ここは、手2本、足2本で運転している人に読んでほしいナ。
ときどき、テレビでも見ることもありますね。普通のオートマチック車を改造します(詳しくは図解を見て下さい)。改造にあたり市町村の補助が出る場合もあります。片手でハンドル、残る片手でアクセルとブレーキを操作します。ハンドルにはノブを取り付けてあります。アクセル・ブレーキは、ペダルからバーを手元に延ばしています。足でも操作できます。飛行機と同じで押し込むとブレーキ、引くとアクセルになります。そして、このバーにはウィンカー、光軸の上げ下げ、クラクションも付いてます。
エンジンをかけるところまでは、手足が2本ずつある人と同じですが、ブレーキを踏んでギアを入れる、これが同時にはできません。ブレーキを押し込んでロックをかけ、それからギアを入れる、という二段階の手間がかかります。で、サイドブレーキををはずし、ブレーキロックをはずして発進です。
車に乗ったら障害者もへったくれもなくなるのは当然ですが。でも上で書いたような運転の仕方をしている以上、どうしてもいくつかの点で不利になります。何しろ、手2本と足1本で操作するものを手2本で操作するのですから。
まず、バック。ギアを変えるたびにロックをかけたりはずしたりする手間がありますので、そのぶん時間がかかります。いらいらして、ぴー、とか鳴らさないように。
また、バックは必ず目視で、と習うし、そうしますが、右手はハンドル、左手はブレーキをかけながらクリープ、という状態では、後ろを向いても、見えません。ペダル踏んでる場合は、体ごとひねって後ろ見てるんですね。首だけひねっても後ろは見えません。そんなわけで、基本的にミラーだけで後退してます。へたでも笑わないように。