初めての場所へ行く

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 誰だって初めて行く場所は不案内に決まってます。身体的に何の問題もない人なら、多分、路線図調べて、時刻表見て、おしまいでしょう。
 ところが。移動障害があると、それだけでは済まないことがたくさんあります。設備状況により、こちらの準備も変わってきますからね。
 というわけで、ここは、よーのすけが、初めての駅を一人で利用する場合、何をどう調べるか、という話です。


何を下調べするか

 初めての場所に電車で出掛ける場合、よーのすけが何を知っておきたいか、といえば。改めて枚挙したら、これが以外に少なかったりする。

  1. 乗り換え…なるべく回数を減らしたい。何しろ人の手を使うので、乗り換えで時間をとられる。都会ならいいが、ちょっと郊外に出てしまうと、乗り換えのタイミングを一般人ぴったりに合わせてあり、なおかつ30分に1本、なんてことになるので、できるだけ乗り換えは避けたい
  2. 駅の人手…何より無人駅は困る。一番困る。無人駅・階段・遠くの駅から出張、なんていう駅は心底困る。横浜市の新交通システム、これは、沿線に某大学病院がありますが、病院のある駅だけにエレベータがあるだけらしいです。おまけに無人駅。駅っていうのは少なくとも2カ所作らないと意味がないと思うんだけどなあ。いまや都市部にもこんな無人駅があるので油断は禁物。
  3. タクシー乗り場の位置…目的地−駅の間が車椅子では厳しい場合、駅を出てすぐにタクシー乗り場があるか。安全にたどり着けるか。雨が降ったらどうなるか。
    あと、タクシーを使っても悪くないほどの距離かどうかというのも気を使います。

インターネットで調べられること

路線と乗り換えを調べるサイト

 ほかにもいろいろありますが、とりあえず3つ上げておきます。これらのサイトから、路線を調べます。インターネットが普及する前によく使われていた「駅すぱあと」も便利ですし、ここはレトロに時刻表を調べても構いません。

 ここで、乗り換えパターン、所要時間を何パターンかピックアップします。

車いすルートがあるかどうかを調べる

 普通に歩く人は路線だけわかればOKですが、そうでない場合は、エスカレータやエレベータの有無、乗り換え距離、洋式トイレの有無など、知っておきたいことはいくつもあります。また、一個先から乗り換えたら、ホーム移動なしで乗り換えられる、とか。
 しかし、今のところ、それらを全部考慮に入れることは無理だと思います。「施設があろうとなかろうと、行くべき所には行かざるをえない」のは、当たり前です。車椅子で移動する限り、あまり神経質に心配しなくでも大丈夫だと思います。何となれば、運ぶのは駅員さんですから。施設状況があらかじめわかっているのとないのとでは気の持ちようが変わってくる、という程度に考えておく方がいいでしょう。これが、足が不自由だけど歩いて移動するという人だと、移動距離が少し違うだけでも負担が大きくなるので、駅構内の地理は大きな問題になります。

らくらくおでかけネット

、国土交通省がシステムを開発し、財団法人交通エコロジー・モビリティ財団が運営している駅のバリアフリー情報です。乗り継ぎ情報については前述の「駅すぱあと」の検索エンジンを使っています。

バリアフリー情報系サイト

 交通省プロジェクトで「らくらくおでかけネット」ができる前までは、個人ベースで収集されたこれらの情報サイトしか、移動障害者のための移動情報はありませんでした。しかし、障害を持つ当事者たちが、身体を張って調べてきた情報は、公式見解と異なった深みのあるものもあるのて、覗いておく価値はあります。

一般の検索サイト

YAHOO! や Googleで、「車椅子 & 駅名」、「車椅子 & 路線名」、「バリアフリー & 駅名」、「バリアフリー & 路線名」、「車椅子 & 地下鉄」、「車椅子 & モノレール」、「車椅子 & 市電」など、考えられる限りのキーワードで、検索サイトを回ってみます。

書籍など

 ほかにもいろいろありますが、よーのすけの手元にあるのはこれだけです。また、都会であれば、「ぴあまっぷ」などの一般向けナビゲーション地図も、主要駅のエレベータ、エスカレータ、タクシー、バス乗り場の位置が掲載されているので、結構使えます。

時間のみかた

 乗り換え時にロスがあるので、乗り換え回数が多いほど時間を多めに見ておかなければなりません。といっても、このごろは、滅多に5分以上待たされることはありませんけど(ときにひどい目に遭わなくもないが)。よーのすけは、無茶と言われますが、たいていギリギリ。用心する場合でせいぜいブラス30見ていきます。

ま、あまり神経質にならない方が…

 結局のところ、どうも、よーのすけは、行き当たりばったり・いいかげんに出掛けているんじゃないかという気がしてきた。ま、人間がいるところなら大丈夫、危ないのは人通りが減ったときだけ、なんて言ってしまうと、暴言にすぎるかなあ。
 車椅子ルートは別に設定されていたりするので、この手の情報は歩ける人に聞いてもダメです。彼らにはたいてい「無理」に見えます。どーやってここまで来たの?!といわれること、よくあります
 あんまり役に立たないページになっちゃいましたね。ごめんなさい。

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車椅子で彷徨えば扉
Yonosuke Hazuki[mailto:ocean@mbc.nifty.com]