ガイドヘルパー養成研修レジュメ
重度脳性マヒ者等全身性障害者を介助する上での基礎知識及び重度肢体不自由者の障害について理解する
1.全身性障害とはなんぞや。
- 全身性障害…脳性マヒ・頸椎損傷など
- 歩けないだけでなくいろいろな障害を持つ
- 姿勢維持の不全・上肢機能の不全・言語障害・嚥下障害・排尿障害・難聴など
- 神経系統の混乱による様々な障害…起立性貧血など
1.1. マヒ
- 足で踏ん張れない
- 手で掴まれない
- 背後に向かって話すことの困難さ。周囲の音。
1.2. 不随意運動
- 脳性マヒ
- アテトーゼ…常に身体が動き、急に手足を突っ張ったり縮めたりする。
- 痙直…突っ張ったり縮んだりしたまま固まる。
- 感情や精神状態と連動することが多い。
- 頸椎損傷
2. 介助の実際
2.1. 身体的な介助
2.1.1. 予想がつかない反応をすることがある。
- 不随意運動の激しさに気を付ける。身体に触った刺激で、強い反応が出ることがある。
- 頸椎損傷の方の場合、痙性に加えて、起立性貧血などにも気を付ける
2.1.2. 介助は、本人主導で
- 障害者の身体の特徴は多様で、人によって全く違う。介助の仕方は本人の指示で行う。
- 介助される当人がやろうと思っているけど出来ないことを代わりに行う、ということが基本
- 介助者に必要なのは、指示がよく理解できない場合には確認を取る、という慎重さと正確さ。
2.1.3. 「介助のプロ」の意味
- 全員の顔が違うように、障害はみんな違うので、いくら知識を持っていても追いつかないことを自覚する
- 専門的な内容を持つ指示をきちんと理解し、聞くこと。障害者当人は、自分の障害に突いてはプロである。その知識と経験には敬意を払うこと。そして、介助のプロとしての立場で、当人から必要な情報を引き出せる質問能力と知識を持つこと。
2.2. 言語障害がもたらすもの
- 言語障害の重大さ
- 言語障害のある人と対等にコミュニケーションする困難さ
3. 全身性障害者の外出支援・介助とは
- 障害の多様さとそれに対する適切な対応の模索と当人の主導の下での介助
- コミュニケーションの重要性…当人の指示に従うことが出来ないとき。
Yoonosuke Hazuki[MailTo_ocean@mbc.nifty.com]