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暮れのWin10アップデート以来、ケンジントンマウス(トラックボール)の動きがすンばらスィ~。
画面中を走り回ってあちこちクリックしてくれる。しばらくパソコン放置すると、いっぱい窓を開いてる。
メーカー的には、Win10には対応してまへん、という回答が来たけどな。
ケンジントン、買い換えなきゃダメかなあ。それとも、何度かアップデートしたら直るかなあ。
と、思っていたら、どうやら、タッチパネルの不具合だったらしい。タッチパネルのデバイスドライバをOFFにしたら、走らなくなった。
MicrosoftのタッチPC・Surfaceでも、Win10アップデートで同様の暴走現象が起きているようで、これか?と思ったら当たったみたい。MS純正のPCそんなんで大丈夫かね。
車いすユーザーの友人によるFacebookの投稿。
「Google検索に「いきなりステーキ く」まで入力したら候補に"いきなりステーキ 車椅子"。同じこと考えてる人は多いんだな。で、高さが変えられるテーブルで対応してくれるらしいと判明。」 「いきなりステーキだけに、いきなり行っちゃ対応できません てオチですよね(笑)」「さっき店に問い合わせたら"低くなるテーブルは普通にありますから、いつでもどうぞ"と…ありがたいねー。」
と、大盛り上がり。そいつはいいや、だがホンマかいな、と思ったので、半年ほど前、近所にできた店舗へ検証に行った。
さすが、バリアハンターなワタシ。テーブルを所持していない店舗に突っ込んだよ。
結局ハイチェアによじ登った。テーブルもチェアも固定で安定していたので、何とかよじ登れる。
「テーブル高いですけど、大丈夫ですか?」と聞いてくれたのはエライ。入れますかね?と聞くと、どうぞ、とは言うけれど、止まり木だけなのに知らんぷりな店舗スタッフが多い中、それはまともだ。多分、過去にワタシみたいな奴が誰か来たんだろう。で、文句言いつつか、がっかりして帰ったに違いない。
というわけで、「いきなりステーキ」にいきなり行ってもいきなりステーキ食べられないことがあることは判明。だからといって、まるきり無理でもないようなので、問い合わせてみてね。
去年の暮れ頃から、バッテリーが怪しくなっていたシャープのスマートフォン。最初おかしいな、と思ったのは、外出の往路で音楽を聴いていたら、復路でもうバッテリーが空になっていたときだ。機内モードにしていたから通信は発生していない。音楽アプリも終了してあった。一体何が起きた?
なんかあったかいな、と思うと、2時間ほどでバッテリが上がってしまう。android4.x系では有名な「メディアストレージの居座り暴走」っぽいこともあるし、同期中にコケたっぽいこともある、いくらヤマハの簡易電動車いすJWX-1+がUSB充電できると言っても、これはたまらん。
機嫌がいいときは2日くらいもつ。どうもバッテリじゃなくてシステムの問題のような気がする。もともと、購入当初から、「突然電源が入らなくなる。電源につなぐと回復する」という症状があった端末である。充電系のプログラムになにか問題があることは間違いない。(ちなみに、一度ドコモショップの真ん前で症状が出たことがあり、持ち込んだら、初期化を勧められた。まだほとんどいじってない頃のことである「出荷当時のままで使ってください。」と。おいっ。その後いろいろアプリを足し、バージョンアップを繰り返して、ドコモ系の設定を全部落とした頃に、症状がなくなった)
とはいえ、再セットアップは気が重い。ぐずぐず言っているうちに、実行アプリ一覧にはリストアップされてないのに、電力消費中のアプリ一覧には上位に居座っていて、再起動しようが何しようがアンインストールするままで居座り続けているヤツとかが現れ、とうとうメディアストレージの暴走が止まらなくなった。これはもうやらざるをえない。
…と、引きに引いた割にはあっさり復元できた。初期化後、先にてんこ盛りのプリインストールアプリを全部落としてから、アプリをインストールし直した。一番憂うつだった各サイトへのログイン情報もそのままあっさりと復元できて…。
初期化前は7割方埋まっていた内蔵ストレージも半分以下になった。まだ本格的に使っていないからなんとも言えないが、熱暴走は今のところしていない。
ま、ここ半月くらい不調だったEvefnoteがどう出るか、だな。
先代のデル吉から愛用していたファイラー「ESエクスプローラ」は落として乗り換えた。ここのところ、他アプリの動作をインターセプトして邪魔していたらしい。カメラからデータを他に引き渡すときに「何か」が起きてるっぽかった。これで安定するといいけどね。
バッテリー交換しようにも、キャリアを解約してしまっていて…。解約寸前にバッテリー交換しようとしたら、「解約してもいつでも交換できますから、もうちょっとしてからにしてはいかがでしょうか。」と言われてそのままにしちゃったけど、あの機なら保険オプションが効いたんだよな。2月後には制度が変わったとかで、バッテリ交換58,000円の見積もりが出された。
左が復元したシャープ。右かandroid2.2の「デル吉」
さすがにandroid2.2では、マルチデバイスとしてはどうしようもないけれど、Bluetoothでスピーカーにつないで、温覚なら丸一日、ネットラジオなら半日流しっぱなしにしてもバッテリびくともしないから、それはそれで使い道がある。
「電池交換5万8000円」で、買い換えを考えなくもなかったか、さすがは1年近く検討した挙げ句に決めた端末に変わるものはそう簡単に見つからないやね。
android2.2と2.3の間には、深くて広い川があり、今の4.2に乗り換えた頃には、もはやGoogleからインストールできるアプリなんてほとんどなかった。OSのバージョンが2つずれると、ちとやばい気もするが、今のところ割となんとかなっている。
購入時、私にしては珍しく最新モデルを買っているから、もうしばらく使いたいねえ。
障害を持つ横浜市民の、いわばメッカともいえる新横浜。横浜在住の障害者なら一生に一度は必ず訪れる。…というより、一度や二度は「呼び出しを食う」場所だ。なんせ、恐怖の更生相談所があるからね。ちょっと面倒な装具作りたいと言ったら、絶対呼び出される。
で、なぜかその新横浜を舞台にしたギャグマンガが登場した。最初は「Y市S町」だったのが、2巻、3館と続くにつれて、だんだんローカルになってきて…。今や、街並みも地名もビル名も、お店の名前までバッチリ出ている。
以前は車で家とリハセン往復しかしなかったので素通りだったが。簡易電動を車載できるようになって以降、リハセン呼び出されついでに、新横浜の駅前付近ふらふら探検してたおかげで、それなりに新横側は土地勘がついた。なので、めっちゃ受けている。ありがたいことに、未探検の篠原方面はまだ舞台になってない。デートに行くのは桜木町だし、スタジアムの土手から落っこちたら流れ着く先は鶴見駅だし、東京駅から新幹線1本で来ちまうし、まんま新横ライフなんである。
で、ここ新横浜が、人間と吸血鬼が同居する世界になっている。基本、人間社会がメインストリームで、吸血鬼が絶対的マイノリティらしいのだが、お約束どおり、吸血鬼は人を狙うし、噛まれれば吸血鬼化して操られることになっている。人だけではなくて、それなりに獰猛な吸血生物も、こちらの世界の蚊やハエ、川のコイのレベルでうようよしているらしい。そのうえ、ときどき冷蔵庫の中の野菜も噛まれて吸血鬼化したりする。そういうもんは、一般ゴミとして出せず、市役所に電話して引き取りにきてもらう。いずれにせよ吸血鬼というのは、すぐ隣にいるけれども、人間にとっては危険でやっかいな存在らしい。
この世界、人間はまんま人間なんだが(もちろんギャグマンガだから全員どっか変だが)、絶対的マイノリティの吸血鬼グループは、さらに細分化されていて、相互にコミュニケーション不可能なほどバラエティに富んでいる。人間と折り合っているのもいれば、折り合えないのもいるし、管理下に置かれているのもいる。折り合えないのは、退治されるリスクに晒される。ちょっくら障害者チックだな、と、思ったりもする。
ベルグソンを引き合いに出すまでもなく、「笑い」というのは、どこかで蔑視感情を含みがちだから、まともに考え出すと、アレなんだけどね。だから「お笑いもの」は苦手なんだ。
でも、マイノリティ吸血鬼の中でも、さらにヘタレの主役?(一応バディものだ)が気に入って、つい全巻揃えの態勢に入ってしまった。
ま、基本的には、少年マンガのギャグマンガなんだけど。いかにも小中学校男子の喜びそうなかわいい下ネタ満載だし。
吸血鬼の闊歩する新横浜を体験したい人はどうぞ。
「シン・ゴジラ」観てきたで。4DXで。
4DXを「映画」と言っていいかどうか?ってのは、議論がありそうだけど、エンタテイメントとしては確かに楽しい。画面には集中しづらいけどね。いくつか「あり?」と思うシーンがあったから、もう一度2Dで落ち着いて観るかなあ。
通して画面に落ち着きのなさがあって、座席に落ち着きがないせいかと思っていたけれど、大きいカメラと、庵野さんのiPhone撮影が混在してるらしい。iPhoneでメジャー映画!
こういう細かいところが、4Dだと見切れない、って部分はあるね。
先に4Dの話をしておこう。
今回観たのはワールドポーターズのイオンシネマみなとみらい。
当館で、バリアフリー映画上映企画している奴が言うのも何なのだが、やっぱ、世紀の変わり目に出来たこの映画館、車いすアクセスはちと難しい。ワールドポーターズ店舗の方は徹底できたけど、ワーナーマイカルの劇場内部までは介入できなかったようで…。
もちろん、当時の劇場としてはダントツにアクセスしやすかったが、2016年となった今では…なのだ。
マイカルのころはまだ人手がたくさんあって、わっと世話焼きに寄って来てたけど、イオンになってからはそれもなかなかな感じである。
初めての4Dということもあり、今回は、(またも)everywhere OKのヘルパー同行だ。ヘルパー付き4000円になっちまうから、これもハードル高めだね。
当たり前(なのか?)だけど、車いす席はなし。身長制限には引っかからなかったが、
あたりがビミョー。やっぱ、入るところで現場の責任者に尋問されました。
席は、上から2番目のど真ん中、という、一番見やすいけど歩行困難者にはハードルが高いところをゲット。
「すんごく振り回されるから疲れる」と聞いていたから、覚悟していたけれどもそれほどでもなく。(空中戦メインのスター・ウォーズはこんなもんじゃなかったらしいが)最初のドンはさすがにびっくり反応で足上がっちゃったけど。
むしろ同じユニットの端っこのおじさんが大柄で落ち着かない人で、ばたばたする度に、画面と関係なく倚子がドスドス揺れるのがちょっとね。
注意事項は大仰だが、電動車いす、または、介助者に推してもらってベルトなしで車いすに座っていられる人ならば全くもって対丈夫。ヘルパーが車いす振り回す方がよっぽど容赦ない。
ついでにローカルなことを言えば、京急電車に乗れてれば大丈夫。あれほどはぶん回されない。
やっぱうちの(?!)劇場、どっちかの壁に、手すり1本欲しいなあ。段々は緩いし、倚子も跳ね上がらないから、手すり1本あるとひとりで行けるなあ。
映画としては面白かった。多分、ファースト・ゴジラのコンセプトに近いんじゃないかな。
"His name is GOZZILA"と言って通じてしまう世界観が続いていて、特にゴジラ好きではない視聴者にとっては「なんだかなあ」だったけど、今作はその辺りが現実的だったね。
えせ法学者としては「害獣駆除に自衛隊を使う法的構成云々」とか、受けましたね。確かにゴジラは、あんなにデカくなけりゃ農林水産省の管轄だわな。
怪獣好きとしては、ただ散歩しに海から上がってきただけなのに、退治されちゃうゴジラが哀れだったわ。
いろいろあって、しばらく前からタブレットが欲しくてしょうがない。
iPadの画面は魅力的だが、入力関係のインターフェースに融通が利かなくて、操作性から行ったらAndroidでなきゃしんどいなあ、と思っている。障害者IT支援業界では、iPadのアクセシビリティ配慮が絶賛されているが、しょせんはベンダー提供オンリーのアクセシビリティで、選択肢はすごく少ない。これに対して、「アプリ探せば、変化自在。どーにでもなる」のがAndroidだ。どーにでもなりすぎて、どーしていいかわからない、という欠点にもなるようだが、ちゃんと使えば、手を機械に合わせるのではなくて、機械を手に合わせることができる。
iPadが障害者に優しい、なんて、絶対ウソだ、と私は思っている。コンピューター操作を覚えたくない人には優しいことは確かだけどね。
というわけで、いろいろ考え合わせた結果、やっぱsimフリーでAndroid、キャンペーン使うと1万台で買えるlenoboに決めた。決めたところで、ふと魔が差して、検索したら、出てきてしまった、独和大辞典の電子版。これ、どうしても欲しい。
老眼+指先が怪しいのとで、この頃独和引くのが大変なんだ。(ついでに聖書も良く読めない。まあ、昔から節番号は全然見えてなかったけど)
入力が何とかなりゃ、ってんで、まさかのATOK for Androidを探したら、驚くなかれ、iOS8で対応してた。これはiPad行けるか?と思ったら、インターフェースはやはりiOSに依存してて、下半分のでっかいフリックキーボードにはならないらしい、嗚呼。でかいフリックキーボードで、長文打ちたい、っていうのも、タブレットが欲しい理由の一つだから…。うーみゅ。
もひとつ、来年の2月で、docomoの割引が切れる、っていうのもある。もともと格安Simに乗り換えるつもりで、docomoの端末を、しかも最新機種を買ったのだが…。今となっては、docomo特有の制約のせいで、それやるとテザリングができないらしい。開発者モードで設定を書き換えてしまえば行けるという節もあるが、うーん、また生兵法でマニアックなことやるのもなあ…。iPad、セルラー版だとむっちゃ高いし…。同じ値段で、Androidなら、バケモノみたいなのが買えるし…とか思ったりして。
せっかくlenoboに決めたのに、また振り出しに戻っちゃったじゃないか。
誰か、iOS8のiPadで、サードパーティのキーボードのフリックモードで、下半分の巨大キーボードになるのがあるかどうか、見てくれないかなあ。
たぶん、日本一早いヤマハJWX-1++試乗レポート。それから、アルバジャパンのe-fix。ヤマハの新車が出る、ってんで、1ヶ月も前から楽しみにしていたYOTEC。そんなこと、未だかつて、ないな。
今年のヨコハマ・ヒューマン・テクノランドはすごかった。おなじみのOXエンジニアリング、日新医療機器、日本ウィールチェア、木村義肢製作研究所、ヤマハ発動機…はもちろん、パンテーラ・ジャパンにWELL、アルバジャパンにアクセス、玄人まで来てたんだから。なんかの間違いかと思った。(ヲタクな話ですいません。)
私のお目当てはもちろんヤマハの簡易電動ユニットJWX-1++。コントローラーが大幅改善された新バージョン。
私の第一候補のフレームは、OXエンジニアリングのYZ-Eというもの。JWX-1搭載仕様として開発されたフレームで、8インチの巨大キャスターが特徴だ。
私が現在使っているアイシン精機の電動ユニットはTAO LIGHIT2。トランスミッション製作会社らしく、なめらかな変速はピカイチだ。これに慣れてしまうと、ヤマハのユニットの変速時ノッキングがどうも…。アイシンに乗りつけると、他社のユニットはどれも、あのでっかくて高価なペルモビール車でさえ振り回され感を感じてしまう。振り回され感ははともかく、変速時ノッキング感は、ここ1-2年で、主な簡易電動ユニットは、、今仙電機製作所もアルバもほぼ解消してしまったから、ヤマハ特有のものになってしまった。ここはあんまり解消されていない。で、私にとってはこれが最大のネック。
代理店氏速報によると、日清医療機器のMSフレームに++搭載したものは、3日前に販売開始しているとのこと。じゃ、現物あるかな?と期待したが、何故かMSはなく、10月まで発表がないはずのOXのYZ-E++が出てる!? YOTECのいいところは、国際福祉機器展ほど殺気立っていないので、好きなだけ遊べる、ということだ。今回は特に、発表してあまりに間もなくて広報する間もなかったのか、誰も興味を示してなくて…。代理店の営業氏さえ知らなくて、驚いてたもんね。
YOTECでは毎年、車いす体験コースと称して、クランクと探査解消プレートの強烈な奴と砂利と踏切、という、ありがたーいルートが設置される。今年は「体験者以外立ち入り禁止。電動立ち入り禁止」になってたのが、「4時になったら開放するからね」と、リハビリセンターのエンジニア氏がわざわざ私に伝えに来た。それって、拙者に「やれ。」ということですかいね。
もちろんやりましたさ。気になっていたYZ-E++とe-fix。
両者とも、動作反応が自分のとはだいぶ違うので、かなりギクシャクするが…。
それでも、YZ-E++は、クランクは、付きそうスタッフがほれぼれするほど難なく突破、砂利&段差解消プレート越え(砂利上に薄い人工芝が乗せてあって真ん中に段差解消プレートが乗っている。砂利とは気づかないで突っ込んじゃうのでトラップとしてはたいしたもんだ。段差解消プレートはかなりの角度があるものだったし、初心者はまあ電動でも無理だろうな。)も、すんなりと。問題の踏切は、と、これも拍子抜けするほどあっさり越えちまった。見物していたエンジニア氏が、「えー、この障害物、こんなにあっさりクリアされちゃったの、初めてだよー」とブーイング。
「こんなにとんがったキャスターで、線路の溝越えるかね。恐るべしヤマハ、いやOXか。」というのが、日本屈指の横浜リハビリテーションセンターの主席(?)エンジニア氏の評価でした。
キャスター径が大きくなると、ターンのキレが悪くなるとかいいますが、試乗した限りではあまり気になりませんね。まあ、このあたりは、車両感覚、反応スピードその他に慣れてない状態で乗ってますので何とも言えませんが。クランク突破?そりゃ、標準安全使用のデモ機でそれくらいできなかったら、ガイドヘルパー抜きで電動乗れないよ。
YOTECののとやかさを最大限利用して、ヤマハの営業氏におつきあいしてもらい、走り出しと制動距離の感度調整をいろいろいじくって試させてもらいました。コントロールレバーの感度、両者を別々に設定できます。アイシンのタオライトに近づけるとしたら?というお題でやってみて、さらに嗜好をプラスしたところ、どうやら、コントロールのアソビは大きく、走り出しの感度は早く、制動距離は長く、という、「なんかちょっとヤバくね?」という設定が、私の好みであることが判明。これにはそれなりの理由があって、不随意運動で、レバーを固定しているフリして実はできてないので、緩んだときに感度が高いとカタッとスピードが落ちてガッタン来るみたい。それがヤマハ特有のノッキング感を助長してるっぽい。制動距離を長くして、コントロールレバーのアソビを大きくすると、不随意運動をある程度吸収できるらしい。私の場合。
とはいえ、速度が伸びるまでがやっぱり気になる、ヤマハのノッキング。これさえなきゃパーフェクトなんだけど。
で、このノッキング感が解消され、パワーもあるのが、アルバ・ジャパンのe-fix。
去年の春試乗したときは、ヤマハ以上のノッキング仕様で、ダメだこりゃ、と思ったのだが。今回のバージョンアップで突然変わった。モーター音もほとんどなく、走りがなめらかになった。スイッチ入れたときの電子音もないのが、私としてはすごく助かる。ヤマハもスイッチオンの電子音くらい、オプションで外してくれないかなあ。
このe-fix、むっちゃ感度高く設定されていたのと、さすがは外国製、見慣れないでっかいフレームに搭載されていたのとで、クランクはさすがの私もこすってしまった。砂利と段差解消プレートは難なくクリア。線路もクリア。YZ-E++と違って、なんかパワーで押し切りました感はあるが…。あと、このコントロールレバー、ちょっと引っ張ると、いとも簡単にすっぽ抜ける。外国製のコントロールレバーは、みな抜ける仕様が好きなんだろうか。
とはいえ、コントロールボックスはでかくて車載の邪魔になりそうだし、バッテリーも巨大だ。細やかなユーザビリティについては、ヤマハ圧勝な気がする。
だいたい、日本の交付基準からしたらべらぼうに高いしね。走りのなめらかさのためだけに、それだけの金額を積む価値が私にあるか。走りのなめらかさ、なんてのは、1時間も乗りゃ、慣れるような気がするしね。
日本車では標準で搭載できるフレームがないので、どれに付けてもフレームメーカー保証外になる。しかし、逆に言えば、どれにどう付けても、強度さえあれば大丈夫なわけで。オットーボックにでも積むか。あれなら確実に積める。
ユニットメーカーは自信満々だったが、経験的に言うと、ユニットメーカーの自信満々って危ないのだよね。
ちなみに、パワーが大きいってことは、それだけ無理な登坂もできてしまう、ってことで、その登坂に耐えられるだけのバランスを持つフレーム、となると、フレームのシャーシを伸ばすことになり、小回りがきかなくなる可能性が出てくる。体重90キロ越えの大男ならともかく、40キロにも満たないようなモスキート級には、巨大パワーはむしろ危険だ。アイシン精機レベルのトルクでも「体重軽くて上がれるからといって登っちゃだめですよー」と言われている角度があるくらいだから。
2013年の暮れに、現簡易電動のメーカー替えを決意して以降、紆余曲折は関係者一同覚悟の上ながら、ぐるぐる回る回る、ようやく今年の6月に、第一候補のフレームが、OXエンジニアリングのYZ-Eに決まってデモ機お取り寄せできたと思ったら、「受け金具が変わるとフレーム変わるんで…。微妙な設定どーなるかわかりません。10月の福祉機器展までには現物ができるはずですが…。」のOXの事情説明で、振り出しに戻った。1ヶ月後に新製品が出るとわかっていて、それ見ないで作らない方がいい。さらに、「YOTECでユニットは出展されるはずだから、それ見て弊社(代理店兼メーカー)で作る?冗談じゃない、10月にいいのが出るとわかっていて、弊社でオーダーフレームなんて、そんなコワいこと、僕はできません。(しかも相手がはづきさんだし)」という、代理店の営業氏のもっともな事情で、10月までストップが決定した。はずだったが。
このYOTECで、思いがけずYZ-E++乗れて、よっしゃあ、と思ったところがまさかのダークホース。うーん、うーん、うーん。
「重身のコに、エステ行きたい、って言われているんてすけどぉ…。」
どっか、対応してくれるサロン知りませんかね? と尋ねる、拙宅出入りのヘルパー某。
ンなこと、バンカラなキャラが売り物のよーのすけに聞く方が間違ってるだろ、と、思ったが…。
それだけのために、エステサロン見物に行くほど酔狂ではないが、下駄履きで行けるほど近所に、大手脱毛サロンが出来たので、アクセシビリティ興味半分、実益半分で行ってみることにしました。3ヶ月ほど前のこと。「この赤ん坊、ミノ着ているよ。」と言われたほど、ふさふさとした毛に包まれて生まれてきた私。誕生当初は親が心配するほどつるっ禿げだった頭にも、長じてもっさり毛が生え、以来、全身純毛に包まれてとります。永久脱毛なるものが出来たとき、親が「お金上げるから、行ってきなさい」と言ったほど。当時の手法はすごく痛いと聞いていたし、事故の噂もあったので、結局怖くて行きまへんでした。
ンなこと気にするヤツはアホだ、という気概もあったしね。痛がりだけどバンカラだから。
ひるがえって、現在の美容脱毛、かなりお手軽です。通うのは3ヶ月に1回、その代わり、完全に処理が終わるまで、2,3年かかる。
他店でも施術例ありますんで、と、特に珍しがられることもなく、10秒バンザイしてられますか? 格安コースなので、20分で着替えて退出出来ますか?と念を押されて、施術室に車いす入れるかどうか、ベッド移乗が出来るかどうかを確認させられて、あっさり契約締結できてしまいました。たまたま広めの店舗に設計されていたこともらっぎーでした。以前からあるサロンは、たぶん狭くて車いすで入れないんではないか、とのこと。
初回だけ、慣れないので45分で取りますね、とのことでしたが、サロン側が気を遣って、2回目以降も45分で取ってくれてます。時間は十分あるのでゆっくり着替えてください、と。本当は、剃り残しなく自己処理をしないと施術出来ない約束なのだが、「やっぱり難しいですか?」とか言って、剃り残しを直してもくれてます。剃り残さないように、前夜ヘルパーに特に気をつけて剃ってもらってるんだけどねえ…。
この厚遇を、「合理的配慮」だ、と言っちまってよいものか?
冷やかし半分の格安コースでは申し訳なくて、正規料金のコースも一つ買って、顔をやってもらうことにしました。油断すると、「三波伸介のドロボー」の顔になってしまうもんで、私は。しかし、考えてみたら、私の顔は胴よりもよく動く。顔を動かさないでいられますか?と問われて答えに詰まったが、まあ、やってみますか、ということになった。難しかったら、1回分だけで残りを返金すればいいでしょう、というシステムなんです。
サービス業では、最近、実に軽やかに対応されることが増えたような気がする。こっちがドギマギしちゃうよ。百戦錬磨の戦士としては、つい身構えて突撃してしまうんですが、開けてみたらお花畑、みたいな。ドア蹴破ろうとしたら、向こうから、「どうぞ」と開けてくれるみたいな。
時代の変化について行けねーよ。
うらうらとひなたぼっこしながら花見弁当を食べていたら、オドロキのものを見てしまった。
最初は、通販で時折見かけるらくらく車載がウリの簡易軽量スケルトン車倚子かと思った。
だが、どうも様子が変だ。ひっきりなしに突っかかっては後戻りし、とうとうスロープの境目では、老婦人を落とさないように、肩を掴んで押さえつけ、老婦人の方は足で地面を突っ張って、足元の段差をキャスターで乗り越えようとしている。
ん?キャスター?ホイール?違う。何かが違うぞ。
あれは・・・? 高齢者が押して歩いている、スツール付きキャスターバッグだ!
助六寿司ほっぽり出して、カメラを持って追っかけてしまった。
こんなの、障害者的には(たぶん、装具屋・シーティング屋的にも)あり得ない由々しき事態だが、健常者的にはアリなんだなあ、と。
ひょっとして、そっちの方が「当たり前」で、私がこんなに驚愕しているの、「一般人」的には理解できなかったりするんだろうか。
『「障がい」表記について』という、とあるブログ記事がfacebookで共有されていて、それを私もコメント付きでシェアしました。
そのコメントをこちらにも掲載します。たまには更新しないとね。
なんか、どっかに同じような記事を掲載したような記憶もあるんですが…。
障碍(ただの「きず」)が、障害になるから、「障害者」で「障害者問題」になるんだと思うんですけどねえ。障碍者だったら、切られの与三郎も旗本退屈男もみんな傷持つ身やもん、みんな障碍者になっちまいます。(あああ、もうちっと今風のたとえが出てこないもんか。オヤジどころか完全にジジイやんけ。)
私は既住歴が脳性マヒで、四肢機能障害、体幹障害、言語障害etc...といっぱい「障碍」抱えてます。これを、「障碍」と見て「きずもの」と考えるか、「個性」と見るか、というテーマもそもそも一つありますが、まあ、本人としては(たぶん他人にとっても)、メンドクサイ部分が多いので、一応「きずもの」としましょう。
けれども、この「きず」が、必ず「障害」になるかというと、必ずしもそうではない。寒い日にどんなに古傷が痛むとしても、「天下御免の向こう傷」は、早乙女主水之介(あああ)の重要な身分証であって、彼そのものとまではいかないにしろ、彼の重要な一部なわけです。「きず」は、治療または対処の対象たる「障害」でもありうるし、しかし他方で、その人の重要な一部でもありうる。「障害者」を「障碍者」だの「障がい者」だのと表記することは、「何らかのきずを持つ人」というふうに、一件その人の客観的な特徴を示しているようにみえて、実はその特徴それ自体を問題視する立場にシフトする名称だと、私は考えています。
そもそも、差別の対象になるから「障害」なんであって、そうでなきゃ、ホント、ただの「天下御免の向こう傷」ですがな。「不随意運動をともなう重度脳性マヒ」というド派手な外観を名刺代わりに、私、「営業活動」しやすいこと。どこへ行っても記憶に残んですもん。(私の顔を忘れるのは、車倚子屋と介護派遣業者と脳性マヒ当事者運動関係者くらいだ。)
「障害者の感情に配慮して」、表記を変えて、心の重荷を下ろしてしまう、「健常者」の心根も気に入らないし、差別という外の問題を内面化して、「害」の字に傷つく「障害者」のナイーブさも、障害者の私としては、いささか情けないというか、これまたやっぱり気に入らない。「障害者」と名乗り、呼ばれることは、私にとっては、差別、というかどうかはともかく「きず」に関わって起きるあれやこれやを、内面化せず、社会に対して突きつける、積極的な活動でもあります。(これって単なるケンカ好きという説も)
なので、私は、「障害者」という括りが必要なときは、そういう意味で「障害者」を使うことにしています。
ま、これだけごちゃごちゃ言うってことは、要するに、私の中では「障害者」という括りはかなり特殊なものなので、当サイトではあまり使ってませんけどね。「車倚子ユーザー」とか、「上肢不自由」とかは使うけど。ウチのサイトで「障害者」っていったって、何を指すのかわからないものね。
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