玄関[I]｜彷徨日記[R]＞ 映画に行こう ＞ 書コミ映画館情報始めにお断りしておきます。よーのすけ、実はそれほど映画好きじゃなかったりします。いささか「アニヲタ」の気がありますが、いわゆる、映画が趣味、というわけではありません。とはいうものの、人並みに、１年に１本程度は、ちゃんと劇場に見に行っております。一度も映画館に行ったことがない、という車いすユーザーが相当数いることを考えれば、まあ、よく行っている、とも言えます。
映画、というのは、昔は庶民の娯楽の王様だったそうですが、それだけに、映画館の方は、安上がりに、言葉を換えれば、車いすユーザーにとってはムチャクチャな作りになっております。古い館であれば、入り口しばしば階段にぶつかり、中に入ることが出来ません。そこをクリアできたとしても、映画館が階段状のホールである以上、車いすユーザーにとっては、なかなか難しいものがあります。車いすユーザーじゃないあなた、一度や二度は映画館に行ったことがあるでしょうから、想像してみて下さい。館内に辿り着けたとして、どこで観ますか？ 観音開きの重々しい扉を開いたら、そこは銀幕の別世界かもしれませんが、足許には、スクリーンに続く、急階段が待ちかまえていないでしょうか。もし、車いすで入ったとして、スクリーンが見える位置まで辿り着けるでしょうか。
車いすユーザーの強い味方は、最近数を増やしつつあるシネマ・コンプレックス、通称「シネ・コン」です。昔ながらの映画館は、今や斜陽の映画のせいか、なかなか新築ビルにならず、バリアフリー法などどこ吹く風、というか、バリアフリー法にあおられる前に転けそうな建物ですので、アクセスは難しいところが多いです。とにかく、古い建物はダメ、ということです。
他方、シネ・コンは、駐車場完備、もちろん車いすユーザー用駐車スペースも完備の郊外型ショッピングセンター内などにあることが多く、劇場までのアクセスに頭を悩まさずにはすみます。大型映画しか興行がかからない、等の、不満はありますが、アクセスに関してだけ言えば、比較的使いやすいでしょう。
シートに移るか、車椅子のまま観るか。これは、難しいところです。車椅子そのもので姿勢を保持している人の場合、車椅子のままの方がいい、と言うでしょうが、そうでなければ、本音のところはシートに移動したいところです。シートへの移動がものすごく面倒なので、車椅子のままで、というだけで、スクリーンに対する角度など、専用シートの方がいいに決まってます。
とはいえ、実際に車椅子からシートに移動できるかというと、これは、「階段を少なくても数段上り下りできる」人でないと無理です。なにしろ、シートは必ず段の上にありますので。運がよければ、出入り口と同じ高さのところに１，２列のシートがあることもあります。
よーのすけの場合、必ずシートから移ります。でないと首が痛くなりますので。大抵、車椅子で行けるところまで入っていって、人の手を借りてシートに移ります。そして車椅子は畳んで、１人であれば場内係の人に、邪魔にならないところまで持っていってもらいますし、連れがいれば、連れに片づけてもらいます。
映画館が階段・すり鉢状の構造を持つ限り、仕方がないといえばないのですが、車椅子でアクセスできる場所は、劇場の端っこに限られます。そもそも通路が狭いので、スロープのみの劇場でも、中程に行けることは稀です。また、出入り口の位置によっては、一番前、とか、一番後ろ、ということになります。後ろはまだしも、前で、しかも端っことなると、いささか悲惨なことになります
混んでて、というならまだしも、平日の朝一番、とかで、貸し切り状態なのに、そんなトコ、というのは、かなり腹が立ちますぜ。
やっぱり、映画館に行くこと自体が無茶なのか、あるいは、斜陽の映画そのものに魅力がなくなってきているのか、まとまったアクセスマップは余りないようです。
視覚・聴覚のハンディキャッパーに対するバリアフリーに関するサイトは、結構あるのですが、車いすユーザーについては、少ないようです。結局、「担ぐ」しかなくて、バリアが高すぎるからでしょうか。
なんとか探し出したものを並べておきます。
と、いうわけで、当サイトでも、映画館情報を集めてみようか、と。
相変わらず、系統だったものにはならないでしょうが、GOOGLEなどで検索をかけて、引っかかるようになったら、誰かが助かるかもしれません。ご訪問者のみなさま、ぜひ体験談をご投稿下さい。
