2009 年 12 月投稿文
外す日はとことん外す、というお話。
飯田橋に用事があって、電車でGOしました。出発地点のJRの改札で「水道橋?飯田橋?」と何度か聞かれ、「飯田橋で、東京乗り換え。」と伝えたはずでした。
ホームに上がったら、ちょうどいい具合に東海道線が来ました。けど、ちょうど良すぎて乗せてもらえません。次の電車は…というと15分後。こんな時は先に乗せてから連絡を取ってくれればいいのに、絶対にしてくれないんだよね。
が、今日の駅員さんはひと味違いました。「飯田橋なら、湘南新宿線の大崎で、埼京線乗り換えの方が早いと思いますが。同じホームでお向かいですし。」湘南新宿線で大崎?埼京線?新宿で総武線ではなくて? JRは新宿で乗り換えさせるのすごく嫌がるので、埼京線経由でどっか飯田橋につながるルートができたのか?
で、大崎駅。駅員さんが出てきてません。けれども、「お客様ご案内中です。」の構内アナウンスはしているので、連絡は行っているはず。だいぶしてから、「前って聞いていたんですが。」と、走ってきて降ろされました。次の埼京線は、15分後の発車でした。ずいぶん待つな、間に合わないじゃん、と思っていたら、駅員さんが確認に来ました。「板橋ですよね。」
イタバシだと? あ、それで埼京線!
私が行きたいのはイイダバシ。思わず見合わす顔と顔。「板橋でFAX来てるんですけど。」それでも私が行きたいのはイイダバシ。10分後の湘南新宿線に再び乗って、新宿で乗り換えました。ウルトラCな車いす的乗り換え技があったわけではありませんでした。
危なく板橋に連れて行かれるところだった。
2度あることは3度あると言いますが、帰りの東京駅。
ちょうど待っていた東海道線に乗せろと言ったら「絶対乗せない」の駅員さん。到着駅に電話をかけて「え、この電車に乗せていいんですか?!」ザマーミロ。
「じゃ、1号車の前で」といいながら、後ろへ手招き。え?前ってこっちじゃないの、と思いつつも、JR内の隠語があるのか、と思い、素直に着いていったところ、到着駅で、また、「お客様ご案内中です。」の構内アナウンスだけが響き、駅員が大あわてで、「前って聞いていたんですが。」と…以下略。
外す日はほんとに外すね。
「次回から、運動を一回にして、マッサージ1回で様子を見ようね。」と、整形の主治医。運動週1回も何も、ここしばらく不調で、マッサージしかやってないんだけど。ってことは、センセとしては方針はこれで行こうってことね。と思っていたら、予約を取る段階になって、「来週からリハビリが週に1度になります。」と言われました。へ? マッサージ云々ってのは、リハビリの内容ではなくて、理学療法ではない有料マッサージのことかい? 良くなったわけではないのに何で理学療法が終了になる?
「あれ?先生に言われませんでした? 指示書はそうなっていますけど。」「いや、リハビリの内容だとばかり思っていました。」「けど、先生説明しましたよね?」なんとなく口ごもる理学療法氏。 …あ、保険か!
と言ったら、理学療法氏、息せき切ってしゃべり出しました。受傷から一定期間が経過するとリハビリができなくなること。リハビリで現状維持できているのがわかっていても、「維持」では理学療法ができないこと、薬はいくらでも出せるし、機械を使った治療はいくらでもできるのに、人の手を使って身体を伸ばしてあげることができなくて、悔しい思いをしていること等々…。
「骨折で3ヶ月。脳梗塞で6ヶ月なんです。こないだの改正で、ますます訳わからなくなりまして。はづきさんのように、生まれてからの障害の場合は、そこから起算するので…。」
それで特例18年、ってことね。保険上、それ以上のリハビリテーションは禁止されているってことね。何となく具合が悪くなっていた20代後半、安全に身体を動かす指導をしてくれるところをさんざん探したけど、全部断られたわけだ。お金が出ないんじゃ、そりゃ、医療関係は、我々に手を出さんわなあ。「レントゲン撮っといて、悪くなったら切るぞ。予防?ストレッチくらいだね。勝手に自分でやって。」というわけだ。予防的手当の理論も実践も蓄積されないわけだ。症例が少なくて、医療従事者が勉強できないことだけが理由じゃないんだ。
そのあたり、どう操作したのかは知りませんが、今かかっているクリニックでは、リハビリを手がけてくれ、けれども、どうにも「保険」を説得できる理屈が立たなくなったらしい。で、週1回に減らすと。
生命学者の多田富雄氏氏が、この間の保険改正を非難していましたが(わたしのリハビリ闘争 最弱者の生存権は守られたか)、日常的な実感としてはピンと来てませんでした。もともと障害者だし、どこかで関係ないと思ってましたが、こういうことなんですね。
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