彷徨日記

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2009年分

05/XX(木)ユニバーサルなサーカス コルテオ シルク・ドゥ・ソレイユ東京公演・原宿

 なんと、バリアフリーなサーカスだったことか! 内容の方は、各自、検索して頂くとして。

 年末年始に再演があるということなので、行き方とチケットの取り方を。車いすお出かけ誌「いこうよ」に「バリアフリーなサーカス」として紹介されていたので、この情報は流す価値があるかも、と思いまして。

 よーのすけが行ったのは、ゴールデンウィークの寸前、たまたま里帰りすることになっていた妹くんが連れです。

 車いす利用者のチケットは、ぴあ等では申し込めません。お問い合わせチケット予約からの電話予約のみになります。

 相変わらず電話が苦手なよーのすけ、「やっぱ、介助する人がやりやすいように取った方が。」とか何とかいい加減なこと言って、妹くんに問い合わせてもらいました。妹くんの方も、そこは承知してますから、「どうせならいい席で見たいもんネ。車いすで端っこに連れてかれたらヤダもんネ。」と心得たものです。

 「問い合わせの感触は非常に良かった。やっぱり海外モノはマニュアルが違う気がする。」と妹くん。最初から「車いす席」を薦めるのではなく、丁寧に状況を聞いて、適当な席を提案してくれたそうです。車いすで直にアクセスできる席は、車いす席を除けばもう残っていないので、2段目くらいで少し奥に歩けるか、等々。ま、妹くんの訊き方が上手かったんとちゃうか、という気もしますけど。結果的には、席は2段目の3席目、演出の都合上、30分前に来てください、とのことでした。

 よりによって当日の体調は最悪でした。胃痛と吐き気がひどく、電車に揺られる自信がない。感染系ではないのはわかっていたのですが、チケット両親に譲って、今回は見送るか?などと、ギリギリまで迷い、開演に間に合うかどうか?の時間に出発しました。開演30分前に来い、って言われていたのに。

 場所は代々木オリンピック公園内の原宿ビッグトップ。品川で京浜急行から山手線乗り換え、目指すは原宿です。最寄り駅から品川まではエレベータ完備なんで、駅員の介助は不要なんですが、原宿駅がエスカレータ逆送らしい。やむを得ず、駅員さん連絡にしましたが、先方への連絡が取れるまで、1,2本待ってくれ、という。要するに、5分−10分待って、というわけですが、こちらはギリギリ。エスカレーターだけ連絡しておいてください、下車の迎えはいらない、どうしても次に乗りたいから、というと、「これに乗るのなら、連絡しませんよ。誰も迎えに出しませんよ」と。おいおい、脅しに来ましたか。原宿まで、15分以上あるんだから、その間にできようものに。不機嫌そうにガンとばす駅員(ここまで態度が悪いのは久しぶり。よっぽど面倒だったんだね)を捨て置いて、入ってきた列車に乗り込みました。

 やはり運が良かったと言うべきでしょう。下車してみると、ちょうどエスカレータの真ん前。しかも、車いすユーザーが降りてくる最中。車いす利用モード解除待った!と間髪を入れずに乗せてもらえました。降りてきて、ちょうど車いすユーザー用スペースが下に付いたときに到着ですもの、もっとも時間のロスがないパターンです。

 案内図によれば、原宿駅の目の前!でしたが、違ってました。

 神宮橋を渡ると、テントの屋根らしきものが前方に見えてきます。でも、道の反対側のように見えます。もしかして、この歩道橋を渡るのか?この先に渡れる場所があるのか? しかし、歩道橋にはエレベータはなく、直進するしか道はありません。半ば走るようにしてしばらく行くと、原宿ビッグトップの前の横断歩道を渡ることができました。「これがオリンピックをやろうかい、っていうメイン会場の駅かね。」とは、妹くんの言。ごもっとも。

 入り口付近で係員が待ち受けており、「はづきよーのすけさんですか。こちらへ。」あれだけ念押しされたのに、開演ギリギリに入るのをとがめもせず、席に通されます。インフォメで「演出上の都合で30分前に」とだけしか言われなかったと言うことは、「言うな」ということでしょうから言わないでおきますが、30分前に入っておかないと損した気分になります。

 十分に踏みしろのある階段2段分上の2段目、2列目です。車いすは、入り口付近でお預かりになり、幕が降りると持ってきてくれます。基本的に「サーカス小屋」ですので、いすは木のぱったんいす。座る自信がなければ車いす席がいいでしょう。360度の円形劇場で、真ん中が紗のカーテンで仕切られて半透明の背景兼袖になる仕組み。車いす席は、カーテンそばの一番前(S席の車いす席と思われる)ですが、そのあたりでも演技がされるので、「端っこ」気分にはならないと思います。「端っこ」っていうものがそもそもない作りになってましたから。小学校低学年サイズの人たちには、かさ上げ用のクッションが配られていました。

 トイレは、仮設で、汎用トイレが2機あります。仮設ですから、まあそれなりの使い勝手です。子ども連れと一緒になりますが、平日のせいか、2機で、待っても入れないということはなかったです。

 日本語とフランス語と英語とスペイン語でが同時に語られる舞台。どれか一つの言葉がわかれば、ほぼ同じだけ理解でき、楽しめるという意味では、とてもフェアでユニバーサルな演出です。日本語と英語か一番少なくて、同じくらいの量。日本でこういう演出をする、というのは、そう、子どもも大人も同じに楽しめる、ってことです。さすがは多文化主義の典例としてあげられるケベック州モントリオールから生まれたサーカスです。それは、誰もが同じように楽しめるという「ユニバーサルデザイン」の発送そのものだとも言えます。。

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車椅子で彷徨えば扉
Yoonosuke Hazuki[MailTo_ocean@mbc.nifty.com]