障害者カウンセリングのカルテには、必ずこの項目があります。
生理の始末 | 自立 ・ 一部介助、見守りが必要 ・ 全介助が必要 どれかに○ |
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医療機関や福祉機関に行ったあなた、実はこういうカルテが取られているのよ。
生理というのは面倒なもんですわな。女性であることの象徴ゆえ、大事なことではありますが。昔、といってもさほど遠くない昔のことですが、この「生理の始末」の煩雑さゆえに、断種がなされていたという恐ろしい話もありました。
いや、ここはそういう話ではなくて、どんな生理用品使っているかという下世話な話です。ご安心を。
女性の社会進出は、生理用品の発達とともにある、と言っても過言ではないと思います。よーのすけが生理用ナプキン使い始めてかれこれ20年になりますが、その間だけでも、驚くほど使いやすくなりました。特に「羽根付き」、「吸収固形化」が出てきて以降、失敗することがほとんどなくなりました。
座りっぱなしでもぞもぞ不随意運動してるので、どうしてもナプキンはずっこけやすくなります。この点は誰しも同じらしく、よーのすけが使い始めた頃は前に一つ付いていただけの粘着テープが、後ろにも付き、長いのが前後に2本付くようになり、今では全面粘着シートです。クロッチ全体を包む「羽根付き」が出てきたところで、ほぼ出尽くした感がありますね。
さて。
これだけの動作をするってなかなか大変です。よーのすけなんぞは、一度に一つのものしか持てないので、入れ替えの時はちょっとした阿波踊りです。先に古いナプキンをペーパーでくるんで始末したから、新しいのを出せばいいのでしょうが、けちなもんで、つい新しいナプキンの包み紙だ包みたくなるんです。そうでなくても、新しいナプキンの剥離紙をはがしたところで、片手にぺたぺたするナプキン、片手につるつるして逃げやすい剥離紙を持ってしまうと、ちょいと途方に暮れます。ナプキンまっすぐ貼るには剥離紙が邪魔、剥離紙捨てるにはナプキンが邪魔。なにぶんにもトイレですから、持っているものを置く場所もないですし。その意味で、身体が不自由な人がよく使う汎用トイレには、荷物置きと、便座から手が届くところに作業台が欲しいものです。新しいナプキンを持って手すりに掴まるのも、よーのすけは出来るけど、手に全体重をかけるような人とかは、やりにくそうだし。
よーのすけの場合、剥離紙がバラバラこぼれるのが苦手です。床に落ちると拾うのが大変ですから。それで、剥離紙がない花王のロリエシリーズをよく使っています。剥離紙と包み紙が一体化している製品はほかにもありますが、羽根の部分の剥離紙もないのはロリエだけみたいです。
羽根付きというのも上肢が不自由だと、確かに扱いにくいんですけどね。
一度のトイレで時間をかけて着けるか、簡単に着けてマメにトイレに通うか。これは、どっちが面倒に感じるか、という好みの問題でしょうけど。