厳しくなってきている今日この頃でした。
ブラウザ巨大化のおかげで、表示確認するのに、猛烈に待たされるのよ。

[19] マトリックス・レポリューションズ:2003年11月10日 (月)

なんぞを見ちまいました。
前2作は面白かったらしいですが、これはどうもなあ。前2作見ずにいきなり見たのがまずかったんかもしれませんが。
なんか、モスピーダとパトレイバー足して2で割ったよーなメカだな、だの、機械と仮想現実なら、神林長平には及ばないなあ、だの、香港系肉弾戦取り入れてるけどハンパやなあ、だの、およそおタクな感想持ちつつ見てました。ザイオン解放?そりゃエルサレム解放じゃん。こんな時期にそんな寓話的なもの持ち込んで、なんと無神経な、と、日本人的には思ったりもしましたが、マトリックスの話はこの際置いといて。

えぇと、この映画、なんと、車いすユーザー4人組で行ったです。「みんな今日手帳持っているよね。」「うん。」「じゃあ行こう。」大型電動2台・簡易電動1台、手動1台、健常者2人。すごいでしょ。よーのすけとしては、いまいち食指の動く出し物じゃなかったんですが、こんな集団がやってきたらば、映画館の人間は、どういう反応をするのか、それが気になって、つい、付いていってしまったもんだ。よーのすけがホールスタッフならなら、途方に暮れるね。
と、わくわくしてたら、なんや拍子抜け。「普通の椅子に移る人。」「はーい(×2)」「じゃ、どうぞ。」…いいのか、これで。
実際には、車椅子そのまま用席が3台分。最前列から3段目・席としては10列目当たりにあります。もちろん、出入り口近くなので端ではありますが、それほど見づらい席ではありません。車椅子用ブースの後ろは手すり付きの階段が3,4段あるだけですので、ちょっと歩けちゃう人なら、車椅子からシートへのトランスも何とか可能だと思います。よーのすけは、この席で、車椅子そのままの人の背後で見ていました。ただ、「びっくり反応出て、前の車いすユーザーの後頭部蹴倒したらゴメンネ」です。

 ここでは、この映画館がどこだかは伏せておきます。もろに、行動パターンありありですからね。
とはいえ、前から「映画館情報を」という要望がありますので、近々(半月くらい)のうちに、投稿・検索ができるシステムを、社交場にでも設置しようと思います。設置できましたら(適当なスクリプトが見つかるかどうかにかかってます。)みなさま、情報提供のほど、よろしくお願いいたします。そして、よーのすけ自身も、映画館情報はそちらに投稿するようにしたいと思います。

[20] ETCと身障者手帳:2003年11月18日 (火)

ETC化&ハイウェイカードの廃止に伴う高速道路の身障割引制度の改定のお知らせをもらってきました。自動車の中に置き忘れて来ちゃったので、詳細は後日。
早い話が、改めて役場で申請し直して、身障者手帳に印を付けてもらう、ということのようです。月一度もらいにいっていた割引証が、数年に一度の再申請になるみたい。
それはいいのですが、なんだか、ますます身障者手帳を肌身離せない状態になっちゃったなあ。よーのすけは、自動車は自分のしか運転できませんので、免許証は自動車に積みっぱなし、割引証も当然積みっぱなしになってます。ときどき、身障者手帳忘れて高速道路に乗っちゃいますが、割引証を出せば、本当に手帳見せろと言われることはごくまれだし、「手帳ありますか。」「あります(きっぱり)。」で済んでしまうことがほとんどだったんですが、これは出来なくなりますな。
面倒度としては、割引証だと渡しっぱなしで済むけれど、手帳だと、受け取るという手間が出来ますね。まあ、今もハイカは受け取っているわけですが。短い高速4本も5本も乗り継ぐときには、割引証の配置にいつも困ってましたので、それはなくなっていいかもしれない。あと、もらってきた120枚の割引証に、名前と手帳番号を書き込む手間もなくなりますな。よーのすけは、文具屋で手帳番号のゴム印を作り、学校卒業するたびにもらえる「名前のゴム印」と一緒に使ってましたけどね。
手帳がねえ。財布に入る程度のカードだと楽ちんなんだけどなあ。大した情報書いてないのに、大きすぎなんだよね。補装具給付なんて、本当に全部手帳に書き込んでくれている自治体、あるんだろうか。そもそも、そういう情報って、外では見せる必要のない個人情報ですよね。それが、身分証明書と一緒になってるというのも、なんだかなあ、という感じなんですよね。
ま、いくら手帳が小さくなったって、財布ごと忘れたらしょうがないですけどね。財布忘れてどうして高速道路に乗れるかというと…それはナイショ。

[21] 最近の心配事:2003年11月29日 (土)

当サイトは、家主であるよーのすけの趣味と主観と経験だけで構築されております。ほんでもって、このよーのすけというのは、アテトーゼ型の脳性マヒで、下肢機能障害1種2級の身障者手帳を持っているというだけのタダの人。学問的思考訓練は、並みの人よりは多少よけいに受けたけどね、というだけに過ぎません。したがって、福祉制度やら車椅子工学やらについては、実は全くドシロートだったりします。
その意味では、ものすごーく胡散臭い情報を流しているサイトなんですが、意外なことに、「教材に使わせて下さい」なぞという依頼が時折舞い込んできます。こんなアヤしいデータ、私なら使わないぞ、と思いつつ、使うのは向こうさまの責任だし、使って下さるのはたいへんにうれしいので、お礼とともに二つ返事で承諾しているのですが。
このごろ、病院の研修やらヘルパー養成講座やら福祉専門学校やらの依頼が舞い込むようになりまして、いささか不安になってきてます。体験記系記事を使わせろ、というならばともかく、「車椅子の仕組み」だの、「作り方」だの、「脳性マヒ」についてだの、どちらかというと客観的な知識の部分を扱っている記事を使わせろ、という要求が多いんですよね。これが、小中高校の「総合学習」の教材だというのなら、わかります。教員は特にこういうことについて勉強したわけでもなし、よく知らないままに、付け焼き刃で、締め切りまでに教材作らなあかん、ということで、資料集めているのでしょうから。そして、そのレベルでは、うちもそれほど間違った情報は流していないはず、という自信はあります。
しかし、依頼主が、福祉専門学校の講師、やら、リハビリ担当医師、やら、PTやらだったりした場合には話は別です。お宅様たち、専門家でしょう? もっとちゃんとした文献あたってないの? こんなアバウトな教材で、後輩養成していいんかい? と、心配になるわけです。で、これは、逆に言うと、下手をすると、「専門家」と称していても、この程度のことしか知らん、という可能性もある、ということで…。うぅむ、これはちょっと…。

[22] 横浜駅地下街の地図探してます(ちなみに横浜駅は全然バリアフリーではありません):2003年12月12日 (金)

さて、このところ比較的頻繁に電車等で出掛けてます。更新が少ないのはそのせいだったりします、とか言ってみたりして。
その割には、日記が更新されないのはなーんでか、と言いますと、同じところへ繰り返し出掛けているからでありまして。日記の書き方を考えないといけませんね。

で、その利用駅のいくつかがいわゆる「ほぼ完全バリアフリー対応駅」という、かつて経験したことのない路線でありまして。有り体に言えば、横浜市営地下鉄なのですが、ホームと改札と地上、これが全部エレベータでつながっておりまして、電車の乗り降りだけ面倒を見てもらえば、後は他線乗り換えもエレベータで行けるようになっていますので、改札を出たところで、当然駅員さんとはサヨナラになります。未対応駅の場合は、さすがに階段の前で放り出すわけにはいかないので、乗り換え時には、駅員さんが、他線の駅員さんを呼びに行かざるをえず、他線との国境までは送ってくれるわけですが。
改札の外で放り出された場合、自力で乗り換え線を探し当てねばなりません。そんなの当たり前だろ?って、ところがどっこい。
初めての駅で乗り換える場合、天井の「○○方面」だけをたよりに行くのはごく普通のことですよね。で、その矢印の先が、壁になっていて、「お乗り換えの方はここをお上りください」となっていたらどうします? そうです。「○○方面」にしたがっていくと目の前に来るのは階段かエスカレータ。車椅子ユーザーは、「○○方面」とは反対方向に出ないと乗り換えられなかったりするわけです。
とはいえ、新しい駅は、駅前再開発とセットになっていることが多いので、うまく駅ビルに入れると、比較的近道で接続できたりします。知らないところで急ぎの時は、何が何でも駅員さんに送ってもらったりもしますが、時間にゆとりがあるときは、あちこち歩き回ってルート探してます。
そんな中で、いくつか開発したルートもあり、レポートしたいとは思っているのですが。
いわゆる駅の公式マップでは、駅の外のルート込みではマップ化していないので、よーのすけが歩いたルートはそれなりに使えるかも、なんて図々しくも思ったりして。
とはいうものの。
せっかくなので、図示したいわけですよ。けれども何しろ方向音痴。ルートを地図上で再現できないほどではないけれど、歩いただけで、ルートを図面に起こせるほどの才能はない。そんなことが出来たらば、全日本方向音痴ーず、脱退勧告がでてしまいますがな。
と言うわけで、元になる地下街関係の地図を探しているのですが、これがないですねえ。地上の地図なら、道路マップでも、ぴあマップでも何でもあるのに。まあ、地上のビルと地下部分が重なってないと感じるあたりで、もうアウト、という説もありますが。

[23] 伝染るんです。言語障害。:2004年01月08日 (木)

このところ、脳性マヒ者の当事者団体に、真面目に関わり始めまして。とはいっても、本業との兼ね合いもあったりして、なかなかキチンとやることができず、いささか、心苦しくはあるのですが、そこのところはまあ置いといて。

さて、なにしろ脳性マヒですから、ほとんどの方が、ばっちり言語障害持ってます。自分の言語障害を思いっきり棚に上げて言っちゃいますが、いやぁ聞き取れませんねえ。週に1度やそこら、会うだけでは、当分慣れそうにないですわ。発音の仕方、口調、「引っかかり方」、それぞれ全員個性がありますから、それぞれに耳を慣らしていくしかない。彼らの人間関係、カレントトピックス、業界用語その他の話題が、まだ頭に入っていず、話の内容が4割方ピンときてない、というところも大きいのですが。1対1の会話なら、何とかなるようになったけれど、他の人たちが会話していると、もうあきまへん。英語の会話を聞いているのよりかはちょっとまし、という程度になってます。
まあ、自分が絶対やられたくないこと、つまり、相手の言っていることを適当に聞いたり(聞き間違って思いこむのはしゃあないけれど)、本人じゃない人に通訳を求める視線を送ったり、というのは、絶対にすまい、と思ってはいるのですが、つい、それをやってしまう自分がいて、自分を蹴飛ばしたくなります。

まあ、そういう自分も、しょっちゅう先方に、え、と聞き返されてますから、やっぱ聞き取りにくいしゃべり方してるんでしょうな。
とはいうものの、最近、あんまり、言語障害がらみで悲惨な目には遭っておらず、そこそこ自信を持ち始めたよーのすけとしては、なんか腑に落ちないものがありまして。
そんな引っかかりを感じつついた先日のことです。さんざん聞き返し・聞かれ返しの応酬を繰り返した後、よーのすけは、ちょっと面倒くさい買い物、狭い自室に入る最大サイズの書架を求めに、近所の文具屋に寄ったのでした。そこで店員さん相手に、現物とカタログをひっくり返して、あーでもない、こーでもない、高いぞ・まからんか、という交渉をしたわけです。そのとき、はっと気がつきました。あれ、よーのすけってば、吃ってないぞ。口の緊張もないぞ。店員さんと、ごく自然な会話をしているぞ。
ひょっとして、言語障害って伝染ってるんじゃなかろうか。いや、言語障害が伝染するというより、相手の緊張が伝染るらしいです。脳性マヒ者の動作を縛っている「緊張」というものは、本人の体調はもちろん、気分、精神状態に左右されます。うまくしゃべろうとすればするほど緊張度は上がるはずで、したがって、「言語障害」なるものを知らないと思われる「初対面の健常者・でも、どうしても正確に用件を伝えないといけない」なんてものが相手だと、えらい緊張するわけです。ま、もっとも緊張するのは、気の利いたボケを絶妙のタイミングでかますことだったりしますので、うまく言えず、外すことが多いんだよな。
周り全員脳性マヒ者で、言語障害については了解済みの、どう考えても「うまくしゃべろう」系の緊張感はないはずの環境下において、なぜに、よーのすけの口は緊張で固まるのか。一晩考えたけど結果がこれ。
  1. 相手の言語障害コントロールのために使っているエネルギーに釣られて、こっちも舞い上がってしまっている。
  2. 聞き取る際の緊張感が抜けない。
  3. 健常者相手の普段の会話とはリズムが違うので、タイミングをずらされて、緊張コントロールのパターンをつかめなくなっている。
  4. 相手よりもうまく話そうという対抗心が働く。
この程度自己分析したら、多少はマシになると思うけどね。理性によって理解することは、私の場合、身体コントロールにとって、大きくプラスに働きます。舞い上がっても、「我に返る」ことができるようになりますので。
まあ、言語障害きつめだと、もろ「正統派脳性マヒ」って感じで、この業界では悪くはないんだけど、疲れるからねぇ。

[24] 流感(?)顛末記:2004年01月31日 (土)

ここ何年も、39度なんて熱出してなかったのに、久々の高熱でございました。
しかもアンタ、小学校卒業して以来、初めてインフルエンザの予防注射受けてあったってのに。もったいないったらありゃしない。

元はと言えば、親父が拾ってきたんです。よーのすけは、水分が足りなくなると、風邪をすぐに引くので、いつも水持って歩いてます。親父が風邪を拾ってきた日は、よーのすけ、一日ホテルに出張ってまして、さすがにホテルでは、ペットボトルの水を始終飲んでるわけにも行かず、ちと乾かし気味になっていたのでした。で、目の前でゲホゲホし、いつものクセで手当たり次第に下がっているタオルを使っている親父を見ながら、う、今回はヤバいかも、と思っていたのでした。今期は親父も、これは予防注射2回も受けて、万全の体勢だったはず。なのに、低体温体質の彼が、7度越えの熱を出し、重症になったのでした。
さて、親父が風邪引いた2日後のこと。
その日は、車でもって桜木町まで出る予定になっていました。知らない一般道ルートを採る予定で、前日には地図をにらんで気合いは十分。それなのにその夜から少し咳がでるようになり、腰が痛くてよく寝られず、明け方目が覚めたときには、あぁ、運転したくないな、今日はいつもの有料ルートで行くか気分に。そして、朝になると、車運転するの嫌だな気分に。これは、変だぞ、と熱を測ってみたら。7度4分。これは立派な微熱です。腰が痛いというのは、よーのすけの場合、いろんな場合があるのですが、熱が高い証拠の一つでもあります。予定を取りやめて、医者に直行したのでした。

この日、かかりつけの内科医が休診日。それで、皮膚科で受診していて内科もやっているお医者さまにかかりました。なにしろ熱は微熱だし、すでに予防接種もしている。インフルエンザはまず心配ないですね、と、咳・鼻水止めと抗生物質5日分、それに万一熱が出て辛くなった場合のための頓服を5錠もらって帰ったのでした。腰痛の症状を言い忘れたので、風邪だと思われたんでしょうな。咳も鼻もたいしたことなくて、いきなり熱と関節痛ときたら、インフルエンザ疑うんでしょうけれど。帰宅後、熱を測ると一気に8度越え。とはいえ、よーのすけ、高校生の時に、一度40度を突破して以来、風邪引くと簡単に熱が出るようになってしまい、8度くらいなら、ま、こんなもんか、です。それ以前は、7度越えたら頭痛がひどくて、ご飯も食べられないくらい気分悪かったのに、それ以降、めっぽう熱に強くなってしまい、むしろハイになるくらい。だから、気付かずに出掛けてしまい、出先で、口に飴を放り込んだら全く味がわからず、慌てて熱測ったらえらい高熱、なんて事故もやらかすわけですが。今回かかったお医者さまは、いわゆる総合感冒薬を処方しなかったので、解熱剤はなし。ま、8度前半までは大丈夫、寝るときだけ辛いから熱下げよう、という方針を立て、布団に潜り込んだよーのすけでした。
その日の晩には8度後半に到達。こりゃ寝られないわ、と、頓服を使いまして。で、翌日、これ、やっぱりインフルエンザとちゃうかなあ、もう一度お医者さま行って、抗菌剤もらうと早く治るっちゅう話だけど、と思ったものの、本日休診。ま、いいか、と寝ていましたが、いや、普通熱があると、ずーっとうつらうつら出来るものなんだけど、今回はまるで眠れないのが辛かった。2日目午後にとうとう9度突破。この体温になると、別の機能障害が心配になるので、頓服で熱下げまして。そして、夜寝しなにもう1錠。熱は下がるものの、この寒い時期に、暑くて布団を着ていられないというとんでもない状況。まるでおねしょをしたみたいに、布団がずぶ濡れとなり、エアコンで布団を干しながら寝てる羽目になりました。朝には7度台に下がり、その後8度になることはありませんでしたが。その後数日間、この真冬に、暑くて寝られませんで。背中にタオルを入れ、何度、泳いだ後のような寝間着をかえ、失われた水分を補給して、まんじりともせずに横になる、ということを繰り返したことやら。
5日目になり、熱がすっかり下がってしまっても、暑くて夜寝られませんで。ま、不眠気味なのはいつものことだったりもするので、こんなもんかな、とかも思ってはいたのですが、出掛けなきゃとは思っても、気力が湧かず、とにかく車の運転が嫌で嫌で。8日目あたりから、布団2枚かけないと寒く感じるようになり、あ、やっぱし今までおかしかったんだわあ、と思ったりして。んで、昨日ようやく、よーし、行くぞぉ、という気持ちになってステアリングを握り、1時間半で着く予定だった道をきっちり間違えて2時間半走り回り、それでも気力は十分、というところまで、復調したのでした。
この風邪は、今回真面目に抗生物質も服用したせいか、咳・鼻水止めが体質に合ったのか、いつもならさらに1週間程度は後を引く咳や鼻水がきれいさっぱり切れてくれたのはありがたいですけどね。
とはいうものの、フルタイムで仕事してたら、10日近くも休んでいられませんよね。この風邪、絶対ずっと体内に潜んでて、熱出したろ、と、狙っていたんじゃないかと思います。現に、治りかけのところで持病の薬が切れてしまい、少し遠隔地にある病院に出掛けた親父は、巻き返されて、よーのすけがほぼ快復した段階でまだ不調だったし。熱下がっても、菌が実は生きていて、重症化したり、よそ様にうつしたりする例が多いとか。

[25] 背もたれから見た車椅子:2004年02月05日 (木)

車椅子換えたのが、2000年の夏のこと。もう4年目になるのですが、今更わかってきた特性もあります。

最近、街なかで、いわゆるアクティブタイプの車椅子ユーザーを見かける機会が増えました。「なんちゃってアクティブ車椅子」ユーザーのよーのすけは、うらやましー、と、指をくわえてアホ面下げて眺めているわけですが。
そんなアクティブ車椅子を眺めていて気づいたことかあります。最近のアクティブ車椅子、背もたれに十分な高さがあって、アームレストもちゃんと付いているんですね。私か車椅子作り始めた頃、車椅子を乗りこなす人の車椅子って、腕の回りをよくするために、背もたれなんかスカートガードの高さですっぱり切れていたのに。言うまでもなくアームレストなんかもなく、よーのすけの体位保持機能では使えない、と言われてきたのに。
以前の車椅子では、背もたれが上腕の後ろにつっかえて漕ぎにくかったので、今の車椅子では、体位保持できるギリギリの高さまで、背もたれを下げてもらったわけですが。
さて、話を一度変えます。現在の車椅子に代えてから、前輪上げが非常に得意になりまして。某研究所のエレベータが異常に遅く、よーのすけ、ヒマを持て余して、エレベータホールで、車椅子を前後にゆーらゆーら行ったり来たりさせてエレベータ待ちしていたのですが、時々ふわっと前輪が浮くことがあり、そうやって遊んでいるうちに、意識的に前輪が上がるようになったわけです。そのころは気づかなかったのですが、あるとき、もろに後転して、転倒防止を付ける羽目になったりして、これ、ひょっとして、前輪上げがうまくなったんじゃなくて、車椅子の重心が後ろになったんじゃないか?と思ったわけです。でも、装具士さんの見立てでは、全く変わってない、とのこと。そして、最近やっと気づきました。
背もたれだったんです。背もたれが低くなった分、上体が後ろに流れるようになったんです。よーのすけは腕の力がないので、腕の力だけでは漕ぐことができず、背もたれに突っ張る力の反作用を利用して車椅子を漕いでます。背もたれが低いと、上体はより大きく後ろに傾いてしまいます。それで、重心が後ろに行きやすくなってしまった、というわけ。
でも待てよ、さらに考えていくと、上体が後ろに流れるということは、その分力も逃げているということで、すごくもったいないんじゃなかろうか。腕力はともかく、腰に力がないというのは脊損系でも同じはずだから、体位保持には背もたれの高さは必要なはず…。と、考えていて、思い当たったのが、転倒防止を付けた装具士さんの話。あまりに袖口の汚れがひどいので、相談したときに言われたことです。「最近の車椅子は、車輪をもっと内側に入れる工法で作ります。漕ぎやすくなるし、袖口の汚れも軽減されるはず。」そうか、車輪をシートに近づけて操作しやすくできると、背もたれの高さも十分取れるわけね。で、椅子の部分はちゃんと体位保持しできるようになるわけか。ってえと、背もたれを低くして、リムをタイヤから離した上、シートの幅が広くなっちゃったこの車椅子ってえのは、一体…。
いやそれ以上に、「モジュール型だと2cm刻みですけど、オーダーならミリ単位で調整できますから、しっくりくるはずですよ、と言いつつ、シートの幅を大きくしちゃったアノ装具士さんというのは一体…。何なんだよ。

さらに考えてみるに。
「慣れた車椅子からあまり変えない方がいいですよ」というアドバイスで型どりした原型車椅子。つらつら思い出してみると、「よーのすけに関しては自力で車に積めさえすればいい。よーのすけが一人で遠出するようになるなんてありえない。よーのすけが、車椅子で長距離を自力移動するなんてありえない。母である私が押して歩くことになるので、私の体型で押しやすいように作ってくれ」という母の注文を取り入れて作った…ような…気がする。
そりゃ、よーのすけ自身、当たり前に、電車やバス・タクシーを乗り継いで、全然知らないところに単独外出するようになるなんて、考えてもみませんでしたけどさ。今となっては「自分が連れていかなければ」と主張した母親より、はるかに行動半径広くなっちゃったもんね。
そんな状態で作った車椅子を原型に車椅子を新調したのは、やっぱりまずかったんじゃなかろうか、と思う今日この頃。ま、あのころは情報がなかったんだんで、しょうがなかったんですけどね。次回はもっとましな環境で作りたいもんです。

[26] カスタマイズも程々がいいのかも:2004年02月17日 (火)

ちょっとパソヲタ系の話題です。ついてこられなかったらごめんなさい。

パソコンという道具が便利なところは、なんといっても、多少の知識があれば、好きなように操作性を変えられるところ。電話のダイヤル(!)やプッシュボタンの配列を変えるのはオオゴトですが、パソコンのキーボードの配列を変えるなんてのは朝飯前とまでは言いませんが、それほど難しいことじゃない。ま、キートップと実体が変わってしまって大いに焦る、ってことはあるかもしれませんけどね。
さて、それをいいことに、Windowsに相当カスタマイズかけてるよーのすけ。カスタマイズ用ユーティリティも使わずに、レジストリ直接書き換えたりしてカスタマイズかけたりしちゃうので、それで、変に「パソコンに詳しい」人になっちゃったりしてるのですが、これも、道具を「他人並み」スピードで使用するための作戦の一環です。昔、字を書くスピードを他人並みに近づけようとして、筆記用具に凝り、字を書く手の機能は向上しなかった(多分、限界で仕事してたんだと思う)けど、鉛筆をナイフで思い通りに削る、という、現代人とは珍しい能力を開発してしまったのと似ているかもしれない。
で、パソコンにも凝った結果、ま、打ち込みはほぼ五月雨打ちの他人さま並みの早さになったよーのすけですが、これには思わぬ、というか、当然の副作用がありまして。つまり、他人さまのパソコンが使えない・使えるけどえらいもたもたする、という事態に陥ります。日本語変換装置は、省アクションのATOK(未だにvar.12だけど)。MS-DOS 2.11時代からのユーザーなもんで、今更文節変換に、Shiftキーと…なんて、やってられません。大体、キー2つ以上押すなんて、上肢マヒ者にはすごくうれしくないのだ。それに加えて、指一本で何とかなる仕掛けを随所に施してあるものだから、外でパソコン使うと、うぅ、ドラッグにダブルクリック…、あっ、落っことした、という事態に陥るわけ。しまいに、大量のファイルコピーなんかを、DOS窓のコマンドラインでやってたり、えい、面倒だ、バッチ書いちまえ、なんてやってると、目の前に電動鉛筆削りがあるのに、ナイフ取り出してもそもそ鉛筆削っている気分になります。なにやってんだか。
こんなんばっかり&初級ユーザーの使っているパソコンに触ることが増えまして。あ、ちなみに、よーのすけ、自分ではせいぜい「中級ユーザー」だと思ってます。メモリ管理はできないし、コマンドでハード動かすあたりは全然知らないし、プログラミング言語はHello World! から先に一歩も進んでませんので。
いつも、「こんなんなんですけど何とかなりませんかね。」と言われて、どれどれ、と見て、あ、これならここ書き換えりゃすむやん、となるのですが、いざいじろうとすると、「あー、できない」。そう、正規表現で置換すりゃ一発じゃ、とかいっても、そういうパソコンて、「正規表現」やら、「文字コードの変換」やらというのは、完全に意識の外なんですな。いや、想定しているのかもしれないけど、持ち主に聞いたって、てんこ盛りインストールされたアプリのうち、どのアプリでできるのか知らないから、聞いてもダメだし。あれだけプリインストールされていると、目的のアプリ探すのも大変じゃ。
とはいえ、最近は便利なものがあるもんで。フラッシュメモリ。
ほとんどお守りですが、よーのすけ、フラッシュメモリにカードアダプターをつけまして、これに、必要最低限のアプリをコピーして持ち歩いてます。他人さまのパソコンで使うことが前提ですから、レジストリもシステムフォルダも汚さないものだけですけどね。テキストエディタとファイラ及びビューアと各種DLL、それにFTPとメーラをワンパックにして、なんと32MBのフラッシュメモリで半分以上空き。世の中パソコンは100GB単位になってるらしいっちゅーのに、このセコさはなによ。ま、世の中USBになってきたので、PCカードよりかはUSBにしないとですけどね。で、他人のパソコン使うときは、これらのアプリのi定義ファイルのパスを直接書き換える、という見る人によってはウルトラC、見る人によってはすごい無精なことをして使っとります。そこまでして、自分の環境で使いたいんかい。

でもこれ。
昔々、パソコンにハードディスクが付いていなかった頃と、さして変わってないような気もしたりして。
当時は、FD1枚にアプリ乗っけて走らせていたので、1.2MBの中に何とかOSとアプリを詰め込む必要がありました。ワープロソフトなんかは、ワープロだけで満杯になるので、使わず、エディタとファイラ、それに日本語変換システムだけを納めたものを使っていまして…
やっぱり、よーのすけって、エディタとファイラがないと収まらない、というか、これだけあれば納得しちゃうらしいですね。進歩がない奴。

[27] パソコン新しくしたいものの…:2004年02月20日 (金)

二昨日の続きです。

便利にカスタマイズ済み♪のはずの自パソコンですが。
近年、ネットワーク周りが巨大化してきまして。ウィルス対策とファィアウォールを仕掛けてあるだけなんですが。それにブラウザは、どうしてもセキュリティホールが…ということで最新版を使わざるをえず、バージョンを上げれば、セキュリティ対策だけではすんでなくて、重くなってる、ということで、とうとうお助けアプリの類が常駐させられなくなってきました。なにしろ、Webページ書き直して、ブラウザで表示確認するのに、どこ直したのか忘れるくらい時間かかるんだもの。おまけに途中でカーネル道連れにして死んでしまったりするし。

本業だけをやってる分には、それこそエディタとファイラだけ動けばいいので、極端な話、MSのOSが動くパソコンなら何でもいいよ、というヒトなのですが。
とはいえ、つくづくパソコンはコミュニケーションツールです。インターネットに接続して、他人様とコミュニケーションするとなると、人並みのアプリを動かさなければならず、そのためには人並みのパワーを持ったパソコンが必要で。
なにしろ実は、自分のパソコンには、今どきWordもExcelもインストールしてません。「WordもExcelも、うち読めないから、テキストで送ってね。使ってないから使い方も知らないよ。」てなこと言って、逃げ回ってます。ま、さすがにWordは、「ない。」じゃすまないので、95なんていう、クラシックなもんをインストールしてます。ただし、異バージョン間でいじり合うとファイルが壊れやすくなるので、もっぱら、「私見るだけ・作るのはあなた」を貫徹してますけどね。97ですらない、というのがミソです。自分はひたすらテキストファイル。

とはいえ、そうも言ってられなくなってきた状況もありまして。
ま、一番大きな問題は「ネット」ですが。自分のサイトは、低速環境に合わせて設計してあるとしても、よそ様のところは、そうなってませんもんね。しかも機械も通信費も高価だった低速時代を知らない人たちが、サイト構築するケースが増えてきているので、私のパソコンじゃ、ADSLになっても30秒以上フラッシュしたりして。通信速度に演算とメモリが付いて行かなくなってます。

てなわけで、新しいパソコン買うかなあ、今度こそ、ミニタワーだ、なんて思ってはいるものの。
スペックを見つつ、思わずため息。ハードディスク120MBだと? 一体、どう
パーテーション切ればいいんだ? ハードディスク7GBで十分に満足しているよーのすけ、セットアップのプランが立たない。OSにファイルサイズの2倍(Windowsは太るからね)、プログラム領域にその2倍、残りをデータと作業領域で折半、というやりくりをしていた今までのよーのすけの常識じゃ、どうしていいかわかりまへん。というか、「やりくり」っていう概念が出てこないよね、120GBじゃ。
おまけに、セットアップするのに、今回はXPの勉強しなけりゃいけないし。XPって、RAMドライブ設定なんてできるんだろか、とか、プログラムのインストールパス変えるのどこかしらん、とか、そういうマイナーなこと調べるの面倒なんだよな。
そのうえ、自分の手に合わせて、また全部カスタマイズするのかあ…と思うと…。

「買うとしたらこれ」というのは決めているものの、セットアップのこと考えると、ううう、と日和ってしまうよーのすけでした。

[28] えらいこっちゃ:2004年02月28日 (土)

「貴サイトを2月に出るムック本に掲載したいんですが…」と、編集会社のライターを名乗る人物からメールをいただいたのが、去年の11月のこと。特に断る理由もなかったので、新しいURLを掲載することと、見本誌を送れとまでは言わないから、せめて、出ましたよという通知だけ下さい、とお願いしてお受けしました。どう紹介されたかだけは確認しておきたかったので。
そして、それっきりになってまして、まあ、こういう業界ですから、企画倒れになったんだろうなあ、今月に入って急にアクセス増えた形跡もないし、と、思ってました。
昨日、久々に本屋に行きまして、パソコン書籍コーナーで、ん、そういえば、と思い出しまして。それらしきものは見あたらなかったので、ま、やっぱ企画倒れたな、と思ったものの、まあ念のため、と、その出版社のサイトを覗いたら、ちゃんと出てまして。とはいえ、何の連絡もなかったので、わはは、うちのサイト、ボツになったに違いない、と思いつつも、リンクをたどったところ、アマゾンに飛びまして。ま、もしまた本屋へ行ったらどんな雑誌か見てくるか、と、表紙イメージを拡大して、私はたまげましたです。
表紙に堂々と、「車椅子で彷徨えば」。
…おいおい。
こういう企画だったのかい。わたしゃ、てっきり、健康リンク1000みたいな奴に、2cm角程度のキャプチャ画面と100字程度の紹介が付くだけだと思ってました。こんなことなら、見本誌ねだっておくのだった…。
それにしても、これだけ大きく扱うんなら、黙ってても、「見本をお送りします」くらいは言って欲しかったな。

とはいうものの、これだけ扱いが大きいと、どういう紹介がされているのか、かなり気になります。でも、回転が速いこの業界、店頭にはもうないだろうなあ…。立ち読みですまそうという私。

で、くだんの本はこちら。
アマゾンに飛びます、
心の病 体の病をみんなで癒す情報Book―あなた一人で頑張らないで頑張っている人と一緒に頑張りましょう
…なんて長いタイトルだ。

ま、本屋で見かけた方がいましたら、どんなもんだったか教えて下さい。私も探してはみますが、まず巡り会わないと思うので。

[29] 毎日10通以上のウィルス感染メールが来てます:2004年03月27日 (土)

いささか参ってます。24KB/1通だもんね。
MyDoomに続くNetskyの増殖。トレンドマイクロで赤信号ないし黄信号が出て、それが消えて2,3日すると、どっと舞い込み始めるんだよねえ。

当サイトでコンピュータウィルスに関する注意を初めて呼びかけたのが、2001年12月のこと。週に1,2通というBadtrance_Bウィルスの感染メールは当時としては驚異的な量でしたし、Webページ経由で感染を広げていたNimdaも流行っていたので、図々しくも、「ウィルス解説」をやったりしたわけですが。その後しばらくは、スパムは毎日来てたものの、ウィルス感染メールは、月に一桁、という状況が続いてました。Klezは一時多かったですが、感染元の割り出しが比較的容易で、プロバイダに連絡すれば、すぐに止まったもんです。

それが、今年の1月末流行したMyDoom以降、送信元・メールサーバを完全に詐称する技術が可能になり、よーのすけレベルのヘッダ解析能力では感染元が割り出せなくなりました。今までの経験から行くと、やたらにウィルス感染メールが舞い込むときというのは、同一人物から送付されている例がほとんどなんです。確かに、流行開始して3,4日はいろんな人から来るのですが、1週間や半月してから連続して来るウィルス感染メールというのは、大概同一のパソコンから来ています。今までは、3日続けてウィルス感染メールを寄越したら、メールヘッダを送付元プロバイダに送って対処を要請する、ということにしていたのですが(もちろん、詐称されているFrom部分は消して)、最近はそれが出来なくなってきています。今どき、ウィルスが流行し始めて、半月経ってもウィルス感染メールを送って寄越すなんて、絶対何もわからずにネットに出てきている手合いですから、誰かが「感染しているよ」と教えてやらないと、まず気付かないはず。

実を言うと、当サイトのアドレスが詐称されてまして、宛先不明のリターンメールがこちらに返ってくるのです。それだけならまだしも、「お宅のコンピュータはウィルスに感染しています」という、警告メールまでこちらに配送されてきます。自動で配送するんでしょうが、From詐称が、かくも一般的になった時代に、無駄な返信つけてメールトラフィックを増やしてどうするんだ。

FromとToに選ばれているアドレスの作り方からして、特定のパソコンが感染していることは、まず間違いないんですけどねえ。教えてやりたいなあ。ひょっとして、あなたのパソコンじゃないでしょうね。

対策Webを見ても、結局OEユーザーを対象にしているので、「開くな・触るな・すぐ削除」しか書いていないんですよね。ま、初心者が下手に触って感染するとえらいことなので、危険を伴うノウハウは載せてないのかもしれないけれど。

[30] こんなトコにもバリア発見 Date:2004年04月04日 (日)

自分の正確な支出状況を調べたくなったよーのすけ、レシートやら、請求書やらを眺めていて、気が付きました。

駅で切符を買うのが難しいよーのすけ、財政的には比較的ゆとりがあるので、各種プリペイドカードを使ってます。私鉄・地下鉄のパスネット、共通バスカードにイオカード。ついでにハイウェイ・カード。割引切符のために、切符を買うにしても、カードを入れる方が、ちゃりんちゃりんと硬貨を入れたり拾ったりするよりかはだいぶ楽。カードは、時間的に余裕がある帰りの時に買っておけばいいですし、キリがいい値段だから、お札だけで済むしね。
それで、交通費、いくら分使っているのだろう、と、裏面の記載を調べて、「あれ?」 目を疑いました。イオカードだけ、いくら使用したかの記載がないのです。
他のカードには、何月何日出発○○駅到着××駅△△円、の記載が打ち込まれています。それが、JRのイオカードには、出発○○駅の記載しかない。いや、どうやら正しくは、到着時に自動改札を通らず、窓口で処理した分が記載されていないらしい。そういえば、JRでカード使うと、入るときには窓口で稀にやな顔され、出口ではいつも電卓が出てくるので、変やなあ、と思ってはいたのよね。これじゃいくら使ったのか、わからないではありませんか。
え?切符買いでもレシートが出ないんだから同じだろう、だって? いや、そういう問題じゃなくて。そもそも自動改札が通れないというだけでもいまいましいのに(窓口はめちゃ混むからね)、おまけに、便利な値段記録機能が使えない、というのが腹が立つ。そう言えば、ずっと引いた値段が書いてなくて、プリペイドカードなのに変だなあ、と思ってはいたのよね。今回たまたまどこかで自動改札をくぐったところがあって、到着駅と引いた値段が記載され、初めて「変だ」と気付いたわけだ。それがなかったら、不平等な扱いをされていることに永久に気付かなかったと思うと、ますます腹が立ってくるわい。

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