手だけで運転する車

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図解 運転席

 ここで紹介するのは、「ハンドコントロール車・フロア立ち上がりタイプ(T字タイプ)」です。よーのすけのマヒに合わせて、微調整はしてありますが、おおむねこんなもんです。

ドアを開けるとこんなふうになってます。

運転席 黒線が改造部分です。

  1. アクセルブレーキ
    ハンドコントロール装置の中心。
    前に倒すとアクセル。手前に引くとブレーキホーンブレーキロックウィンカーランプのアップダウンが、全て左手で操作する(注)このバーに収まっています。(注:右に付ける人もいます。出入りの邪魔になりそうだけど。)
  2. ハンドルノブ
    フォークリフトなんかにも付いてるらしいですね、これ。完全に片手でハンドル操作が可能になります。健常者が両手で操作するものを、力も不十分な我々が片手で回すんだから、結構大変。
    健常者にハンドル預けると、これを「邪魔」と感じる人と、バックなどの時に活用して、「これ欲しい。いくら?(注)」と、聞く人がいます。足でアクセルとブレーキを操作できる人でも、力が足りない場合、このノブを付ける場合もあります。(注:\800 程度)
  3. チェンジレバー
    よーのすけの現在の車は、最近流行の「ウォークスルー」のため、チェンジレバーがサイドではなくて、フロントにシフトチェンジレバーがあります(誰だ、タクシーみたい、なんていう奴は)。このタイプだと、一番下にシフトを下げると、アクセルブレーキにぶつかってしまうので、そっくりだけど角度の違うレバーに変えます。
    改造業者、各社のレバーの「ニセモノ」を取りそろえてます。変えますよ、というので、どうやって?と思ったら、そっくり同じ物が出て来て、びっくりしました。外したもの「いります?」と言われたのにも困ったけど。
  4. サイドブレーキ補助板
    これも「ウォークスルー」の副産物。手前に手動バーを伸ばすことも可能です。
    しかし、健常者が足で気分良く踏み込むもの、手で押し込むには手応えが強すぎます。よーのすけは、「へ」も動かなかった。
    そこで、踏み板を継ぎ足して踏み込みやすくしました。そのままでは、実は母も足が届きません。何のことはない、チビで足が届かないというだけだったりして。

アクセルブレーキのアップです。

アクセルブレーキのアップ助手席から見たアクセルブレーキ
アクセルブレーキのアップ 助手席から見たアクセルブレーキ
T字付け根部分の赤いボタン
ブレーキロック
ブレーキを「踏み込んだ」状態で押すと、ロックされます。ブレーキを踏んだ状態でする操作の時に使います。シフトチェンジするときがほとんどかな。たとえば、「P」と「D」、あるいは、「R」と「D」を切り替えるとき。アクセルブレーキとシフトレバーを持ち替えるので、どうしてももたつきます。特にバックはもたつくね。
T字の前に立っている二つの小さなレバー
向こうの長いのがウィンカー
手前の短いのがヘッドライトの光軸のアップダウン
小指の部分の赤いボタン
ホーンです。

 よーのすけの母なんかは、面倒くさがってやりませんが、この車を「普通のオートマチック車」として運転する場合、アクセルを止める必要があります。そうしないと、心持ちアクセルの戻りが悪くなりますし、うっかりバーを引っかけて引っ張っちゃった場合、アクセルがフルに開いてしまいます。
 T字タイプの場合、アクセルブレーキ・バーの立ち上がっている根元部分をめくると、「ネジ」が出ているので、これを、右に(閉まる方)に回して下さい。バータイプもどこかにネジがあります。これで、ブレーキを踏んだときはアクセルブレーキ・バーが動きますが、アクセル踏んだときは動かなくなります。使った後は必ずネジをゆるめ、バーを引いて戻るかどうか確かめるのを忘れずに。

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車椅子で彷徨えば扉
Yoonosuke Hazuki[MailTo_ocean@mbc.nifty.com]