ぼやっきいなよーのすけ

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ホトケ作ってタマシイ入れず−バリアフリー・デザイン・ショールーム

2008年03月04日(火)19:29ごろのぼやき

日本一高い横浜はランドマークタワーにあるTOTOのショールームに行きました。わけあって、また風呂場をいじくることになりまして。前回いじくったのが、1987年のこと。バリアフリーなんて言葉は影も形もなく、情報も知識もなく、ただ、地元のタイル屋さんが手持ちの風呂桶を、よーのすけが「なんとかなる」高さで埋め込んで、付けられるところに手すりを付けただけ。手すりを付けるノウハウもなかったので、付けた手すりは掴まるとくるくる回り、しかも落ちたこともあったりなんかして。

あれから20年、住宅設備メーカーにとって「バリアフリー」はいわば大きなキャッチフレーズ。キャッチフレーズだけになってる気もしなくはないですが、大きなウリの一つになっていることは確かです。

今回の改装は、ユニットバス、ということで、初めてショールームなんていうしゃれたところに出向いたわけですが、入り口の一番ド目立つところに「バリアフリー」のコーナーができてました。

商談の前にトイレ借りよう、と尋ねてみると、すぐそこです、とのこと。あんまりあっさり教えてくれたので、ある予感が、ちらん、と頭の隅をかすめたのですが、素直にトコトコ行きましたところ、予感がどんぴしゃり的中でした。汎用トイレがない。

戻って、車いすで使えませんけど、と言ったところ、受付騒然。誰がトイレを使うと思っていたわけ? 横にでかでかと提げてある「バリアフリー」の看板は、そういう意味じゃないの? 大きいつづらと小さいつづら、じゃなかった、大きいトイレと小さいトイレ、どちらがいいですか?って、車いすユーザーに聞かずに、トイレを指さす案内って、普通のと汎用トイレが必ずしも併設されていない今の日本じゃかなり怪しい。(正しくは、「そちらでしたら車いすのままお使い頂けるトイレがございます」だね)受付のおねえさんたち、フロアマップを探しまくって、やっと、レストラン街の5Fに見つけてくれました。今いるのは34Fなんだけどね。今や「バリアフリー」の旗手で、「トイレ バリアフリー」で検索すると一番上に出てくるこんなページとか、こんなサイトを持っている会社のショールームでさ、on Use の汎用トイレがないってまずいんじゃないの。お宅の「バリアフリーデザイン、ユニバーサルデザインってそんな程度の理念かい」って思ってしまう。

新しいとばかり思っていた横浜みなとみらいのランドマークタワーも着工が1990年で竣工が1992年。バリアフリー年表としては微妙なところですね。ハートビル新法でも、店舗部分以外はパブリック・スペースとはみなされず、バリアフリー対象外ですもんね。お客さんとして来るのはいいけど、働きに来るのはだめだよ、ってことですもんね。コレで就労促進なんてよく言うよ。

それにしても、ユニバーサルデザイン会社TOTOのショールームがフロアの半分占めてるところでだよ、汎用トイレありません、は、やっぱまずいよね。当サイトの「あやしいトイレ」なコレクションを増やしてくれるのはもっとうれしいまずいけど。

どんなに立派な汎用トイレができてるか、ちょっと楽しみだったのに。

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[カテゴリ:バリアフリー・アクセシビリティ ]


A6方眼綴じノート

2008年03月01日(土)22:20ごろのぼやき

相変わらずの無い物ねだりです。

そろそろ年度替わりになってきまして、手帳を新しくしなければならなくなりました。一時、システム手帳+リフィルと中身のプリントアウトの方向を模索してましたが、さすがは重度のアテトーゼ、リフィルの抜き差しがすごーく面倒&失敗が多くて加除式のメリットが生かせず、しかもめくってちぎれることが多いし、リングが邪魔で手書きがうまくできなくて、結局おっくうになってメモらなので、ノートいらないじゃん状態になりました。ここ2年ほど綴じ手帳愛用者になってます。15年にわたる大学生活(!)の延長で、未だに発想は4月始まりです。一昨年は高橋書店の女性向け手帳(シブイねえ)を使ったけれども、何となくしっくり来ませんで。で、去年は、「少し大きいかな?」と思いつつ、無印良品の「オレフィンカバー・ウィークリー・ブラック」というのを使いました。で、これが結構書きやすくて気に入りました。開くとぱたんと寝そべったきり閉じない。実に上肢自由者向き。

何が良いといって、メモ紙が「方眼」なのが最高に気持ちがいいです。どういうわけか、よーのすけ、方眼紙だと文字がすごく書きやすいんです。初めの頃はほとんど書いていなかったのが、忙しくなった9月頃からページを半分に折って、スケジュールページには自分の予定と自分が関係する事務所やサークル、行きたいイベントの予定、メモページはTODOリスト欄と、その週ラジオで聞いた曲だの、会った人の名前(すぐに忘れるから)だの、原稿のアイデアだの、買い物リストだの、仕事もプライベートもごっちゃまぜ。フリーノートの方はもっとすごくて、ブックリストに、シンポジウムのメモ、果ては料理のレシピまで、ブルーブラックの万年筆(これが、母が中学入学のお祝いにもらった米軍の放出品!)で、ちまちまと書いてあります。今や、この手帳を見れば何でも出てくる、という状態に…。

現金なもので、真っ黒のオリジナルカバーを素敵な倉敷帆布のカバーに換えた途端、嬉しくなって書き書きするようになってます。黒いかばんに黒い手帳だと、多少大きくても行方がわからなくなる、ということも今回初めて黒手帳を使ってよくわかったし。ただ、フリーノートが10枚くらいしかないのがもったいなくて。なくなったときのために、コクヨのB6キャンパスノートを連結して1冊にしてあります。100円ショップのソフトビニールケースを使うと、実に簡単にノートが連結できます。書きやすいよ。のはずが、これ、方眼じゃないので、うまく書きにくくて、つい書くのがおっくうに…。

で、2日ほど「A6方眼ノート リングじゃない」をGoogleして探してますが、方眼ノートファンは多いのに、ブツがないんですねえ。無印のダブルリング方眼ノートが中身は理想なんだけど…。ダイアリーみたいに綴じてくれないかなあ。ついでに、ウィークリーもカバーなしだともっと嬉しい。

初等教育期を過ぎて、ワープロで全部やっても誰にも何も言われない身分になったのに、しかも、字なんか書けなくてもだれもが納得する「脳性マヒ」なのに、どうしてこうよーのすけは文字を書くことにこだわるのか? 筆記具とノートがディスプレイしてあると、なぜそこに貼り付いたまま離れられなくなるのか? いっぱい試した挙げ句、「あ、もう講義ノート取らなくていいんだった。」って思うんだよな。(これでも大学生時代は、ボールペンを1年に2本ほど空にしていた。)

A5ならいくつかあるみたいなんですけどねえ。A5の手帳。うーん、これ以上かばんの中身が膨らむのは…ねえ。

[カテゴリ:日々の工夫??? ]


スパムで参った。

2008年01月14日(月)17:58ごろのぼやき

ぼやきモード全開です。

半年に1度くらい、スパム(迷惑メール・書き込み)がバージョンアップする時期がありまして、お手製掲示板や、メールボックスのフィルタが次々に破られます。で、よーのすけみたいなへっぽこサイトオーナーはべそをかきながら対策を探してネット検索をしまくり、各大手サービス提供者はフィルタを進化させます。

この時期に、サービス提供者のフィルタのアルゴリズムはほとんど突然変異をします。というか、その前にスパムが変異しているんですけどね。フィルタはそれに対応するだけです。で、フィルタが変異した結果、正当なメールが「スパム」として扱われてしまいます。そうなると、昨日までちゃんと入った来た人のメールが迷惑メール扱いになる。で、1週間ほど前から、YAHOO!が、よーのすけのメールをスパムだと判断するようになり、3日前から、Gmailが、@niftyから転送している掲示板の書き込み通知をスパムだと判断するようになりました。本ボシアドレスを隠す、という迷惑メール対策の常套手段が、迷惑メール対策によって利用できなくなるとはね。自分で自分の足を囓っているタコの気分だわ。スパマーの方が、絶対に上手なんだから。

Gmailのフィルタはえらく厳しくて、メーリングリストもメルマガもかなりの確率で迷惑メールに突っ込まれてしまいます。なので、結局迷惑メール箱を開けて見なければならず、自動振り分けの意味がありません。笑ったのは、YAHOO!のグループを問答無用で迷惑メール行きにしたこと。それを解除するのにしばしの学習期間が必要でした。

それで結局のところ、人力でお掃除しないといけないわけです。さすがに、1週間で迷惑メールが千通になるよーのすけの公開アドレスの場合、迷惑メール箱まで開けてみる余裕はないので(だからフィルタが厳しすぎると困る)、受信した分だけですが。この時気をつけないといけないのは、スパムそっくりのメール体裁を取って送ってくださるメール。これが結構多いんですよね。タイトルが「はじめまして」だけとか。これで「あやか」なんていう知らない人の差出人だったら、フィルタは、ヘッダ情報を見て通したとしても、人間が確実に削除します。公開アドレスの場合、初めての人から来るメールが多いですから、気をつけはするのですが。よーのすけみたいに、メールの仕組みを知っている人なら、面白がって中身を見てから捨てますが、「知らない人からのメールは怖い」が流布している昨今、開かずに捨ててしまう人が多いようです。よーのすけも、何度、こりゃスパムだ、と思ったら、サイトの感想や問い合わせだったりしたことか。で、同じタイトルの隣のスパムと見間違えて、削除しかけたことか。

メールを出す方だって、もし自分が見ず知らずの人物から内容が見えないメールをもらったら開けずに捨てるんじゃないか?と思うのですが、何でそう考えないんだろう。1分30円の通信料でしょっちゅう切れるパソ通していた世代としては、「すぐにダウンロードすべきかどうか判断できるタイトルを付けること」というのが常識だったんですけどね。やってみるとき、立場を入れ替えてみよう、というのは、介助の心持ちと同じだよな。

それにしても、スパム変異・増殖中ですねえ。メールの方も急に増えた感じがありますし、今まで無事だったうちのBBSも次々やられて忙しいったりゃありゃしない。手が回らなくなって、閉鎖してしまった掲示板もあり…。

そういえば、去年も、暮れから正月にかけて、スパムだぁと騒いでいたような気がします。クリスマス休暇で、スパマーがバージョンアップする暇ができるのかしらん。

[カテゴリ:パソコンとIT ]


マーフィーの法則なのか?

2008年01月04日(金)22:27ごろのぼやき

つねづね不思議でした。

どうして坂道を上がっていると、しんどい中盤では誰も助けてくれないのに、もう一漕ぎででおしまい、というところで、「大変そうですね。押しましょう。」と言われるのか?
車いすを車に積み終わった頃に、「手伝いますよ。」と言われるのか?

コトが済んじゃってから手伝おうか、と言われてもなあ…。

去年、縁があって、高校にヘルパー研修、なぜか法科大学院に至るまで、いくつかの場所でいろんなテーマで講義をしたんですが、必ずと言っていいほど聞かれるのが、「障害のある方に、手伝いましょうか、と、声をかけるのは、ご迷惑なんでしょうか? という質問でした。皆さん、よっぽど「結構です」って冷たく断られてはめげているらしいですね。

そんなこんなで、「介助の申し出かた」というトピックは必要なんじゃないかしらん、と思ってました。介助を申し出られた側は、申し出を受けて何に頭を巡らせるか、という話です。

[カテゴリ:編集後記・サイトについて ]


パワーポイントの怪。やっばり嫌いです。MS。

2008年01月02日(水)22:38ごろのぼやき

 正月早々、ぶつぶつ言ってます。

最近、パワーポイントを使ってプレゼンする機会が増えてます。年明け早々に一つプレゼンの仕事があり、作ったプレゼンを、相方に渡すため、ネット上にFTPでアップしてました。が、いつまで経っても、トイレに行って帰ってきても終わっていません。何だらほい、これは。

見れば、何とオドロキの43メガバイト。なんでやねん。ありえねーよ。

依然としてMS嫌い+金欠なよーのすけ、パワーポイントはといえば、大昔、Nicrosoftが、Officeに半ば「おまけ」として付けていたPowerPoint97。OpenOficeのプレゼン用ソフトをCD−ROMに焼いて、会場のパソコンで立ち上げる、というのを、自分だけの時にはやっていたんです。しかし、他人とやるときはそうもいかず、しかも、凝り性なもので、凝ったプレゼン作ったら、バグを踏んでしまって、真っ白になるスライドが何枚か。で、仕方なく、PowerPoint97で作り直したのだけど、ケータイで動画が撮れるのが物珍しくて、それをつい貼り付けたらば、他のパソコンで再生されないことが判明。PowerPoint97は、内部再生する動画・サウンドに限り、絶対パスでリンクするのね。持ち出し用の「プレゼン・パッケージ」にまとめようとしたところ、何度か繰り返すうちに、出力先を指定するコマンドを受け付けなくなり…。で、そこは一時ファイルを探し出すという、アクロバットでしのぎました。けど、このパッケージ・ファイルは元のファイルの20倍以上もある40メガバイト! そんなにでかいくせに、パワーポイントファイル単体ではビデオが再生できず、ビデオファイル本体も必要と来たものです。

元々の7メガバイト、というのも、貼り込んだ画像を全部合計したって2メガにも満たないかわいいもので、それが何でこんなに膨らんでしまうんだか…。ネット検索をしたら、「PowerPointのサイズを縮める」というソフトが結構出ていて、「おいおい」という感じです。たった30ページのスライドで40メガって、1ページ当たり1メガ以上? 大丈夫なのかマイクロソフト。

パスさえ相対パスに直せたら済む話なのに…。パッケージだって、実質パスを書き換えているだけなのに、何で6倍ものサイズになるんだか。

しかし、困ったなあ。年明け早々の仕事だってのに、これじゃ、人様にプレゼン受け渡しがができないやんけ。

[カテゴリ:パソコンとIT ]


メール送信ができない!! port 25 blocking の巻

2007年12月02日(日)16:55ごろのぼやき

先月20日頃から突然メールが送信できなくなりました。その後自分の調子が悪くなってて、パソコンに全く触らないようにしていたこともあり、音信不通の言い訳にはもってこいだったんですが、さすがにほったらかすわけにもいきません。こういうとき、電信八号は偉いです。通信ログを調べて、port 25 blockingをすぐに発見しました。これは@niftyのサーバの問題だ、と、サポートページを検索、SMTPに加え、サブポートNoを設定する、というところまではすぐにたどり着きました。

ところがどっこい、ここから先が四苦八苦、何度やってもアクセスできません。IDは合っているし、パスワードも何度も入力し直しましたがうまく行かない。ずっとPOP befor STMPで問題なかったんですもの。サポートページによれば、ポート番号変更STMP認証にせよ、となっている説明と、ポート25はそのままでSTMP認証のみ変えろ、となっている説明と両方ある。セカンドメール(公開用)の方は、ポートをそのままにして、STMP認証のみ変えて何度か試しましたが、やはりうまく行かない。万事休すで、サポートセンターに、通信ログをくっつけて問い合わせをしたところ、質問フォームが改めて送られてきました。それで、全く同じ情報を書いて送り返したところ、

という、当たり前の返信が返ってきました。セキュリティ・ソフトを外し、他のメールソフトでも試してみましたが然ダメ。せめて、ポート番号変更が必至なのかどうかでも確認を取らないと、どこを確定すればいいのかがわからないじゃん、よーのすけが知りたいのはそこなのよ、と、再度問い合わせようと、通信ログをコピーしようとして…気付きました。ポート番号変更した方は、ちゃんとサーバと通信ができている。MD5形式で認証に入ってやがる、と。落ち着いてログを読むと、サーバとうちのマシンとご挨拶し合って、IPアドレスを引き渡して、合い言葉を掛け合って、CRAM-MD5でログインする約束をして、ユーザIDまでは受け入れた跡があり、どうやらパスワードが違っているらしい、ID、パスワードとも暗号化されていたので、焦っていたときは気が付かなかったんだわ。「authentication faile」しか見てなかったのね。もう一度パスワードを直したら、接続できるようになりました。昨日までに何度も入れ直したんだけど、全部タイプミスしてたっていうことですね。セカンドメールの方は、ポート番号変更したらあっさり送信できてしまいました。

確かに、パスワードをミスる、という、一番ありがちなミスを問い合わせたよーのすけも間抜けではあるのですが、通信ログを読めばすぐにわかる間違いに気が付かないサポートデスクというのも問題ですよね。そのためにわざわざ通信ログをくっつけて送っているのですからさ。「メールのヘッダ情報を送れ」と言われて送ったメールに付いていた送信時間って、実はダミーだったみたいだし。送信ができないメールに送信時間が記載されるわけもなく…。ログの記載は真だけど。

サポートデスクに情報揃えて問い合わせをして、サポートデスクが情報見ないでマニュアル通りの的はずれな回答をよこして、落ち着いて考えたら結局自己解決といういつものトラブルシューティングに終わってしまいました。下手に詳しいと、「単純な間違い」でも手が込むからややこしくなるんだよね。

[カテゴリ:パソコンとIT ]


折ってやる!

2007年09月30日(日)18:50ごろのぼやき

去年の春に、健康保険証が個別になり、しかも「障」のはんこぺったんだけのコンパクトサイズになったので、ほくほくしておりました。で、結構ご機嫌(なんでだ)でカードケースに入れて持ち歩いてました。ところが。この10月、保険制度が変わって、またも「障害者受給証」の復活です。最初、小さなカードサイズの保険証が届き、見ると、「障」のはんこがありません。同封の文書には、「高齢者医療の改正に基づき、受診の際は高齢者医療受給者証を一緒に云々…」と書いてある。老親2人と同じペーパー。保険証と各種受給者証の多さに閉口していた(コドモだった私が、病院に必要なものを覚えきれないくらい多かった)母が、こめかみをひくつかせつつ、窓口に「まさかと思いますが、受給者証って、保険証と同じサイズでしょうね。」と、半ば抗議の電話をかけました。

すると、障害者の方は、うちではなくて、障害福祉係ですんで、わかりませえん、と障害福祉係に回されます。そこで「けっこ大きいですぅ」との答え。せっかく小さくなって、あれこれ持たずに済むようになって楽になったのに。使う側の利便性なんか、全く考えてないんですね。全国統一? だったら、改善するようにちゃんと働きかけなさい。と、文句をタレて電話を切った母。

保険証をカード化した利便性に預かれない私たち。支払いゼロだからと言って、差別な気がする。ちなみにこれは高齢者も同じでして。しかも、うちの高齢者なんざ、高齢者医療になっても負担率3割だもんなあ。それでもわざわざでかい受給者証を持って来いってか。

「折ってやる。保険証カバーに入るように、カッターで折り目付けて折ってやる。それでも入らなかったら、フチを切ってやる。」と、ぶつぶつ言うよーのすけ。

実際に来た受給者証は、A6サイズで昔の保険証と同じサイズ。B7クレジットカードサイズの現保険証に比べたらかなり大きいし、2つ折りにしても保険証より大きい。カッターを振り回すよーのすけを止めて、「折り目を付けなくてもこれくらい折れるわよ。」と2つに折りつつも、「折るな、切るな、とは書いてないわよねえ…」と、よーのすけの握ったカッターを狙う母。

財布に入れるわけではないから。クレジットカードサイズでなくてもいいか、という線に落ち着いたよーのすけ、B7のカードケースを買ってきて、それらを納めました。百均で何枚か入っていたため、我が家の受給者証は、みな2つ折りの運命をたどることとなりました。

必要なのは番号だけなんだからさ、保険証にはんこ押すか、同じサイズで作りゃいいのに。紙代も半分以下で済むんだし、利用する方も散らばらなくて楽なんだし。

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フィッティングルームで試着できてます?

2007年09月29日(土)16:30ごろのぼやき

「障害者」の立場からだけ見ていると、かえって気が付かない「バリアフリー」って実はたくさんあるもので。

所属している当事者団体が事務所を構えている某ショッピングセンターが、月に1度「車いす研修」なるものをやってます。テナントの店員さんが車いすに乗って自分の店舗を回ってみる、という研修なんですが、それに、ウチの団体も付き合っており、よーのすけも担当の1人となって、毎回くっついて歩いています。

アパレル系の店舗では、いつも試着室が使えるかどうか、また、どうやったら利用して頂けるかを一緒に考えます。車いすごと入れる試着室というのは滅多にありませんし、立ってはいるにしても、「段差」が結構怖かったりします。ジュータンだけを敷いて、段差なしにしてある試着室もこのところ増えてきてはおり、そういう場所は、よーのすけみたいなおちび系コンパクト車いすユーザーになら利用できますが、ちょっと大きいと厳しいかな、なんて思ったりもします。

先日、初参加の外資系アパレルのテナントのチェックに付き合いました。そこにはなんと車いすで回転できるサイズの試着室があったんです。もちろん段差なし。「車いすご利用の方はここを使って頂いてます、とのこと。さすが外資系、と感心しつつ、さらに聞いてみると、あかちゃん連れの人がベビーカーごと入ることができる、とのこと。それはそうです。試着室の外にあかちゃん待たせておいて、持って行かれた日には、おかーちゃん、パンイチで追っかけていくわけにはいきませんものね。おとーさんなら、まあともかく。

ほー、と感心していたところ、だいぶ前の研修で、これはどうにもならないね、と言っていたアジアン系雑貨とファッションの店(これだけで「バリアー!」って感じがしましょ?)で、妖しげなエスニックドレスを眺めていたら、以前研修に出ていた店員さんに捕まって、「着てみません?」。連れて行かれたのが、ヤシの木やら、ランタンやら、もじゃもじゃと毛が生えたラグやらで足の踏み場もなく飾られた正規試着室の隣のスペース。天井にカーテンレールが付けられていて、すてきなバティックのカーテンをぐるりと回せば試着室に早変わり。なあるほど。これまたあかちゃん連れのお客さんに好評だとか。

考えてみれば、今どきの子連れ女性なんて、独身の女性と変わらない程度におしゃれしますもんね。子連れは試着もせずに安物を買う、なんていうのは一昔前のイメージで、私なんぞが、「こんなワカメ状の物体、どうやって着るんだろ?」と首を傾げていると、ベビーカーを引いて、シャツの裾にもう1人子どもをぶら下げた女性がそれを持っていく。当然試着はしますわな。で、こういうお母さんは、子どももおしゃれさせるから、購買力としては大きいはず。「車いすのまま使える試着室」は、子ども連れで使える試着室でもあるんです。その子どもがちょっと大きくなって、そのお店のテイストを気に入ってくれたりしたら、新規お客さん獲得ですよね。

なまじ、「障害者」の立場でバリアフリーを考えると、つい障害者目線になってしまうから、「ニーズが少ないし、公正さの点からすれば当然なんだけど、難しいよな」と思ってしまうのだけれど。障害者基準でものを作ると、「快適♪」って感じる層は、一般が感じるよりも多いのかもしれないです。「ニーズがない」というのは、「こんなもんだ」と思っているからなんじゃないかしらん

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流感+CP+タミフル=?

2007年05月06日(日)16:45ごろのぼやき

道に落ちてた野鳥を拾い食いしたわけではありませんが、流感にかかりました。鼻の奥の粘膜を削って、待つこと3分、ほれ、と見せられた検査キットには、「A型」のところにくっきりとフラグが立ってました。付き添って来ていた元医療専門職の母と2人で「おぉぉぉ!」と感動。田舎もん2人して文明の端っこを「見た」気がしました。

「で、タミフル使います?」と、お医者さまからの質問。私の居室は1階の(当たり前だ)濡れ縁まである、今時珍しい「低い家」。飛び降りたって、たかがしれてます。「流感は、しばらく熱を出して、症状がきつくなったら頓服で抑えて5日ほど寝てれば治る」主義のよーのすけですが、興味半分でタミフル処方してもらいました。年齢的には完全に「安全圏」ですが、何しろ「脳性マヒ」ですからね、神経系の薬に異常反応する可能性がないとはいえません。「タミフル+脳性マヒ」で、階段駆け上がったりなんかしないやろか、それで、障害者運動から足洗えたとかいったら楽しいだろうな、なぞというアホなネタを考えつつ、夕方服用いたしました。

今回の流感、きつかったですねえ。いつもはよーのすけ、高熱が出る初期には割に機嫌がよくて、「アンタ、熱が9度越えなんて嘘だろ」といわれる食いっぷりを見せ、最悪時を過ぎて収まりかけた頃に、鼻が詰まって・痰が絡んで息ができないだの、食べたくないだの抜かすんですが、今回は、頭と身体すべてが痛み、タミフル飲んだ2時間後、ご飯に起きたものの、気分は悪い。息苦しいで、何も食べられない。ここでタミフルの副作用を疑わなかったらどうかしてます。とりあえず緊急医療センターに電話をかけ、タミフルの副作用を聞いてから、まあ、様子を見るか、ということで、解熱鎮痛剤を服用。現金なもので、数時間後にはすっかり気分がよくなり、夜中に夕ご飯の残りを食べ、満足して寝たのでした。タミフルの効果は絶大で、以後熱も出ず、風邪らしい症状もほとんど出ず、階段を駆け上がってCP生活にピリオドを打つこともなく、非常に楽な療養生活となったのでした。ひどい症状は、流感の痛みによるショック症状だったようです。(でも、病院に行く前、熱はもっと高かったのに、昼食には丸パン2つとクリームの詰まった大きな菓子パン1つ、おにぎり1コに、ボウルにてんこ盛りの野菜スープとミルクティーをマグに1杯食しているんですが…。)

症状は収まりましたが、菌はばっちり腹ン中に潜んでいるはずですので、禁足処分はもちろん、数日は安静にしておけといわれました。連休中に友人と会うはずが、相手が健常者なら、まあ、よーのすけなんぞの流感じゃうつらんわい、と思うところ、これが障害者。たかが風邪でも下手すりゃ生命に関わります。関わっているILの電話番の連休の前のお当番が終わったところで発症し、やれやれ、義務を果たした後でよかった、と一瞬ほっとしたのですが、「潜伏期間」なるものを思い出し、いかん、と、この期間に接触した仲間たちに、連絡を入れたのはいうまでもありません。何てったって「A型」ですからね。医者にも、「絶対誰かにうつるよ・うつってるよ」っていわれたし。

去年の冬、親しくはありませんでしたが、よーのすけと同じ歳の脳性マヒの女性が、流感で亡くなっています。肺炎でも悪化させなければ、若い人が死ぬわけもない、たかが流感で。症状が急に悪化し、救急車で病院に運ばれたところが、脳性マヒを理由に病院が受け入れ拒否し、たらい回しにされたとか。遅れに遅れてやっと処置を受けた病院で、処置後静かになったとして放置され、実はアテトーゼにとっては一番怖い「痰が絡んだことによる窒息」をしてたそうで…。よーのすけ程度でも、ちょっとした風邪で痰が絡み、夜中に「死むー!」とか思って飛び起きることがあるくらいですから、呼吸の確保と誤飲の監視は、体調がおかしいときのアテトーゼ型脳性マヒの場合、常識なんですけどね。「流感で死んだ」っていうんならともかく、「脳性マヒの扱い方がわからないもんで…」という原因で、たかが流感で死ぬんじゃたまりません。2,3日前に、彼女の元気な電話の取り次ぎをしていただけに、なんともやりきれず…。

見た目「普通度」が高い(と自分では思う)よーのすけは、町医者に断られたことはありませんが、「当院には脳性マヒ者の薬の禁忌の知識がないから、診られない。」とか、急に動悸がひどくなってて病院に行ったのに、「うーん、脳性マヒだからねえ。」と帰されたとか(CPはもう何十年もやってるわい)とか、診療拒否ないし、それに近い話は時々聞きます。難病系や、おとなしく治療を受けられない知的障害者などの場合、なおさらです。うっかり風邪も引けないという現実が、障害者にはまだあるのです。

[カテゴリ:障害及び障害者について・与太話もあり ]


バリアフリーが範囲を狭める???

2007年02月18日(日)19:37ごろのぼやき

昔むかし、その昔。

日本初の障害者自身による「障害者運動」だった「青い芝の会」が、多分関西地方限定だったと思いますが、「駅のエレベータ設置に反対する。」という、ものすごい主張をしたことがあります。主張したのは、何しろ「脳性マヒ者協会 青い芝の会」ですからね、言うまでもなく車いすを使う全身性の障害者。本来なら、「交通バリアフリーのために、すべての施設にエレベータを。」と叫ぶはずの人々です。それが、何でまた「エレベータ反対」なんていうひっくり返った主張をしたかと言いますと。

「みんなと一緒に階段を上がりたいと思っても上がらせてもらえなくなる。」
…ごもっとも。エレベータがあったらば、おみこしなんかしてもらえないですわな。

これは駅にエレベータが設置され始めた頃の話ですから、70年代後半か80年代の話でしょうか。しかし、その後、ぽつりぽつりと設置されたエレベータが、一般の人のルートから隔離された「障害者専用」ルートを作ってしまい、それ以外のルートの利用を禁じる傾向を生んでしまった、ということを考えると、「エレベータ反対」という現実の主張は違うにせよ、ことの本質は合っているかも、という気がしたりします。

なぜいきなりそんな昔話を思い出したか。

先日、地域の障害福祉計画につき、コメント提出するために、近所のボランティアサークルに呼び出されたよーのすけ、そこで彼らがどんな活動をしているかを聞かされました。結局、文書を作らされる羽目になったのですが、それはさておき。

彼らの活動の一つで、高校生を高校まで送迎している。と言うのがありました、確かに、通学にはガイドヘルプは使えないし、歩行困難だと、ラッシュの電車は乗れませんから、車で通学するしかない。通学先を聞くと、よーのすけの住む地域ではあまり進学者がいなかった、学区内(今は全県一区なので学区自体がない)とはいえ、非常に遠い学校です。バス−電車2本−バスと乗り継がなきゃ行けない。1時間半はかかるね。車だって1時間近くかかるはず。何でまたそんなところに? 同じレベルの高校(近いという理由だけで選んだ母校)が、よーのすけンチの裏にあるってのに。20年の間に大がかりな序列変更があったのか? 理由を聞いて、よーのすけ、噴火しかけましたね。

「行ける学校はいくらでもあったけど、エレベータがある県立高校がそこしかなかった。」

聞けば、「杖をつけば歩ける。今は車いすをあまり使ってはいない。」とのこと。だったら、よーのすけ(杖落第者)と同じか、もっと条件良さそうじゃん。県のバリアフリー条例以降に大規模な改築をしたため、「バリアフリー化」に引っかかったらしい。で、エレベータがそこしかないという理由で、そこしか受け入れなかったらしい。おい、それじゃ、20年前と同じか、もっと悪くなってるじゃんか。

よーのすけ、県下の公立高校で、「重度障害の2人目の生徒」という輝かしい(?)記録を持っております。送り迎えをする親の負担軽減のため、自宅の裏の、朝の連ドラ見てからでも間に合う高校を選ばされたわけです。とはいえ、バリアフリーなんて言葉は影も形もなく、とにかく何にもないわけだから、どこを選ぼうと同じだった、という点では、逆にどこでも交渉次第、という雰囲気はありました。中学のセンセたちも、そこは頑張ってくれる気があったようですしね。

それが、「エレベータがあるところにしか、障害のある学生は受け入れない。」になっちゃってたとしたら。そんなことはない、と思いたいですけどね。「障害者の受け入れは怖くない。」ってことをわかって欲しい、ってのもあって、高校生活けっこ頑張っちゃったんだけどなあ。20年前。(それだけじゃないけど、気持ちのどこかで意識してたな)

駅で介助を頼もうとしたら、「当駅はエレベータがないので、エレベータがある駅まで行ってください。」と言われたとか、「リフト付きバスがそのうち来るから、それに乗って。」と言われたとか、そういう話を聞くと、ことの本質は「エレベータ反対」のほうが正しいかも、とか一瞬思ってしまいます。むろん、それは間違いですけどね。ことの本質を前に出すと、その現れはグロテスクになります。

「エレベータがあろうがなかろうが、利用を希望したら利用できるべく最大限努力する。」言うまでもなくこれが正解ですけどね。

[カテゴリ:バリアフリー・アクセシビリティ ]


支援法と地域障害者計画

2007年02月05日(月)12:59ごろのぼやき

「よーのすけ? うん、いるわよ。今、何かしてるみたいだけど…。広報にパブリックコメント募集が出てた? 障害者福祉計画について? ホームページに計画が公開されてる? 30ページもあるのをプリントアウトした? で、何か言いたいけど、何が書いてあるのかさっぱりわからない? そうよねえ、役所の文章は難しくてわからないものねえ。で、ウチのよーのすけにコメント聞きたい? わかったわ。資料見てから折返し電話させるから。

子どもどうしが小学生時代から友人だった人からの電話です。妹くんどうしが同級生で、上のお子さん身体がご不自由だったどうしでよーのすけと仲が良く、親どうしもずっとお付き合いがある人です。締め切りが間近なので、すぐに反応して欲しいとのこと。PDFファイルで公開されており、PC画面では読みにくくてかなわなず、急ぎだということで、文字の詰まった中身をちらっと見ただけでプリンタ送りにしました。

出て来たペーパーに目を通したのですが、「何なんだい、これは。」 ちょうど、友人のパソコンの不具合をなんとかしようといじったら、フリーズしてXP自体が立ち上がらなくなった、というこの上なく迷惑なサポートをしてしまった後始末の最中で、オーバーヒート気味だったんですが(SP2当てないとドライバが足らず、SP2当てるとXP起動前に再起動を繰り返す。何なんだいったい。まだ解決してない)、ペーパーに目を通したよーのすけの方がフリーズして立ち上がれなくなりかけましたさ。これにどうコメントをつけろ、って言うんだ。

30ページに及ぶ「障害者福祉計画」。30ページにわたって、「我が自治体には障害者が何人います。うち、身体が何人で、入所者が何人で、内、地域に移行するのが何人で…。国や県と仲良く仕事をしまあす。」と書いてある。そして資料として、11月に実施したアンケートの集計が分析もしないでそのまま貼ってあります。「自立支援法のサービスを受けていますか」「障害を負ったのは何歳ですか」「医療に困ってますか。」なんていう質問が並んだ、「アンタ、人をナメとんのか。」というアンケートでして、よーのすけ、ちょうどめちゃ忙しくて沈没していた時期に実施されたもんで、スルーしちゃっていたんですよね。これは計画じゃなくて報告書じゃん。突っ込むところすらないよ。30枚プリントアウトしてえらく損した気分。これじゃ、「何の事やらわからない」のは当然だよな。

気を取り直して、そんなことをコールバックしたところ、「やらなきゃいけない、っていうだけで、2ヶ月足らずで計画を慌ててでっち上げて、10日ほどパブリックコメント募集して、意見がありませんでした、なんてやっちゃうのは、いかにも悔しいじゃない。何か言いたいけど、この計画で何がどうなるのか、私じゃ全然わからないから何言えばいいんだかわからないし。へ? よーのすけ君、移住計画中? ずっと住む予定じゃないんだ。先にそれ聞けば良かった。ずっと住むつもりじゃないんなら、興味ないよね…。」

そうなんですよね。それもあって、マジメに追っかけてなかった我が街の障害者問題。

「自由欄のコメントに対する自治体のコメント見た? 要求は多岐にわたっていて、どうしようもありません、だって。障害が多様なのは当たり前じゃない。でも、移動についてとか、テーマは3つくらいになっているよね。こんなんで出されちゃっていいの? それはあまりに悔しいじゃない? 私も今は子どもが出てしまっているから、当事者じゃなくなっちゃったし…。関わっている当事者の人たちは、全然わからないって言っていて、何かを言えるところまで行っていないし…。」

うぅむ。ここまで思われてたら、我がこととしての気合いはあんまり入らないけれども、そりゃ何かやらないわけにはいかないわなあ。

とりあえず、当事者仲間たちにも相談して何か書いてみることにしましたけれども、どうなりますことやら。

[カテゴリ:障害及び障害者について・与太話もあり ]


「こびとのいたずら」か?目は節穴か。

2007年01月21日(日)20:57ごろのぼやき

「みこちゃん? あ、ごめん。お布団見つかったわ。うん。おばあちゃんが普段使っていた布団の中にあったの。お騒がせしてごめんね。」

一昨年亡くなった祖母が、数年前から「見あたらないんだけどどこへやっちゃったんだろう?」と首を傾げていたという中国製の「真綿の布団」。「なくなるわけがないじゃないの。」と言ってほったらかしていた母が、現金なもんで、自分が使いたくなり、「絶対見つけるぞ。」と決意したらしい。ひと山あった客用布団を探したけれどもとうとう見つけられず、生前、祖母が「みこちゃんにお客様用に布団を貸したことがある。」と言っていたのを思い出し、みこちゃんの押し入れに嫌疑をかけ、みこちゃんに押し入れをひっくり返させた挙げ句、「ないよ。」と言われて、普段使いの押し入れを探したら見つけた、という顛末です。「毎日布団を上げ下ろししていて、なんで「ない。」って言っていたんだろう、とは母の言。

人間の目というのは時として節穴になるもので、「見ているのに見えてない。」ということがよくあります。よーのすけも、しょっちゅう「アレがない!」と叫んでは探し物してます。これが不思議なことに、たいがい「あるべきところ」から出てくるんですな。で、自分も「見えてない状態」なのはわかっているので、すかさず、「おかーはーん」と呼び、「ここに仕舞ったはず」と言って見てもらう。そうすると、さっきはなかった引き出しから忽然と現れます。不思議だ。

二人がかりで探しても見つからないこともあります。いつもかばんのポッケに入れてあるPIMCAカード(名刺大のパソコン用カード)、これが行方不明になり、母と二人でかばんを裏返しにして探したけど見つからず、友人に探してもらったらちゃんと「そのかばんのそのポッケ」から出て来たり。一番不思議だったのは、「モンブランのインク壷」。よーのすけ、「スポイト式」という古いパーカーの万年筆(母が中学入学のお祝いに「中古」を買ってもらった。そんな時代のもの)に、モンブランのインクを入れて使ってるのですが、この「モンブランのインク壷」というのが、普通イメージする「インク壷」とは違うユニークな形の壜で、かつ大ぶり。これが入れてあったはずの引き出しから忽然と消え失せ、二人がかりで探すも見つからず、ひと月ほどして再度探すも見つからず、あきらめて新しいのを買って、それを仕舞おうとしたら、そこには探していたインク壷があったのでした。

それにしても、「布団」というのは桁違いの大物でしたねえ。見失うようなもんじゃないよな。

[カテゴリ:日記 ]


たかがチャック、されどチャック

2007年01月18日(木)19:09ごろのぼやき

上衣のボタンには男女の別というのがありますが、ズボンのチャックは男女問わず「右前」が原則です。ところが、「中国製」なんかの女性用ズボンだと、ものによっては、上衣と同じく「左前」になっているものがあります。いや、男性ものでもあるのかもしれませんけど、あまり履かないから…。

このほど買った「おうち用ズボン」これが「左前」だったんです。で、これがものすごく開閉しづらい。外では緊張しているし、そんなギリギリまで頑張ったりしないから思いませんでしたが、ボタンではなくて、チャックが開閉しづらい。そりゃ、左側が開いてるものを右側から回って閉めようというんですから、前立てか下着のどっちかをチャックが食うのは当然です。間に合わない! 焦るぞぉ。今まで、外用ズボンしか左前は持ってなく、外ではトイレは緊張してますし、それほど何度も行くわけではないので、ボタンがかけにくいということはあってもチャックまでは気付きませんでしたね。

よーのすけの場合、左手で小さいものをつまむのは難しく、ましてつまんで引っ張るなんてのはかなりうれしくない。ま、よーのすけは、左の方が強いマヒだから、まだ例外的ズボンで焦ればいいだけだけれど、これが右マヒの人だったら、ほとんどのズボンで苦労する、ということです。標準から遠ければ遠いほど、なんにせよ大変。

[カテゴリ:日記 ]


手作業ブログ?

2007年01月16日(火)16:41ごろのぼやき

「ぼやっきいなよーのすけ」再開か?

BlogチックなHTMLを吐き出すスクリプトに変えてはみたものの、1か月空白が空くとログをたどれなくなってしまうという不具合があったし、書き込みもしづらく、また、ウェブ上でしかデザイン変更ができないのが扱いにくくてですね。こりゃ長続きせんわあ、と思っていたところ、やはり半年で挫折しました。ブラウザのフォーム上で書き書きするのはやっぱしムリ。好き勝手にデザインを変えて書けるのがホームページの楽しいところでもあるので、やっぱし書き込みの自由度は重要です。となると、かっちり作られたCGIスクリプト、特にBlogシステムなんていうのは、好きなようにデザインできるようになるまでに、よーのすけなんぞは挫折しちまいます。正直言って、「おお、ここは快適に読めるぞ。」と思ったブログとかWikiってないもんね。字は細かいし、目的のページに一発で辿り着けた試しがないし、そもそも読み込んで表示するまでにすごく時間がかかる。うち、基地局から遠いので、1メガ出てないのよ。(8メガ契約してんのに)

気にはしていたんですが、本業の方が忙しくて手が付けられませんでした。で。本業の方が一段落付いたところで、そちらの方で、CSVデータベースを整形してテキスト内に貼り込む必要性を実感しましてね。例えば、引用をするときに、文中には「はづきよーのすけ(2007)」として文末には「はづきよーのすけ:車椅子で彷徨えば(迷子出版 2007)」なんていうリストを作るわけですが、これが自由にできるデータベースアプリケーションって意外に少ない。おとなしくマイクロソフトの掌中にいればできるのかもしれないですけどね。DOS時代にすでにCSVデータをたくさん作っていたんですが、何しろ横文字文献と日本語文献が混ぜ混ぜになっていて、"Human", how funny creature this is. とか、特殊文字をTeXで扱うための、\"sなんていう形式のフィールドもあるわけですよ。こんなのをエクセルに読み込ませると、データがすべて破壊されてしまうんです。

こういうフィールドを壊さないCSVエディタって、意外に少なくて(シェアウエアでも壊す)、辛うじて一つだけあったフリーウエアを使ったりしていたんですが、このほど、その公式サイトを見たらば、マクロが比較的簡単に使えることがわかりましてね。質問してみたら、数個の関数であっという間にできてしまったんです。で、ぼやっきいもその応用で…。だって同じことなんだもん。

というわけで、手作業更新によるブログもどきコラムシステムです。テキトーな切り分けができるところが、返って実情に合ってます。

本当は、Perlスクリプトを書いてテキスト処理かけられれば一発なんでしょうけれどね。Pealスクリプトが書けると、「TeX−QX書式メモ埋め込み」とか、「QXメモ埋め込み−Vine書式タグ」とかの行き来が簡単に出来ていいだろうなと思うのですが、なかなか。

[カテゴリ:パソコンとIT ]


車椅子で彷徨えば扉
Yoonosuke Hazuki[Mail_ocean@mbc.nifty.com]