市の福祉会館で電動車椅子を見ている時に、新年度になると市の補助が少なくなるか もしれないので、少しでも早めに作った方が良いですよとアドバイスをもらいまし た。
最初の業者から購入する気は無くなっていたので、インターネツトで業者やメーカー
を調べ会社に行ったりして、2軒目の業者と知り合いました。
ここは、座位保持の事もよく知っていて、「この座位保持は脊損の人、下肢に感覚の
無い人には不向きですよ。クッション製が少ないので気付かないうちに褥創(じょく
そう、床ずれ)になるので気をつけて下さい。」とのこと、ロホとJ2のクッションを
貸してくれました。
1ヶ月づつためして身体に合えば修理の補助を受けて交換しましょうと進められまし
た。
電動車椅子の見積を作ってもらい、役所へ補助の申請を出す。
12月に電動車椅子の操作ができるかの審査に伺いますとのこと。
2ヶ月間使用後、座面をJ2クッションに決めて発注してもらう。
市役所の審査担当の方が来て、電動車椅子の操作試験。
(業者に電動車椅子を借りていてそれに乗りました。)
普通に道路を走っていると、何か物足りなかったのか審査担当の方が突然、歩道との差が10センチある段を指して「ここから上がって下さい。」と言われ、『これは無理やぞ』、と、思ったのですが、操作不能と言われるのが怖かったのでチャレンジしましたが、とうてい上がれる高さではないので、後輪のスリップ音だけが空しく響きました。
そして「高すぎて無理ですね。」の言葉・・・『おいおい、無茶さすなよぉ!』
そして審査は無事終了、合格とのこと・・・なにが?(不合格ってあるのかなぁ?)
業者の人と相談して、「クイッキーP222SE」に決め発注してもらいました。
色はごらんの色です、業者の人はこの色ははじめてです、どんな感じに仕上がるのか
不安ですとのこと、いかがでしょうか。自分ではけっこう気に入っています。
座面をJ2クッションに交換してもらいました。
カバー付き | カバーを外した |
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連休明けに電動車椅子が届きました。
前 | 後ろ | 横 |
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外に出して移動中 | 引っ込めた。 |
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コントローラーをスイングして、でっぱりをなくし、机などに近づけるようにしました。
ロックを開いた | ロックを閉じた |
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本体重量120kgなので、よいしょっと動かすわけにはいきません、後部バッテリーカ
バーの横にある左右のレバーを開く事でロックが外れて手動で動かす事ができます。
ただし、ここが開いていると電動では動きません、開いたまま一人にされると身動き
取れません、必ずチェックします。
左図の後輪に黒く張り出しているのが、ロックを開いた状態です。
右図は、ロックを閉じた状態です。
手動車椅子の背もたれを布製に交換したいと考えています。
こうなると入院中に「車椅子なんかどうでもええわ」 「プロ(PTと業者)が薦めるんやから大丈夫やろう」という依存的な決め方をした座位保持装置(車椅子の費用より高価でした)が、全て不要になってしまいます。
身体状態が回復したわけではないのです、ただひとつ入院中と違うのは車椅子を使用する目的ができたことがおおきな変化だと感じています。
将来を見通すって難しい事です。
私にとって投げやりになったことが大きな敗因でした・・・。
papさんの車椅子的楽住ネット
papさんが初めてメールを下さったのが、去年(2002年)の4月のはじめのこと。papさんが、自宅に戻られて、パソコンを始められたばかりのころでした。
家主のように、もともと「不自由」な身体しか持ったことのない者にとっては、いわば「昨日」はなく、「明日」しかないので、「車椅子をつくる」というのは、新しいパソコンを買うのに似て、「おお、これで、今まで動かなかったアプリが快適に動く(はず?)。」という、明日への楽しみ(あと、ちゃんと動くモンができるんだろうね、という一抹の不安)しか感じないのですが、幸せな「昨日」を持つ中途受傷者の方には、「車椅子」はどれほど辛いものだろう、と思ったものです。
さて、クイッキーは、デザインの美しさに定評のあるアメリカ製車椅子で、OXエンジニアリングが台頭してくるまでは、モジュール車椅子といえば、無限工房がスウェーデンから輸入するパンテーラか、アクセスインターナショナルがアメリカから輸入してくるクイッキー、あと、わずかに国内のスポーツ用車椅子メーカーという感じだったようです。モジュールならではのきめ細かな調整が可能、なはずなんですが、代理店の力量に負うところが大きい、というところなわけですね。
今のところ、国内では車椅子は法定6km/h以内ということになっています。つまり、「歩行者」の歩く速度、というわけです。
しかし、実際に電動車イスで行動する方は、現在、バスなどに乗れないため、歩く人ならバスに乗るところを、歩いていかなければならない、ということで、事実上スクーター並みの使い方をせざるをえなくなり、とてもじゃないけど、国産の電動車イスでは、スタミナ、パワーともに、やってられない、と、外車をお求めになる方が多い、と聞いています。
papさんの電動車イスも、そういう重量級電動車椅子なのです。